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Cast >>Viola Davis (Nona Alberts), Maggie Gyllenhaal (Jamie Fitzpatrick), Oscar Isaac (Michael Perry), Holly Hunter (Evelyn Riske), Ving Rhames (Principal Thompson), Lance Reddick (Charles Alberts), Rosie Perez (Breena Harper), Bill Nunn (Principal Holland), Marianne Jean-Baptiste (Olivia Lopez) ...
Director >>Daniel Barnz
Writer >>Brin Hill, Daniel Barnz
Producer >>Mark Johnson
Genre >>Drama
Country >>USA
Release (US) >>09 / 28 / 2012

 総合ポイント 3.75点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>4 音楽 >>3

 レビュー
Higher Learning
ジェイミー(マギー・ギレンホール)はシングルマザーで、ディスレクシア(難読症)の小3の娘マリアを育てていた。前は私立に入れていたが、今はお金もなく、仕方なく公立のアダムス校に通わせていた。娘の担任は特にやる気のない先生で、ジェイミーの要望にも全く応えず、しかも面倒な親の娘という事で、マリアを槍玉にしていた。マリアの教室の向かいの先生ノナ(ヴァイオラ・デイビス)のクラスや、ウクレレを弾いているマイケル先生(オスカー・アイザック)のクラスは楽しそうなので、変えて欲しいと校長(ビル・ナン)に直訴しても、組合の関係で..と全く取り合ってくれなかった。チャーター校の抽選にも外れた。そこで見かけたのがノナ先生。自分の息子をそのチャーター校に入れようとしていた。それに気付いたジェイミーは、ノナ先生を誘い、アダムス校変革に向けて、先生の組合や政治家達に立ち向かうのだったが...

アメリカの教育問題を扱った作品。アメリカの教育問題は深刻だと言われている。確かにシステムは甘くてダメだと親としても感じる。最初からいい環境に居れば、上手い具合に将来も進んでいくというシステム。でも日本も同じだよね。だから芸能人の親が必死に自分の子供たちをいい学校に入れようとしてるよね。残念ながらそれが資本主義国家。でもそれを少しでも良くしたいと思った親がジェイミーとノア。2人の子供たちは障害を抱えているのもあって、今の現状には満足いっていない。なので2人はとにかく頑張る、自分の子供、そして他の子供たちの為にも。ジェイミーは自分がそうだった過去の為にも。ジェイミーを演じたマギー・ギレンホールもノナ先生を演じたヴァイオラ・デイビスの2人はそつが無く素晴らしい。2人が互いにぶつかり合い、そして壁にぶつかりながらも、頑張る姿はやっぱり素敵だった。

結果も大体分かってしまう予測出来る映画なんだけど、やっぱり素敵な人たちが頑張る物語は共感してしまう。誰かが変えるのを待つ位なら、自分達で変えてしまえ!教育とはそういう物かもしれません。
(Reviewed >> 12/17/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
なんだかマイケル・ジェイ・ホワイト主演のアクション映画ぽいタイトル。「ひきさがりませんよ!!」みたいな。確実にロシアとかプラハ辺りでマイケル・ジェイ・ホワイトせんせーの蹴りや拳によって血祭りになり、最後はせんせーも血だらけになって「うりゃー!!」と勝って拳を突き上げてる的なラストの映画を妄想する。ところがどっこい... マギー・ギレンホールとヴァイオラ・デイビスによる教育問題を取り上げたシリアスドラマ。でもこの2人は「ひきさがりませんよ!」と、MJWせんせー程じゃありませんが血気盛ん。

ジェイミー(マギー・ギレンホール)の娘マリアは小学生で難読症により、読む事が中々出来なかった。前は私立に入れていたけど、ジェイミーはシングルマザーで元夫からの支援を受けずに1人でマリアを育てていた。昼は車セールスの窓口、夜はバーテンダー。それでもマリアを私立に入れられる余裕は無い。マリアの通うアダムス校は、先生によってはいい先生も居たが、マリアの担任はやる気がなく先生の組合によって、首を免れているような先生だった。ジェイミーは屈する事なく、怯むことなく、その担任に言い寄るが無駄。校長にも言うけど、「組合が..」といい逃れるばかり。大抵の親はそこで怯む。ジェイミーも「じゃあ仕方ないから、近くのチャーター校へ」と思うが、残念ながら抽選も外れた。そこで見かけたのが、同じアダムス校の先生ノナ(ヴァイオラ・デイビス)。ノナも息子の学校について悩む親の1人だったのだ。という事で、ジェイミーはノナに「一緒に学校始めない?」と誘うも、彼等の前には組合や教育委員やら政治家たちが立ちはだかるのだった...

