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●● レビュー Relaxed entertaiment with political satireシャック・トゥワイラ(シドニー・ポワチエ)は、弁護士リナ・ヴァン・ニーク(プルネラ・ギー)のお陰で、10年のロベンアイランドでの禁固刑の後、釈放された。リナの彼氏キーオー(マイケル・ケイン)と3人で車に乗り込み、リナの事務所に向かう途中で、警察官に不当な扱いを受け、シャックとキーオーは警察官に暴力行使してしまい、2人はケープタウンからヨハネスブルグに逃げる事になるが... シドニー・ポワチエがオスカーの主演男優賞を取った「野のユリ」。その映画を監督したラルフ・ネルソンと再びコラボした作品。なのでシリアスなドラマかと思っていたら、意外とちょっぴりコメディチックな所がある。2人で肩の力の抜いた、楽しめるエンターテイメントを作っている。その間に入ったのが、マイケル・ケイン。ケインとポワチエのコンビも見もの。しかし、南アフリカを舞台にした事で、少しだけ政治的な部分も匂わせている。ポワチエ演じるシャックは、政治犯であり、ネルソン・マンデラ等が居たロベンアイランドに収容されていた事になっている。シドニー・ポワチエが南アフリカでの「Nワード」に当たる言葉を言われた時の表情がたまらない。そんなちょっとした所にポワチエのらしさと威厳を感じる。デビューしたてのルトガー・ハウアーの若々しさも楽しい。 政治あり、お笑いあり、アクションあり、そしてラブシーンありと、色んな意味で大人の映画となっている。 (Reviewed >> 2/26/12:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 この前イメージ・アワードを見た後に、うわ!シドニー・ポワチエ御大見たい!と探していたら出てきた作品です。正直、ポワチエだったらなんでも良かったので期待はしてませんでした。所が...やっぱり凄いね。ハズレはない。その辺はデンゼル・ワシントン王と同じ。南アフリカのケープタウンからヨハネスブルクまでのロードムービーでもある。でもそれだけじゃない。シドニー・ポワチエは南アフリカの政治犯として、あのネルソン・マンデラも居たロベン・アイランドの刑務所から10年を経て出てきたばかり。でも出てきてすぐに警察と問題になって、逃亡する事になるのです。まあその経緯も色々とある訳ですよ。ポワチエと一緒に逃げる事になるのが、マイケル・ケイン。そうあのマイケル・ケイン。2人で「The Defiant Ones / 手錠のまゝの脱獄 (1958)」まがいな事をやってみせたりもしてます。となると、やっぱり前のめりで、入り込んで観てしまいます。そして激しいアクションに、カーチェイスに色々とあります。そして、ビックリしたのがポワチエが結構濃厚なラブシーンを見せております。10年溜まってたからねーという、ちょっぴりコミカルな面もあります。そのほかにも意外とコミカルなシーンも多い。そして、若ーーーいルトガー・ハウアーも出演。妻に浮気されている可哀想な男役よ。 撮影秘話でも...と思って、シドニー・ポワチエの自伝2冊めくってみましたが、何にも触れてませんでした...思い出無いのかな?でもこの作品はポワチエがオスカーの主演男優賞を取り歴史となった「Lilies of the Field / 野のユリ (1963)」と同じラルフ・ネルソン監督の作品。2人で大人の娯楽を作った感じですかねー。力は入っていないけれど、駄作とかB級作品を作ったという訳でもない。そんな感じを受けました。 (0969本目) |
●● トリビア 名優シドニー・ポワチエがアカデミー主演男優賞を受賞した『野のユリ』のラルフ・ネルソン監督と再び組んだ作品。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. "All the Wishing in the World" - Diane Solomon2. "Geliefde Man" - Dean Hart Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0073901/http://en.wikipedia.org/wiki/The_Wilby_Conspiracy http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6963 |
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