1631
Cast >>Matthew Broderick (Ben Singer), Sanaa Lathan (Khadi), Michael K. Williams (Ibu), Jodelle Ferland (Sandra) ...
Director >>Joshua Goldin
Writer >>Joshua Goldin
Producer >>Miranda Bailey, Matthew Leutwyler, Glenn Williamson
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 3.75点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>3 音楽 >>4

 レビュー
Bottom line is ... Life is wonderful
ベン・シンガー(マシュー・ブロデリック)は、LAでTV脚本の校正の仕事を8年続けていた。別れた妻との間の娘に毎週会っていたが、毎回同じ事の繰り返しだった。セネガルから来たイブー(マイケル・K・ウィリアムス)とアパートの部屋をシェアしていたが、イブーが糖尿病で突然に昏睡状態に陥った。イブーがよく妹(サナー・レイサン)の話をしていたので、連絡を取ってみたところ、セネガルからやってきた。その頃、ベンの同僚がベンのCDを見つけた。ベンは昔子供向けの人気歌手だったのだ。しかし、ベンは仕事をクビになってしまい...

マシュー・ブロデリックと言えば、私世代では断然に「フェリスはある朝突然に」が思い出される。若さ故に無責任。人生なんかどうでもいい、楽しければいいんだ。それがフェリスだった。フェリスは大人になったらどうなるんだろうか?それなりに出世とか上手いことするのだろうか?あの時みたいに。この映画では我々が彼に抱いているイメージはそのままなのだけど、役柄自体は全然タイプが違う。毎日面白くなさそうで人生を淡々と生きながらも、責任感はそれなりにある。友達は少ないけれど、唯一友達らしきイブーが倒れると一生懸命に助けるし、ちゃんと生きるために何の仕事でもする。今回は人生なんて「もう」どうでもいい、楽しくなんかないけれどやるべき事はある。そんな感じ。もうすぐ50歳になるマシュー・ブロデリックはまたもやその世代を代表するような役を演じていたと思う。
そのブロデリックとサナー・レイサンに恋愛を思わせる雰囲気は感じなかったけれど、始まってしまえば中々爽やか。途中までは、やっぱり黒人女性の胸を借りて、白人男性が心を癒すのか?と思ったけれど、最後には黒人女性がしっかりと主張する所がいい。私には私の人生や居場所があると。

あのフェリスももうすぐ50歳。やっぱりマシュー・ブロデリックは世代を代表する男役を演じさせると面白い。たんなる異人種恋愛映画とも違う、中年男のミッドライフクライシス攻略本。
(Reviewed >> 4/21/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
ちょっとアフリカから一旦離れてみよう...という事で、マシュー・ブロデリックなら大丈夫だろうと手にとった作品。予備知識はどうやらマシュー・ブロデリックの相手役がサナー・レイサンという事で異人種恋愛のドラマらしいという事だけ。そういう訳でこの作品を選んだのに、何とサナー・レイサンが演じた役がセネガル出身の女性だった。逃れられないみたい。恐ろしや、アフリカ... これには私もびっくりした。

という訳で、作品。
マシュー・ブロデリックと言えば、若い女子には「セックス・アンド・ザ・シティのサラ・ジェシカ・パーカーの夫」なのかもしれない。授賞式でサラ・ジェシカ・パーカーにくっ付いている夫で、タキシード着せられている冴えない人。そんな印象かもしれない。しかし、80年代を当時流行っていた青春映画と共に過ごした今30-40代の中年には、2人の姿を見ると「フェリスも年取ったな」と思ってしまうのです。。マシューは「フェリスがある朝突然に」という80年代青春映画の金字塔で主役を演じていましたから。今は知名度こそは逆転夫婦となったかもしれないけれど、マシューはコンスタントにいい作品に出ている俳優というイメージがあります。ブロードウェイでも活躍し、若い頃からいい映画に出てましたね。「ウォー・ゲーム」とか「レディ・ホーク」とか。ゴジラのアメリカ版の時にはいい加減にしろよ!と思いましたが、中年になってからは「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」とからしくて好きです。「グローリー」はその描かれ方に不満があるので、ノーコメントです。そのマシュー・ブロデリックの相手役がサナー・レイサンと聞いて、違和感あるなーとは思いました。実際に違和感はあります。

