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●● レビュー Urban feel good African movieヨハネスブルクに住むエルビス(ケネス・ンコースィ)は、ケープタウンに住むアヤンダ(ザンディル・ムツワナ)と結婚する事になった。独身最後の男だけのパーティをしに、親友のトゥミ(ラプラナ・セイフェモ)の所に向かうが、気のいいエルビスは空港で迷子を見つけ助けたばかりに、バスを乗り過ごしてしまった。半日遅れで到着したエルビスを、トゥミは迎えに行くのを忘れてしまい、そこから結婚式までの間、とんでもない波乱に巻き込まれてしまい... 南アフリカ産の現代ラブコメディである。アメリカの俳優に置き換えても通用してしまう。2人の主人公の男性も職業こそ語られて居ないが、お金に苦しむ訳でもなく、かなり成功しているように感じた。南アフリカの映画は政治的な映画が多い中で、このようなごくごく普通(じゃないのかもしれないが)な若者達の日常生活を見る事が出来るのは、新鮮で興味深い点が沢山あった。軽いラブコメながら、南アフリカに於けるアフリカーナーと黒人の関係、そしてアフリカーナーがイギリス人の白人を嫌っているというのも興味深い。 気持ちがいい位のハッピーエンド!そういえば、こんな南アフリカ映画も見てみたかったんだ!と思わせてくれた作品。 (Reviewed >> 2/6/11:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 南アフリカもこういうラブコメ作るようになったんだ!!!と、ちょっと驚いた次第です。アメリカだったらメグ・ライアン(古いか?)が出ていてもおかしくない、普通のラブコメ。気の良い新郎が独身で遊び人の親友と共にトラブルに巻き込まれていく...って、本当に普通でしょ?感じとしては「The Wood / ソウル・メイト (1999)」にもちょっとだけ似てる。気の良い新郎を演じたのが、「District 9 / 第9地区 (2009)」は海老さん達を追い込んでいた政府軍の1人を演じていたケネス・ンコースィ。「Tsotsi / ツォツィ (2005)」でも、ツォツィの仲間の1人でしたね。そのンコースィ演じるエルビスの親友トゥミを演じたのが「Jerusalema / 日本未公開 (2008)」のラプラナ・セイフェモ。彼も「Tsotsi / ツォツィ (2005)」に出ていて、彼は丘の上の子供を連れて行かれるお金持ちの役。この2人がこの映画の制作も務めております。新婦も可愛い!ロビン・ギブンス(元マイク・タイソン夫人)みたい!その妹はニア・ロングみたいだった。びっくりしたのが、南アフリカの映画では政治的な部分が語られる事が当たり前で普通だったと思う。でもこの映画はそこに重点を置いている訳じゃなくて、南アフリカの人や世界中の人が観て、単純に楽しんでもらえるような作りになってる。とは言え、途中で主役の2人はアフリカーナー(オランダ系中心の南アフリカの白人)ばかりのバーに間違えて入ってしまう。そこにはアパルトヘイト時代の旗が飾られてあって... と、アメリカだったら完璧に南部の白人バーに入り込んで、そこでコンフェデレーションの旗を見ちゃうような感じですね。でもそこも割りとサラりとコミカルに描いております。でも、アフリカーナーがイギリス人が嫌いとか細かい事があって興味深い。 何かこの映画で南アフリカの人々の気持ちに初めて触れた感じがしましたね。今までは政治的な大きな問題ばかりを見てきたので、そろそろこういう人々の内面を見てみたかった。南アフリカもこういう時代に突入したんだーと、嬉しくなる作品でしたね。 (0825本目) |
●● トリビア 南アフリカ産のラブコメ。「第9地区」のケネス・ンコースィが主役の新郎を演じ、「ジェルサレマ」のラプラナ・セイフェモがベストマンを演じる。2人は製作者としても参加している。 第82回(2010年)のアカデミー賞の外国語部門に南アフリカがこの作品でエントリーした。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1213929/http://en.wikipedia.org/wiki/White_Wedding_(film) Not available from Allcinema |
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