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●● レビュー "Tyrel, nice to meet you, man."(Reviewed >> 12/11/18:VODにて鑑賞) |
●● 100本映画 何も起きないゲット・アウト?『Tyrel』この作品の第一報が入った時、2018年版『Get Out / ゲット・アウト (2017)』とか、『ゲット・アウト』の最新版とか言われていた。やたらと『ゲット・アウト』との酷似を主張していた。そこまで言われると『ゲット・アウト』が最高に面白いので、観たくなってしまう...という。主演は、『Straight Outta Compton / ストレイト・アウタ・コンプトン (2015)』のジェイソン・ミッチェル。 雪景色の中、ガス欠で車を押すタイラー(ジェイソン・ミッチェル)とジョン(クリストファー・アボット)。ジョンが呼ばれた泊りがけの誕生日パーティに、タイラーも連れて行ってもらうことにした。なぜなら妻(彼女?)の家族が出てきていて、家に居るのが居心地悪いからだ。場所はNYから少し離れた山のある人気の少ない所。途中で仲間がガソリン持ってやってきてくれて、何とかたどり着いた。安心したタイラーだったが、見渡せば黒人は自分1人だけ。良く分からないノリで、良く分からないゲームをさせられ、なぜだか自分以外は盛り上がっている。電話を掛けるため、電波の届くところまで1人で外に出るタイラーだったが... これね、やたらと酔っぱらった人を永遠と見せられる。途中から人が増えるんだけど、みんな白人。そして相変わらず良く分からないノリ。本当に何も起きないただ酔っぱらっているだけの『ゲット・アウト』。この一言に尽きると思う。でもね、意外とこのタイラーの状況って非白人には「あるある」だよねと。途中でR.E.Mで盛り上がるんだけど、「Stand」と「Losing My Religion」は私も分かる!合唱は出来ないかもだけど、分かるので何とか私も誤魔化せる。でももう一曲、みんなで合唱していたのだけど、私には誰の曲かも分からない!ああいう状況は誤魔化せないよね。私も1人、部屋をそっと出るわ(笑)。そしてトランプ人形をみんなで叩きのめすんだけど、何かこう居心地悪い。自分が慣れているノリじゃない。そしてようやく念願の?別の黒人に出会い、やっと分かって貰えるー!と思ったら... 笑った。この状況って、人種グループだけで起こる訳じゃない。例えば、友達・恋人とかの別の友人の中に突然入れられるとこの状況って出来る。分かるかな?自分の友達・恋人の別バージョン知る的な。「嗚呼、こういうノリも出来るんだ」的な。そのグループだけが知る内輪ネタで盛り上がる状況に出くわしたのが、タイラー。これは我々にも十分にあり得る。 タイトルが好き。これは割りとすぐに劇中に出てくる。何ていうか、ここから始まっている感じ。興味ないって一番辛いよね。 ちなみに本家『ゲット・アウト』に出演していたケイレブ・ランドリー・ジョーンズも出演。この人がバースデーボーイ。『ゲット・アウト』では、ローズたんの弟を演じていたあの人です。この映画でも、これまた変なテンションの男を演じている。絡みにくい人演じさせたら天下一品!『JUNO/ジュノ』とか『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のマイケル・セラも友人の1人で出てくる。出てきたところから変なテンション。とにかくタイラー以外がみんな変なテンションでみんな面倒臭い(笑)。そして全ての状況で分かるわーと思わせてくれたのがジェイソン・ミッチェル。やっぱり上手い。 よく映画やドラマであるじゃないですか?仲間で黒人1人のキャラが居るパターン。映画とかドラマでは隔たりなく仲良く親友ぽくやっているけれど、この映画の方がリアルだよね、と。もちろん、本当に仲が良いパターンもある。でも... これって「あるある」だよね。私にはこのタイラーの状況はすごく身近に感じた。 (1664本目) |
●● トリビア 『ストレイト・アウタ・コンプトン』のジェイソン・ミッチェル主演コメディ。ある日、友人に誘われて人里離れた場所に誕生日パーティに出かけたら... そこでは自分ひとりが黒人で、そして皆が酔っ払い... 名バイプレイヤーで2018年2月に他界したレグ・E・キャシーの遺作。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt6729000/https://en.wikipedia.org/wiki/Tyrel_(film) Not available from Allcinema |
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