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●● レビュー 'T' Plays It CoolミスターT(ロバート・フックス)は、私立探偵でビリヤード場をアジトに町のトラブル(T)を解決してきた。町のハスラーのチョウキー(ポール・ウィンフィールド)とピート(R・ウェイト)の2人は、違法ギャンブルで儲けていたが、トラブルに遭い、ミスターTに仕事を依頼してきた。ミスターTは調査しているうちに、策略に気づき... ロバート・フックスには、独特の男の香がする。「シャフト」を演じたリチャード・ラウンドトゥリー程2枚目ではないけれど、ハードボイルドな絶対的なカッコよさを感じる。彼自身が、「ニグロ・アセッンブリー・カンパニー」という黒人のエンターテイメントの歴史には欠かせない劇団を作ったという、実際のカッコよさが、この男の内面のカッコよさに出ていると思う。これまた、悪役には演技がカッコよすぎる男、ポール・ウィンフィールド。彼が70年代に悪役を演じるのは、非常に珍しいけれど、これが実に最悪で情けない悪役。 それをまとめたのが、これまたカッコいい映画を作り続けた男、アイヴァン・ディクソン。ミスターTのカッコよさを全面に表現しきった。何者にも屈しない映画作り。カッコよすぎる。 ところで、ラストシーンはアジア映画を意識しているアイヴァン・ディクソンらしく、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」を意識して真似たのだと思っていた。所が調べてみたら、こちらの映画の方が製作も公開も先だった。しかも、曲はファルセットがカッコよすぎる男、有名なマーヴィン・ゲイの「Trouble Man」だ。 となると、やっぱりこの映画はカッコよすぎないか? (Reviewed >> 1/14/06:DVDにて観賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア どちらかと言うと、映画よりもマーヴィン・ゲイのサウンドトラックの方が有名。アメリカでも中々メディア化されなかったのも原因だろう。 監督は、「ブラック・ミッション」等のアイヴァン・ディクソン。ディクソンは俳優としても、幾度もシドニー・ポワチエ等と共演したバイプレイヤーとして知られている。 主演には、「Black Brigade」等のロバート・フックス。共演には、「サウンダー」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたポール・ウィンフィールド。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. Main Theme Form Trouble Man2. 'T' Plays It Cool 3. Poor Abbey Walsh 4. The Break In (Police Shoot Big) 5. Cleo's Apartment 6. Trouble Man 7. Theme From Trouble Man 8. 'T' Stands For Trouble 9. Main Theme From Trouble Man 10. Life Is A Gamble 11. Deep-In-It 12. Don't Mess With Mister 'T' 13. There Goes Mister 'T' Soundtracks from Amazon.co.jp |
●● 関連記事 * 映画秘宝 2009年 10月号 サントラBEST200特集 |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt0069414/http://en.wikipedia.org/wiki/Trouble_Man http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=23735 |
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