マシューが演じるのが冴えない中年。8年間、黙々と地味な脚本の校正の仕事をしている。毎日刺激的な事がある訳でもなく、別れた妻との間の娘に毎週会う事位。それも義務化していて、同じ事の繰り返し。娘も父の事は嫌いじゃないんだろうけど、つまらなそう。唯一の趣味がギター。でも馴染みの楽器屋さんで、閉店後に弾くくらい。車も普通。もう見せられている彼の生活全般がつまらなそう。だからと言って、自暴自棄になったりもしない。夜にマリファナやって気を紛らわす。そして、彼のルームメイトがセネガルからきたイブー。イブーを演じたのがマイケル・K・ウィリアムソン。テレビシリーズの「The Wire」でお馴染み。しかし彼が糖尿病で、突然倒れてしまう。この映画のオープニングは大きな車が、後ろに止まっている車のせいで中々出れず、何回も切り返してやっと出るシーンから始まります(つい最近私も同じ事をやりました。大量の汗かきました)。そのシーンがイブーが倒れた時にきいてきます。後ろに止めていたのがマシューの車。駐車違反で車を持っていかれてしまって、イブーを病院まで運ぶ事が出来ない。病院に運ぶのが手間取ったせいで、イブーは昏睡状態に。そこでマシューはそういえばイブーはよく妹の話してたなーという事で、妹に連絡してみる事に。同時に駐車違反で車を持っていかれたせいで、友人が昏睡状態に陥ったと訴える事に。自分で気持ち良く弁護したりして、何となく人生にも張り合いが出てきたが... ま、簡単にはいきません。このシーンが面白い。訴えた役人達がみんな似たり寄ったりなので、アメーバみたいに増えてるとか言ったりして。まー、彼等も冴えない中年なのです。で、イブーの病室に見舞いに行ってびっくり。セネガルから妹が来ていた。泊まるところもないので、イブーの部屋というかベットを使う事にした。ま、そこからマシューとサナーの不思議な異人種恋愛が始まるのです。そこまで長いね。

セネガルの現地のシーンがあるのだけど、明らかにセネガルじゃないのがバレバレだった。部屋の中もハワイアンキルトとかあって、違うでしょ... その辺の詰めの甘さにイラっとはしましたが、内容的には中々。サナー演じる女性が自己主張するのがいい。でも遅い気もする。マシュー演じたおっさんも諦めそうな感じなのに、諦めないで何とか人生頑張ってしまう所が憎めないかも。そんなアラフィフ(50代前後)のオッサン達への無理して頑張れというエールという訳でもなく、もう一度足元くらい見直してみたら?と無理してないエールなのがいいです。サナーも若い頃はアンニュイな感じの役が多かったけれど、最近はこういう明るい役も無理なく演じていていい感じです。アフリカ訛りは無理していた感じを受けましたが、ダンスの所はハツラツとしていてチャーミング。

 トリビア
「フェリスはある朝突然に」などでお馴染みのマシュー・ブロデリックがサナー・レイサンと共演するロマンスドラマ。テレビシリーズ「The Wire」で有名になったマイケル・K・ウィリアムスも出演。
全米ワイド公開の詳しい日程は決まっていないが2010年に公開予定。今のところは各映画祭に出展中。だったが3月にDVD発売された。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


Soundtracks not available

 関連記事

 リンク
Not availableNot available

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0857275/
http://en.wikipedia.org/wiki/Wonderful_World_(film)
Not available from Allcinema

 関連商品(アマゾン)
DVD or VHS
from Amazon.com
Blu-Ray
from Amazon.com
Video On Demand
Not Available
Book
Not Available
Soundtrack
Not Available
Not Available
Not Available
Not Available
Not AvailableNot Available
Privacy Information

ネットフリックス
Not availableNot available

Last Modified: 2009-12-13
>> HOME