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Cast >>The Black Family, Geoffrey Canada, The Esparza Family, The Hill Family, George Reeves (Superman), Michelle Rhee, Bill Strickland, Randi Weingarten ...
Director >>Davis Guggenheim
Writer >>Davis Guggenheim, Billy Kimball
Producer >>Lesley Chilcott
Genre >>Documentary
Country >>USA
Release (US) >>09 / 24 / 2010

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>N/A 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
Waiting for motivation
「不都合な真実」のデイビス・グッゲンハイムが迫るアメリカの教育システムとその現状。

監督のデイビス・グッゲンハイムは10年前にアメリカの公立学校についてのドキュメンタリー「The First Year」を撮り、そして自分の子供が学校に行く年となり学校についてもう一度考えるようになり、このドキュメンタリーを撮る事を決めたとの事。ハーレムにて学校を作ったジェフリー・カナダや全米にチャータースクールを展開するKIPPを中心に、全米でチャータースクールに入ろうとしている5人の子供と共に追っている。人気のあるチャータースクールは抽選によって入学が決まる。学校によっても違うが、入れる確立は大抵は10%から20%のみ。確かに抽選という運によって子供の人生が決まってしまうのは残酷である。お金があれば私立という選択もあるが、ここに出てくる子供達の殆どが金銭的には難しい子ばかり。公立校の問題点を先生達の組合としている。問題がある先生でも簡単に解雇出来る事は出来ない。

この作品ではチャータースクールの素晴らしさと公立校のずさんさが分かるようになる。でも実際には両者にも問題がありいい所もある。アンバランスさを感じた。
(Reviewed >> 6/6/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
「不都合な真実」がアカデミー賞に輝き一躍有名となったデイビス・グッゲンハイムの最新作。今回はアメリカの教育問題に鋭く迫る。アメリカでの公開前にオプラ・ウィンフリーがこの映画を目をつけ、彼女の番組で放送された。私も公開前に一度ちょこっとこの映画の事を書いた事がある。ここに出てくる5人の子供については、そちらを確認して欲しい。

監督は10年近く前に公立学校の先生を追ったドキュメンタリー「The First Year」を撮っている。そこでは情熱的な先生に出会ったが、いざ自分の子供達を学校に入れる年になり、ふと「公立校では...」という思いが出てきた。監督の夫婦(奥様は女優のエリザベス・シュー!)はもちろんお金があるので、子供を私立に入れる事にした。しかしその選択権がない人々はどうなるんだろう?と思い、この映画を撮る事を決意した。ここに描かれている公立校は酷い。問題点としては先生達の組合がある。組合で決められた条件Tenure(長期在職権)ゆえ、問題のある先生でも簡単には首に出来ない。州によっても条件は違う。ニューヨークでは問題のあった先生(たとえばセクハラとか)が「Rubber Room」に集められて、何もせず(トランプやったり)に給料が支給されるという。これは酷い。さすがにこの映画の後にその「Rubber Room」は閉鎖されたらしい。当たり前。

監督は極論かなー。例えば、教育不足で悪い事をして刑務所に入れておく経費は、1年生から12年生(つまり小1から高校卒業まで)に私立に入れておく方が安上がりだ...とか。映画でも語っていたけれど、「成功したチャーター校」という事は失敗している例もある訳で... 公立が全てチャーター校の良さを取り入れても、やっぱりどこかで問題は出てくると思う。大きな政治(公立)と小さな政治(チャーター)みたいな感じ。公立は大きな組織過ぎる。そこで登場したのが、ミシェル・リー(ちなみに元NBA選手で今はサクラメント市長のケビン・ジョンソンと付き合っている)。彼女はワシントンDCの教育長(だった)。大改革を進めて、200人の先生を解雇。彼女のやり方は「先生は給料が少ない、その給料を6桁までに引き上げる。その代わりダメな人には解雇してもらう」というもの。先生の組合からの猛反対を受けた。この映画でも「先生は素晴らしい。でも先生組合はやっかいもの」と言われている。あとはジェフリー・カナダが良いですね。彼はブロンクスのスラム出身。しかし彼自身、ロングアイランドのいい高校に入った事で転機を迎える。奨学金で大学に入り、最後にはハーバード大の教育学部の修士まで取得。ハーレムの学校が荒れている事を知り、そこに「ハーレム・チルドレンズ・ゾーン」を設立。

