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Cast >>Clarence Reid (Blowfly), Tom Bowker, Greg Byers, Taylor Byrd, Chuck D., Ice-T, Greg Bell, Jello Biafra ...
Director >>Jonathan Furmanski
Writer >>
Producer >>Jonathan Furmanski
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>N/A 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
"This is Blowfly, the master of class and I'm here to sock some soul to your ass"
正式名クラレンス・リード。KC&ザ・サンシャイン・バンドやグエン・マックレーなどに曲を提供した正統派ミュージシャン。自身も歌手としてミュージシャンとして、マイアミのファンク・シーンを引っ張った人物である。しかしそんな彼には「ブロウフライ」という顔があった。70年代に入り、突如とても卑猥なパーティレコードを録音したのだった。現在、69歳になり、ブロウフライとしてライブで世界を駆け巡るのであった...

ブロウフライとは日本語でクロバエのことである。卑猥な替え歌を歌っている時に、お婆ちゃんに見つかり「クロバエよりも汚らしい!」と言われた事から、ブロウフライとなった。しかしクラレンス・リードと名乗っている時の彼は、ミュージシャンとして正統派でマイアミ・ファンク・シーンを牽引し、グエン・マックレーやベティ・ライトを表舞台に立たせた事で尊敬されるべき人物である。しかし、本当の彼は実際にはブロウフライなのであろう。何しろ小さい頃からそういう卑猥な替え歌や自分で作曲してきたのだから。ブロウフライあってのクラレンス・リード。と同時にやはりクラレンス・リードあってのブロウフライでもある。ブロウフライとしての曲や姿勢は、多くのミュージシャンに影響を与えていたのだった。そんなブロウフライ/クラレンス・リードの素晴らしさを垣間見られるのだ。

害虫として知られ、人々に嫌がられるクロバエ。しかしこの歌うクロバエは人間を素直に奏でる事で自分を解放し、人々を笑い、そして踊らせてきた。クロバエ男の不思議な世界へようこそ。
(Reviewed >> 12/14/14:ストリーミングにて鑑賞)

 100本映画
これね、見つけたときに見たいーーーー!!ってなったけれど、ネットフリックスのDVDには入荷せず。買おうかなーとも思ったけど、買うのもなーと悩む事2年。そしたら、ネットフリックスのストリーミングにあった系。これから増えますよ。本当ーーーに一杯あるんだもの!

ブロウフライ。ラメの沢山入ったスーパーヒーローみたいな衣装とケープをまとい卑猥な替え歌やラップや歌を歌う、御歳69歳(撮影時)。しかし正式な名前はクラレンス・リード。実はマイアミ・ファンク・シーンを牽引した1人で、グエン・マックレーやKC&ザ・サンシャイン・バンドにベティ・ライトなどというミュージシャンに曲を提供していた、尊敬すべきミュージシャンである。しかし、今でもブロウフライとして小さなクラブで「日本に行けば、ゴジラにフ@$クしてやったぜ!」と悪い足を引き釣りながらラップしているのだった... そんなブロウフライの不思議な世界を追う。

濃い。思っていた以上に濃厚。『Dolemite / ドールマイト (1975)』などでお馴染みのルディ・レイ・ムーアの世界が好きならば、このブロウフライの不思議な世界も好きな筈!しかもこちらのブロウフライは音楽に関していえば、本当に本格派。本物である。ファンク!!ルディ・レイ・ムーアにはハスラーとかピンプぽさがあったが、こちらのブロウフライはなんていうか単なるスケベ親父という印象が残る。女で儲けるというよりも、女が好きで好きで追っている感じ。というか、小学生とか中学生で止まっている感じもする。あのアイザック・ヘイズとセッションしている映像が流れるんだけど、一緒に歌っているのがオーティス・レディングの「Sitting On The Dock Of The Bay」の替え歌なのだけど、シッティングの部分がHが入るのね。つまり「う○こ」。さすがのアイザック・ヘイズも小学生ぽい笑顔。もったいないセッション...orz アホか!!

しかし、チャックDやアイスTもインタビューを受けていて、その中でチャックDは「彼のラップ・ダーティは、俺たちのファイト・ザ・パワー!を書く上で影響を非常に受けたんだ!」と語っていた。いいのか、チャックD!そんな事言っていいのか?あの名曲がぁ... と、その「ラップ・ダーティ」は、1965年に書いたので、ブロウフライは「俺がラップの先駆者!」と語っております。出た!しかもアメリカのツアーでは、あのフィッシュボーンのベースが参加しているのよ!彼も6年生の時に「ラップ・ダーティ」を聴いて衝撃を受けたと語っていた。

ドイツのバンドDie Arzteというバンドに呼ばれてドイツで彼等のオープニングアクトとして結構大きなライブに出演したりするけれど、若いファンはかなり口ぽかーんで、しまいにはわざと後ろ向きに座られたりと、酷い待遇に遭う。でもそのバンドはブロウフライを尊敬しているのだった。でも次の日にはすっかり修正してきて、若いファンたちも喜んで見ている。プロよ。

そんなブロウフライは、離婚して今はお母さんと暮らしている。年金は月にたった630ドル(約6万)。本来ならば、印税で儲けている筈。何しろ、ビヨンセが「Upgrade U」で彼の曲(クラレンス・リード名義)をサンプルしているのだから!でも、残念ながら2003年に税金などの支払いの為に、自分の曲のロイヤリティを諦めなくてはならなかった。それでも音楽をやっていなかったら?という質問に、「これがずっとやってきた事だから。俺は最後までブロウフライで居続ける」と答えるのだった。ファンクだよ、ファンク!これがファンク!!生き方は不器用でも、音楽を愛し続ける姿勢と、音楽に掛ける人生!ファンク!なんか分からないが、見終えた後にミドルフィンガーで「ラップ・ダーティ」を口ずさんでしまうのでした...

 トリビア
サム&デイブやベティ・ライトにKC&ザ・サンシャイン・バンドにグウェン・マクレー等に曲を提供していたミュージシャンのブロウフライのドキュメンタリー!

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1603489/
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Weird_World_of_Blowfly
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