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●● レビュー Corruption, Prejudice and Vegeance... Gre-e-e-a-t! if you like Jamaa Fanakaチャールズ(マーロ・モンテ)とN.D.は町で麻薬取引やピンプ等をしていた安っぽいチンピラだったが、ある日張り込みをしていた刑事に運悪くチャールズだけ捕まった。捕まえた刑事ハリーは人種差別者で警察に連れていく間に車の中でチャールズの大事な部分を剃り落した。チャールズは3年間の刑務所暮らしとなり、出所後は全てが変わっていた。そんな時、大事な部分に不思議な力が宿んでいる事を知り、チャールズの復讐が始まる。 この手の復讐劇が得意なジャマー・ファナカの長編デビュー作。その次の作品「Emma Mae」が学生時代に作られた作品なので、こちらもUCLA在籍中に作られた作品になる。ジャマー・ファナカはLAの都会に存在する腐敗とか偏見を底辺に住む人々の生活を通して描くのが上手い。そして80年代のカルト映画となった「Penitentiary」のように、刑務所という場所を奇妙に描くのも上手い。今回は写真のモンタージュを用いて、刑務所の殺気を描き出している。そしてオープニングで映るアフリカの彫刻となんとも言えない耳にまとわりつくアフリカ調の音楽がこの映画の奇妙さを語っている。 映画は何てこと無い在り来たりの復讐劇かもしれない。しかし節々にジャマー・ファナカの強烈な叫び声が聞こえてくる。それは底辺に暮らす人々の声でもある。 (Reviewed >> 7/15/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 B級映画の帝王ジャマー・ファナカ監督の長編デビュー作品。UCLAの映画科に通っている時に作った作品。クラスメートだったチャールズ・バーネットがカメラで参加。贅沢。もうB級作品としては完璧!!だって大きなおち○ちんが復讐で人を殺しちゃうんだよ!!そこにジャマー・ファナカ特有の生々しい刑務所や警官からの虐待等の映像が入ってきます。刑務所のシーンは今回はモンタージュ写真の繋ぎ合わせ。これが中々良い。最高ですね。オープニングも大きなおち○ちんが特徴的なアフリカ彫刻とアフリカを感じさせるのだけど奇妙な音楽から始まります。この音楽は後でも効果的に使われてます。 物語もいいですね。ブラックスプロイテーション時代に作られた復讐劇と似ているけど、ピリリと辛目。チンピラのチャールズが捕まるが、運悪く差別主義の警官だったので、車の中で嫌がらせで大事な所を剃り落されてしまう。しかしそれにより特殊能力が宿ってしまう。とまあブラックスプロイテーションでは普通に聞こえるかもしれませんが、その差別主義者の警官の妻は満たされずに黒人男性と浮気。これはチャールズが剃り落されてしまう後に分かった事。そして警官達が張り込みしていた時に黒人の女性を買いに来るのが、それはチャールズの裁判の判事でもあり、彼もまた差別主義者だった。結構色んな事が絡んできます。たんなる復讐劇とは違って、最後には特殊能力を宿してしまいますが、それまでは普通の都会に住む黒人青年を通してみる都会の生活や黒人の経験を見せられている気がしました。最後も実に切ないです。愛のあるセックスの時と愛の無い時の差がいいですね。 ちなみにこの映画に出てくるトゥワイラという名前はジャマー・ファナカの娘さんから付けられたのか、娘さんに後でつけたのか...どっちかぽい。とにかく同じ名前の娘さんが居る。 ジャマー・ファナカは妄想で映画を書いてます。大きなおち○ちんが人を襲うなんて事を考えたファナカは相当だね!下がその襲っている様子の写真。分かりにくいかもしれないけど、首に巻きついてるのが分かるかな?? (0731本目) |
●● トリビア 「暗闇のファイター」等の「Penitentiary」シリーズ等で知られているジャマー・ファナカ製作のブラックスプロイテーション映画。 ビデオやDVDタイトルは「Soul Vengeance」。 ジャマー・ファナカがUCLAの映画学科時代の同級生で、「Killer of Sheep」の監督チャールズ・バーネットがカメラオペレーターとして参加している。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 *映画秘宝 2016年11月号最強新聞にて黒人ヒーロー特集にて本作品紹介文を寄稿。(9/21/16) |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0073735/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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