あと母親の立場から言うと、フランシスコのママが先生に手紙とか電話とかしているのに無視されるのは在り得ない!私が子供の事で今まで関わってきた先生はみんな何かあればとりあえず関わってくれたし、話も聞いてくれた。確かに腰掛でやっているような先生も居た。というか、無視された時点で即効に校長に話すでしょ。アメリカではボーっとしていると助けてはくれないけれど、でも自分からアクション起こせば、大抵話聞いてくれるし動いてくれるよね。この映画では取り上げられた5人の親は割りとちゃんと子供や学校と関わっている。それ故にチャーター校にこだわっている人も居た。中退しちゃう子達は学校だけの問題じゃなくって、親の場合もあるのでは??とも思いましたね。ここではあんまり親の事は語られないで、学校中心。

私自身、公立で頑張ったタイプなので、公立を頭から否定されると辛い。私の出た高校は進学校じゃない。高校出て大学とか短大に進むのは全体の1割。恥ずかしいけど私の時代は4大なんて多分1人か2人。短大だって一桁。完全にこの映画の中で言われている「Dropout Factory」の1つ。私も専門に行こうと思っていたけれど、進学担当の先生から専門より短大が良いからと説得されて、なんとかがんばってその1割になったのですよ。教育は大事よなんて言われてね。所がさ、いざ短大卒業するって時に就職氷河期。グレたねー。高卒で就職した友達の方がいいお給料もらっていい会社行ってるんだもん!でも、グレで迷い道したお陰で、私はいい思いさせてもらったけどね。多分グレてなかったら、ここでブログもやってないし、映画秘宝で書かせてもらう事もなかっただろうし、名古屋にまで呼んでもらって映画の話をしてなかったと思うでよ。何ていうか私みたいに人によっては迷い道も必要かもしれない。最後は5人の子供達が希望するチャーター校に入れたかどうか...なのですが、人生は厳しい。必要な子ほどダメだったりする。でもダメで泣いていた子達に言いたい。自分が頑張れば何とかなるって!その辺が余り見えてこなかったこの映画はあんまり好きになれなかった。何ていうか、この前見た「Freedom Riders / 日本未公開 (2010)」は「オレはこう思うんだけど、お前どう思う?」って聞いてくれるタイプの彼氏なら、スパイク・リーのドキュメンタリー「If God Is Willing and da Creek Don’t Rise / 日本未公開 (2010)」は、「オレはこう思う、ついて来い!」っていうタイプの彼氏で、このドキュメンタリーは「これはこういう訳でこうなのですよ。オレは正しいんですけど」みたいな彼氏。ドキュメンタリーでも色々あるのですよ。でも最後のアンソニー君が持っていた写真には泣けたなー。

 トリビア
「不都合な真実」のデイビス・グッゲンハイムの最新作のドキュメンタリー。アメリカの教育について。

サンダンス映画祭で公開され、2010年9月24日から全米にて限定公開。

 その他

 受賞歴
* Black Reel Awards
2011 Won Best Documentary : Davis Guggenheim
2011 Won Best Song : John Legend

* Broadcast Film Critics Association Awards
2011 Won Best Documentary Feature : Davis Guggenheim
2011 Nominated Best Song : John Legend

* Central Ohio Film Critics Association
2011 Nominated Best Documentary

* Chicago Film Critics Association Awards
2010 Nominated Best Documentary

* Dallas-Fort Worth Film Critics Association Awards
2010 Won Best Documentary

* Directors Guild of America, USA
2011 Nominated Outstanding Directorial Achievement in Documentary : Davis Guggenheim

* Las Vegas Film Critics Society Awards
2010 Won Sierra Award Best Documentary

* National Board of Review, USA
2010 Won Best Documentary

* Online Film Critics Society Awards
2011 Nominated Best Documentary

* San Diego Film Critics Society Awards
2010 Nominated Best Documentary

* Satellite Awards
2010 Nominated Best Motion Picture, Documentary

* Sundance Film Festival
2010 Won Audience Award Documentary : Davis Guggenheim
2010 Nominated Grand Jury Prize Documentary : Davis Guggenheim

* Washington DC Area Film Critics Association Awards
2010 Nominated Best Documentary

 サウンドトラック
1. "Shine" - John Legend


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1566648/
http://en.wikipedia.org/wiki/Waiting_for_Superman
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342501

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Last Modified: 2010-09-22
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