血祭りにはなっておりませんが... 中々根性のある映画でした。アイスマン(Undisputed / デッドロック (2002))事、ヴィング・レイムス出てくるしね!!マギー・ギレンホールとヴァイオラ・デイビスがタフ!マギー・ギレンホールはとにかく前向き。アホなのかな?と思う位。ほら、小学校の時に1年間ずっと半そで半ズボンの男の子っていたでしょ?風邪引かないのは体が強いからなの?それともアホなの?っていう...そういう半そで半ズボンの男の子的な魅力がありました。しかも同じ学校の先生と恋仲になっているし。やっぱりアホなんだろうね。冷静に考えると、あれ?って事も多い映画。でも見ている時には、とてーーも素敵。お母さん、がんばれー!って思っちゃう。人の懐に入るのが上手いんだよね、このジェイミーというキャラクターは!!マギー・ギレンホールとヴァイオラ・デイビスは本当に良かった。素敵だった。しかし、ギレンホールと恋仲になってしまう先生を演じたオスカー・アイザックもいいね。彼は次の作品「Inside Llewyn Davis」でも注目されていて、今年の賞レースではキウェテル・イジョフォーやイドリス・エルバのライバルとなりそうだ。

アメリカではこの手の教育問題が今は深刻。「Waiting for ’Superman’ / スーパーマンを待ちながら (2010)」っていうドキュメンタリーでも描かれていたけど、私立に入れられない人は、チャーター校という特別な学校に頼らないといけない。でもチャーター校に入るのがまず大変。抽選だったりするので、運が良くないと入れない。でもさ、前々から書いている通り、公立校だって頑張れば何とかなるよ。親にしてみたら、それは子供に楽させてあげたいのは分かる。でも苦労も捨てたもんじゃないよ。確かにこの映画に描かれたようなマリアの担任の先生のような人はいる。私の時代にも居たし、うちの子もそういう担任に当たって、物凄く嫌な思いもさせてしまったと思う。でも社会に出ても、そういう奴っているし、いつまでも回避出来ないと思うんだよね。まあ大人になればその回避法は分かってくるけど、さすがに小学生じゃ無理。だからこそこの映画のジェイミーやノナ先生は頑張った。

日本も教育の格差も広がってるよね。まあ私の時代でも塾に入っている子とそうじゃない子っていう差もあったし、私立と公立っていう差もあった。塾とか羨ましかったわー。うちの親なんて、高校さえ卒業してくれれば...という人だったので、大学に行くという観念がもう無かったもんねー。でも高校の進学担当の先生が、英語の教師だった事が、私にとってはラッキーだった。山田先生のお陰。熱血教師でもなかったし、人気教師でもなかった。地味な先生だったけど、この先生が私の人生変えてくれたわ。専門じゃなく短大行きを勧めてくれて、今でもその先生の言葉が忘れられないんだけど、「英語だけじゃなくて、何かもう一つ頑張れ。英語とあともう一つ得意なものを見つけろ!英語だけじゃダメだ。それが武器になるぞ」と言ってくれた。あの時には意味は全く理解出来なかったけど、今はよく分かる。山田先生!言われたとおりに武器にしてるよ。あの時には武器になるとは思わなかったけど。12年間+2年の学生生活で学んだのは、それだけ学生やっていると1人位はいい先生に出会えるって事。実際には金八みたいに熱血ではなく、鬼塚みたいな人気じゃないけどね。

まあでもこういう格差問題が表面化しているアメリカはまだいいのかもと思ったりする。日本じゃ、全然話題にもならないものね。山田先生、お元気ですか??

 トリビア
「ヘルプ」でオスカーにノミネートされたヴァイオラ・デイビスが主演。デイビスが演じるのはピッツバーグに住む母親で、公立学校に不満を感じ改革していく。他にはロジー・ペレス、ヴィング・レイムス、マギー・ジレンホール、ランス・レディック、オスカー・アイザック、ホリー・ハンターも出演する。ランス・レディックは、デイビスの夫で教師でもある男性を演じる。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1870529/
http://en.wikipedia.org/wiki/Won't_Back_Down_(film)
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Last Modified: 2012-03-07
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