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Cast >>Valentine Nonyela (Chris), Mo Sesay (Caz), Dorian Healy (Ken), Sophie Okonedo (Tracy), Eamonn Walker (Carlton) ...
Director >>Isaac Julien
Writer >>Isaac Julien, Paul Hallam
Producer >>Nadine Marsh-Edwards
Genre >>Drama
Country >>UK

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
Welcome to the whole world of every souls.
1977年6月のロンドンでは、エリザベス女王在位25周年祝賀会が行われようとしていた。クリス(バレンティン・ノネーラ)とキャズ(モー・セネイ)の2人はファンクミュージックを愛し、2人でソウルパトロールというラジオ番組を海賊放送していた。その時、友人のTJがゲイの集まる公園で殺された。クリスは1人でラジオDJとして売り込みに行くと、トレイシー(ソフィー・オコネドー)に出会った。自分がDJするクラブに誘い仲を深めていく。そんな時、クリスの妹が公園に落ちていたラジカセを拾う。そのラジカセはTJの物で、殺されたときにも持っていたものだった...

イギリスの映像作家で自らもゲイである事を公表しているアイザック・ジュリエンの90年代初期に作られた作品。なぜかイギリスではホモセクシャルについての映画が多く、しかも良質な物が多い。この映画もその1つである。そしてイギリス映画の場合は、そこに君主制や政府に対しての反対論が入ってくる事が多いのも特徴。それだけだと堅苦しくなるが、この映画の場合はソウルボーイやパンクにファシストという、若者の世相を反映しているのも面白い。そして最後は、システムから自分の手によって逃れ、人種や階級や性的嗜好や属するグループを超えていく明るさも良い。

監督は自分が経験した世界を惜しみなく観客に見せ、理解を求めようとしている。監督の魂を感じる。
(Reviewed >> 4/23/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
イギリス産の同性愛を描いた青春ドラマ。なんとソフィー・オコネドーのデビュー作。

私、一時期というか、中学時代にイギリス産の映画にはまっていた事がある。ちょうど私の中学時代にイギリス産の映画が流行ってたんですね。日本ではミニシアターブーム。「アナザー・カントリー」とか「マイ・ビューティフル・ランドレット」とか最高でしたよね。「モーリス」とかもありましたね。私は「マイ・ビューティフル・ランドレット」が好きで何度も見ましたねー。「アナザー・カントリー」や「モーリス」のような上流階級よりも、「マイ・ビューティフル...」のような労働階級の方が面白かった。反骨精神がね。同性愛ではないけれど「あなたがいたら」という労働階級系青春映画も良かった。こちらも反骨精神。パンクっすよΨ(`∀´)Ψ。その全てを上手く取り入れているのが、この映画。セックス・ピストルズがデビューした2年後の1977年が舞台。ちょうどエリザベス女王在位25周年祝賀会が行われる直前。そこでアメリカの音楽(特にファンク)を好んで聴いている2人がラジオの海賊放送「ソウル・パトロール」をしている。しかし友人のTJがゲイが集まる公園で殺されてしまう。と、サスペンス的な要素がありつつ、イギリスの70年代の若者の世相を描いた見事な青春映画ですね。ソウルボーイ、パンクス、ファシスト等の三者三様の人たちがそれぞれの思いで出てきます。映画全体的に監督の思想がビシビシと伝わってきます。何気ない壁の悪戯書きとかもいいですね。2人の主人公を通してみる、ゲイとヘテロの関係。友情なのか恋愛感情なのか...2つは衝突する。ラストはどうなるのか?スッキリと綺麗に決まっている。

この映画を作った監督のアイザック・ジュリエンは同性愛者。有名なセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン出身。イギリスではメネリク・シャバズが英国黒人映画監督のゴッドファーザーであるらしいが、移民なので、イギリス生まれという点はこのアイザック・ジュリエンはパイオニアかもしれない。移民と言えば、この映画に出てくる黒人は移民が多い。アフリカだったり、ジャマイカだったり。そして主人公の1人は白人とのミックス。でもそういうのをサラりと描いているのがいい!くどく無い。

ソフィー・オコネドー、変わらないですね。可愛い!イーモン・ウォーカーも若いっす。しかも監督の趣味かお尻まで...うふふ。

先日行った「黒人映画講座」終わりに森田氏とこの映画の話題になったのです。凄い偶然!!

 トリビア
1970年代のロンドンを舞台に同性愛や若者の文化を描いたドラマ作品。アイザック・ジュリエン自身の同性愛者としてのアイディンティティが描かれている。ソフィー・オコネドーのデビュー作で、イーモン・ウォーカーも出演している。カンヌ映画祭に出展し、受賞も果たしている。

 その他

 受賞歴
* Cannes Film Festival
1991 Won SACD Award Best Feature : Isaac Julien

 サウンドトラック
1. Young Soul Rebels [Original Mix]
2. Message in Our Music
3. Running Away
4. Time Is Moving On
5. Don't Let It Go to Your Head
6. Let's Get It Together
7. You Make Me Feel (Mighty Real)
8. P-Funk (Wants to Get Funked Up)
9. I'll Play the Fool
10. Rock Creek Park
11. Me and Baby Brother
12. One Nation Under a Groove
13. Let the Music Play
14. Young Soul Rebels [Remix]

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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0103312/
http://en.wikipedia.org/wiki/Young_Soul_Rebels
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=23889

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Last Modified: 2010-05-06
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