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Cast >>Patsha Bay (Riva), Manie Malone (Nora), Hoji Fortuna (Cesar) ...
Director >>Djo Munga
Writer >>Djo Munga
Producer >>Michael Goldberg, Steven Markovitz, Djo Munga, Boris Van Gils
Genre >>Drama
Country >>Congo

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
The Rumble in the Jungle
リヴァ(パトシャ・ベイ)はアンゴラのギャングからガソリンを盗み、ガソリン不足に悩むリヴァの故郷コンゴのキンシャシャで売る事し、10年ぶりにコンゴに戻ってきた。そしてたまたま見かけた赤毛の女性ノラ(マニー・マローン)に恋に落ちる。しかしノラは地元のギャングの女だった。そしてアンゴラのギャングがリヴァを追いキンシャシャにやってきていた...

やはり90年代のアメリカのブラックムービーが今アフリカで生き続けている。南アフリカの「Jerusalema (2008)」もそうだったが、90年代の面白かった生々しいギャングスタ映画が遠く離れたアフリカで今蘇っている。最近アメリカではすっかり良質のギャングスタ映画が絶えてしまい、チープで面白くないギャングスタ映画が多くなっている。しかしアフリカでは、良質なギャングスタ映画が増えている。90年代のアメリカギャングスタ映画がそうだったように、ここにはアフリカのコンゴの底辺の声がある。90年代のギャングスタ映画がつまらない麻薬の取引で富を得ていたが、この映画ではガソリンという生活必需品を取引しているのだ。コンゴの市民がガソリン不足で喘いでいる姿を見る。警察や軍の腐敗、そして売春の横行に、子供の物売り... しかしこの映画はその中に光を灯している。

ラストが素晴らしい。子供は毒であるお金じゃなくて、物の方に興味を示すのだ。アクションも久々の血生臭い本物。本物はアフリカで生き続けている。
(Reviewed >> 10/17/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
アフリカの映画は今変革の時にある。

アフリカのコンゴ民主共和国の作品。簡単にコンゴの映画の歴史を書いてみる。1936年、まだコンゴがベルギーの植民地だった時代に政府が許可していない映画監督の映画撮影をコンゴ内で禁止させる。そしてそれだけで飽き足らず、1945年にはヨーロッパやアジア人以外は、映画館や公共の場やプライベートな場所でも映画上映場所への入場を禁止させる法律まで設立。しかし第2次世界大戦が終結していた1947年にベルギー情報局の映画・写真部門がコンゴでの映画に関してのポリシーを担うようになり、アフリカのついてのニュース映像やドキュメンタリーをベルギー国内に向けて作るようになった。そして1952年、レオポルドビル(現キンシャサ)にアフリカ人向けに映画製作を教える映画クラブまで存在していた。その頃にはカトリック系の牧師が「コンゴのカトリック系アクション映画センター(Congolese Center for Catholic Action Cinema)」を設立。目的はアフリカ人をキリスト教に改宗させるのと、お金を集め、そしてベルギーと教会への共鳴してもらう事。しかし1960年にコンゴが独立してザイールとなると、壊滅。モブツ政権下1979年には国立映画局が設立され、ここで映画に関する事全てが管理された。コンゴの映画人は、上で書いた映画クラブで学んだ者も多いが、フランスに渡った者、そしてベルギーで学んだ者の居る。この映画の監督ドジョ・ムンガは、ベルギーの国立映画学校で映画作りを学んでいる。

この映画は南アフリカの「Jerusalema / 日本未公開 (2008)」に続いて、90年代のアメリカのブラックムービーを感じさせるような映画なのです。でも「Jerusalema」もそうだったように、こちらもやはり「コンゴ」という国の個性を強烈にそして猛烈に出してくる。しかし堅苦しいコンゴの歴史についてのレッスンは一切ここには無い。ベルギーの植民地時代、そしてモブツ大統領の独裁時代...語りたい事は沢山あるように思うが、ここでは今のコンゴが明らかになっていく。

モハメド・アリとジョージ・フォアマンの世紀の一戦とも言われている「キンシャサの奇跡」の舞台ともなった、キンシャサの町が舞台。主人公のリヴァがアンゴラから10年ぶりに戻ってくる。沢山のガソリンを持って。コンゴではガソリン不足が続いていたのだった。しかしそれは手下として働いていたアンゴラのギャングから盗んだものだった。リヴァはキンシャサのギャングに売る事で沢山のお金を貰う事になる。そのお金を派手に使う。そこでたまたま出会うのが、赤毛の女性ノラ。ノラは、地元ギャングの女。ノラはリヴァを魅了していく。それを見たギャングが激怒。リヴァはそのギャングから追われるようになる。そして、アンゴラから来たギャングにも追われる。

90年代のアメリカのブラックムービーは、麻薬という物を取引して富を得ていた。麻薬なんていう人を滅ぼすつまらない物。しかし、ここでは人々の必需品の一つでもあるガソリンを取引するのです。そこでもうコンゴの個性が出ている。そして、アフリカの近隣国との関係も見え隠れしている。そして売春に腐敗した警官や軍人、そして物売りの子供達。アメリカでは見られない。そして会話にモハメド・アリとジョージ・フォアマンの「キンシャサの奇跡」が出てくるのも面白い。

しかし90年代のブラックムービーとは違うのが、かなりセクシー。いや90年代のブラックムービーもかなりセクシーな作品はセクシーだったが、あれ以上にセクシー。私がびっくりした位。リヴァがこっそりノラが用を足している所をこっそり見ていたり、リヴァとノラが格子越しにしたりと、まあ凄い。ノラを演じた女優さん、素晴らしいです。

アフリカ映画というと、独特なリズムで語られる誌的で牧歌的な作品が多かった。しかし最近では、このような新しい波も起きている。90年代のアメリカのブラックムービーのようだけど、その面白さを上手くつかった最高品を作っている。もっと説教ぽい映画を作る事も出来るだろう。しかし彼らはエンターテイメント性を失わずに、上手く政治的に絡めている。明るい未来が訪れるようなラストも心地いい。「Jerusalma」は白人監督だったが、こちらはコンゴ出身の黒人監督ドジョ・ムンガ。もうこれだから、アフリカ映画はたまらない...

 トリビア
アフリカ映画アカデミー賞にて6部門に輝いた作品。コンゴのキンシャサを舞台にしたクライムストーリー。ベルリン映画祭でも公開されている。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2010 Won Best Independence Film of the Year
2010 Won Best Female Supporting Performance of the Year : Manie Malone
2011 映画秘宝 私が選んだベスト10 2011年度3位
2011 映画秘宝 私が選んだベストシーン

* Africa Movie Academy Awards
2011 Won Best Production Design
2011 Won Best Cinematography
2011 Won Best Actor in Supporting Role : Hoji Fortuna
2011 Won Best Actress in Supporting Role : Marlene Longage
2011 Won Best Director : Djo Munga
2011 Won Best Film

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1723120/
http://en.wikipedia.org/wiki/Viva_Riva!
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Last Modified: 2011-04-06
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