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Cast >>Ben Stiller (Josh Kovacs), Eddie Murphy (Slide), Matthew Broderick (Chase Fitzhugh), Tea Leoni (Gertie Fiansen), Casey Affleck (Cole Howard), Michael Pena (Rick Malloy), Gabourey Sidibe (Odessa Montero), Alan Alda (Arthur Shaw) ...
Director >>Brett Ratner
Writer >>Noah Baumbach, Bill Collage, Adam Cooper, Leslie Dixon, Russell Gewirtz, Ted Griffin, Jeff Nathanson, Rawson Marshall Thurber
Producer >>Brian Grazer, Eddie Murphy
Genre >>Comedy
Country >>USA
Release (US) >>11 / 04 / 2011
Release (JP) >>02 / 03 / 2012

 総合ポイント 3.75点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>4 演出 >>4 音楽 >>4

 レビュー
99% vs 1%
ジョシュ(ベン・スティーラー)は、ニューヨークにある「ザ・タワー」と呼ばれる高級アパートの管理マネージャーをしていた。住人の中でも最上階のペントハウスに住んでいるショウ(アラン・アルダ)は、ウォールストリートのやり手の億万長者だった。しかし、そのショウがねずみ講でFBI(ティア・レオーニ)に捕まってしまう。ジョシュは捜査に消極的だったが、ある事がきっかけでショウに激怒し、大事な車フェラーリの窓を叩き割り、クビになった。ジョシュはショウに隠し資産25億ドルがある事を知り、仕事仲間で一緒にクビになったチャーリー(ケイシー・アフレック)とエンリケ(マイケル・ペーニャ)、そしてタワーに住んでいた元ウォールストリートで働いていたフィッズヒュー(マシュー・ブロデリック)、そしてジョシュの近所に住む犯罪のプロであるスライド(エディ・マーフィ)と共にショウのお金を狙うのだった...

久々にエディ・マーフィのマシンガントークが復活している事でも話題になったコメディ映画。そしてこの映画がアメリカで公開中には、ちょうどニュースではOccupy Wall St.(ウォール街を占拠せよ)の運動が各地で活発化していた所だった。話題になったアメリカの1%とも言われるのが、アラン・アルダが演じたショウのようにウォール街のお金を自由自在に扱う富裕層の人達。そのお金をベン・スティラーが演じていたジョシュという真面目に働いていた99%の一般人が狙うコメディ。これはタイミング的にも、99%が喜んで映画館に通うに違いない!と思いきや、そうでは無かった。なぜかアメリカの観客からは総スカン。ブレット・ラトナーらしい、スピード感溢れるアクションコメディに仕上がってはいる。しかし、観客は自分達の運命をこのようなハリウッド仕立ての甘い物を期待していない事を知らせようとしているのかもしれない。

99%の人々はこの映画のように1%に不幸が持たされる事を期待してはいない。ジョシュが真面目に仕事をして活き活きとしていたような、ホンの少しの幸せを期待しているだけなのかもしれない。タイミングといい、ラストは感傷的になるコメディだった。ただ一つ、やっぱりエディはこっちがいい!
(Reviewed >> 11/12/11:劇場にて鑑賞)

 100本映画
何かついていない作品。公開前にビデオ・オン・デマンドで公開後数週間には家で見られるという実験を試させられそうになったが、映画館からのバッシングで中止。でも公開前には追い風で、この映画の監督ブレット・ラトナーと主演の一人エディ・マーフィがオスカーの司会とプロデュースに決まり、公開日もそれに合わせたが、いざ公開すると監督の失言の数々で監督もエディもオスカーから降板。公開すればしたで、35ミリオンドルの興行成績で1位が見込まれたが、実際には25ミリオンドルで初登場2位。何かついてない。可哀想になる位... というか、本当に可哀想なのは私ですわよ!!元々、この映画は黒人コメディアン総出演となるコメディ映画になる予定だった。黒人のコメディアンが集まるのは「Harlem Nights / ハーレム・ナイト (1989)」以来になる。しかも集まる予定だったのがクリス・ロック、クリス・タッカー、デイブ・シャペル、ジェイミー・フォックス、そしてエディ・マーフィという超一流どころ。無類の黒人コメディアン好きの私には、正月と盆どころか、クリスマスも感謝祭もバレンタインも私の誕生日も子供も誕生日も結婚記念日も一緒にやってきた感じ。更にですよ、デンゼル・ワシントンとサミュエル・L・ジャクソンが悪役で登場し、御大シドニー・ポワチエまで出演させる!!という話まであったんですから... どんだけあの時は喜んだ事か... 全てぬか喜びですよ。どんだけ枕を濡らした事か...

まあ何かついてない作品である事は間違いないのですが、映画はそこそこ面白い。評判よりも全然見られる映画です。ブレット・ラトナーらしいテレビで放送している度に見ちゃうような、分かりやすい手っ取り早いコメディですね。タイミングも本当は良かった筈なんですよ。この映画の舞台となるニューヨークのウォール街では「ウォール街を占拠せよ!」というデモが行われている訳でして... そのデモの敵である「1%の富裕層」が、この映画の悪役ですからね。そして主役のベン・スティラーの演じたジョシュは完全にデモの中心である「99%の一般人」。しかもジョシュは自分の仕事に一生懸命で真面目。けど1%のせいで、ジョシュの生活は浮かばれない。でも99%である観客には支持されなかったみたいですね。それとも99%はデモで忙しくて映画どころじゃなかったのか...

久々にエディが早口です。レスター役のステファン・ヘンダーソンが気になりました。まあ面白かったけど、やっぱり黒人コメディアン総出演バージョンで見たかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!....というのが私の本音でございます。

 トリビア
いきさつを書くと長くなるが、書く。
元々は「Trump Heist」というタイトルで、黒人版「オーシャンズ11」と言われ黒人コメディアンを総出演させる予定だった。当初の予定はクリス・ロック、クリス・タッカー、デイブ・シャペル、ジェイミー・フォックス、そしてエディ・マーフィが出演し、ブレット・ラトナー監督でブライアン・グレイザー制作だった。そこからジェイミー・フォックスが抜け、、セドリック・ジ・エンターテイナーとマイク・エプスが加わった。そして「ビバリーヒルズ4」が無くなったエディ・マーフィが正式に参加し、大御所シドニー・ポワチエの名前も加わった。更には悪役にサミュエル・L・ジャクソンとデンゼル・ワシントンという名前も挙がったことまであった。しかしエディ・マーフィが降板し、ベン・スティラーが参加する事になり、タイトルも「Tower Heist」に変更。当初はタイトルにも名前が挙がっていたドナルド・トランプも参加する予定だったが、降板。そして全てのアフリカ系アメリカ人キャストが降板する事態になった。そしてなぜかまたエディ・マーフィが復活。プロデューサーにも参加。その後にガボリー・シディベも参加する事になった。

とまあ紆余曲折色々ありました。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
US Official SiteJP Official Site

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0471042/
http://en.wikipedia.org/wiki/Tower_Heist
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341250

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Last Modified: 2011-08-02
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