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●● レビュー Dreamchaserハリウッドで部屋を共有しているコメディアンのレスター(アンソニー・モトゴメリー)と俳優のトニー(トム・ホアン)。2人共に30歳になるが、中々芽が出ない。トニーはアジア系で、英語が下手なアジア人特有さをオーディションで求められるばかりで、レスターもマーティン・ローレンスのようなコメディアンを目指せ!と言われる。しかもレスターは兄のケニー(ジョー・トリー)がマネージャーで、兄からもスタイルを変えろ!と言われる始末。そしてずっとニラ(シータル・シェス)に恋心を抱いているが、ニラの父は差別主義者で認めてくれない。トニーはずっと白人女性とデートしていたが、着ぐるみのバイトをしているケイティに恋心を抱くようになり... 出演のトム・ホアンが主演・脚本・監督のインディペンデンス映画。このタイトルになった「なんでこんな事やってるんだ?」を、たまに感じてしまう事は誰にでもあると思う。夢を追うなら尚更。アジア系に潜むステレオタイプとアフリカ系に潜むステレオタイプを上手い事コメディにしているし、同様に彼等自身にも潜むステレオタイプを上手い事描き出している。しかもそれだけでなくて、いろんな差異によるステレオタイプを描いているのも面白い。特に、レスターの父親がとても若々しくて美しい女性と別れ、その後はルックスはイマイチでも性格の良い女性と仲良くやっているのが面白い。モンスター母とも言えるママをあやす息子の姿まである。 全員ではないが数人に漂う素人ぽい演技や、インディペンデンスゆえの安っぽさは拭いきれてはいないが、「なんでこんな事やってるの?」感はとても伝わってくるガッツのある作品だった。いや、これだからインディペンデント映画は止められない! (Reviewed >> 6/9/14:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 タイトル「なにやってんだろ?」。分かる!超ーーー分かる!ここ1ヶ月くらい、私の頭にも「なにやってんだろ?」が、ずーーーーっと浮かんでいた。これ、夢追う人は特に浮かぶ言葉だと思う。いや夢なくても浮かぶかな?淡々と生活していると、ふと思っちゃう瞬間があるよね。こう夢に届きそうで、勇気出して一歩足を出しているのはいるけれど、そこで地団駄踏んでいる感じ。頑張っても報われない感じ。更にそれが進んでしまうと、頑張るって何?と... 正直、辞めちゃおうかなーとか。あぁあああーーー!なっている時に、こんなタイトルの映画みつけちゃうとね、観ちゃうよねっていう。主人公は中国系アメリカ人のトニー(トム・ホアン)と、アフリカ系アメリカ人のレスター(アンソニー・モントゴメリー)の2人。2人はハリウッドで俳優とコメディアンを目指しているルームメイト。トニーは寿司レストランのCMとかに出ているけれど無名で、オーディションに行けば「発音が下手なアジア人」を強要される事にウンザリしている。しかもライバルの同じアジア系俳優のティム・チェンが最近人気で色んなTVに出ているのが気に食わない。あいつは努力もしてないくせに...(うーん分かる!自分の成功とは関係ないのに人を恨むその気持ちー)!!とやさぐれている。弟のダニーが居るが、彼は完全に「ワイルド・スピード」の世界にどっぷりつかっていて、問題児。姉(タムリン・トミタ!!)はしっかりしていてキャリアウーマン。そんな姉には「売れない俳優なんてやってないで、長男だからしっかりしないよー!」と激怒。しかしその姉からお金貰う情けない兄のトニー。しかも白人女性に弱く使われている。一方コメディアンを目指すレスターも、中々芽が出ない。小さなコメディクラブで頑張っている。しかしトニーとは違って、交通違反の切符を切るという堅実な職を持ちながらコメディアンを目指している。兄のケニー(ジョー・トリー)がマネージャーをしている。そしてインド系のニラ(シータル・シェス)にずっと恋心を抱いているが、ニラは友達としか思っていない。しかもレスターのママはローカルなモデルをやっている程綺麗な47歳。レスターの父とは別れた後には、若い男ばかりを追っている。しかも遊ばれてばかり。その度にレスターは呼ばれて慰める羽目になる。ケニーやプロデューサーからは「もっとエッジにマーティン・ローレンスみたいなジョークを...」とばかり言われて、大きな仕事はやってこない。そんな中、トニーはスパイダーマンになって子供のパーティでバイト中に、ピンクのクマの着ぐるみを着た女性と仲良くなり、しかもB級な舞台に出演していた所、別の演出家が見ていてトニーをオール・アジア系俳優でやる舞台に出て欲しいと誘われる。そしてレスターは大手ラフ・ファクトリーでのオープンマイク(良ければ誰でも出られる)に出て、大手HBOのプロデューサーが観に来ていたが... 何か上手くまとめられずに長くなってしまったけれど、まだまだこれ以上に人種風刺とかステレオタイプとかハリウッドの風潮とか一杯つまっているドラマ。これねー、一流の制作人がまとめていたら、もっと面白くなっていただろうねーと思いました。いや、逆にこういう経験した彼等が作ったインディペンデントだから面白いんだよ!!とも思う。メインキャラクター以外の俳優の中には、かなーーり下手な人たちも混ざっていたのが残念な位かな?弟ダニーの友達関係とか下手だったねー。でも、レスターを演じたアンソニー・モントゴメリーは注目しております。同じくインディペンデンスの「I’m Through With White Girls / 日本未公開 (2007)」にも出ていた。あの時は服装とかもかわいかったけど、今回のはダサい。でも演技とかは良い。他にもジョー・トリーとかタムリン・トミタとかわりと名の知れた人たちはやっぱり素晴らしい! そういえば、この前ご贔屓のジャスパー・レッドが出ていたコメディアンの勝ち抜き番組「Last Comic Standing」に、日系のボブ・クボタが出ていた。残念ながら落ちてしまったけど、私は爆笑でしたわ!その彼のジョークが「アメリカに居ると、やたらと英語が上手いと褒められる(クボタはミシガン生まれ・育ち)。そしてエクストラクション(抽出・出身)は?と聞かれるんだ。バニラ??って答えたら、いやいや違うよ、国籍は?と、だから日本人って答えたら、違うでしょ!アジア系アメリカ人でしょ?って。ごめん、君が気を悪くするようなことを言うつもりはなかったんだ」。分かるわー!!多分というか、絶対にアメリカに居る日本人は、やっぱり日本人!って答えるよね。アジア系アメリカ人としての自覚は全くない!アジア系である前に日本人なんだよねー。これは私も一緒。っていうか、アジア系って一体感ないよね。多分クボタのジョークは日系人は爆笑。でも他には伝わらなかったかな?うちの夫とか見ているとアフリカ系の一体感は凄いもの。見知らぬ人でも黒人を見かけるだけで「What's up?」とか声掛け合うのは、正直羨ましい。そういう人種風刺としても面白い映画でした。 所で、ベテランの日系人俳優クライド・クサツが本人として登場。しかも最後にカッコいい事言っていた!「俺が始めた頃はもっと大変だったよ!」って。まさか彼がカッコいいとはー!そういう映画なんです! (1241本目) |
●● トリビア アフリカ系アメリカ人のレスターはハリウッドでコメディアンを目指す青年。その親友トニーは中国系アメリカ人で同じくハリウッドで俳優を目指している。その2人は「なぜこんな事してるのか?」。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1125413/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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