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Cast >>Max Julien (Bushrod), Vonetta McGee (Thomasine), George Murdock (Bogardie), Glynn Turman (Jomo), Juanita Moore (Pecolia) ...
Director >>Gordon Parks Jr.
Writer >>Max Julien
Producer >>Max Julien, Harvey Bernhard
Genre >>Western
Country >>USA

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Thomasine & Bushrod were looking for a home, They had a love, love, love, love...
1911年テキサス。トマシーン(ヴォネッタ・マッギー)は、馬に乗った男を一発の銃弾で倒した。トマシーンはバウンティーハンターだった。そして元恋人のブッシュロード(マックス・ジュリエン)が1000ドルの大金でお尋ね者となっている事を知った。トマシーンはブッシュロードを探し、二人はまた一緒になった。二人は銀行強盗を働き、そしてそのお金で買った食糧を貧しい者達に分け与えていた。しかし連邦保安官のブガティが彼等を執拗に追っていたのだった...

「The Mack」のマックス・ジュリエンと「スーパー・フライ」のゴードン・パークス・ジュニアが挑んだ西部劇。これが素晴らしいロマンス映画でもある。マックス・ジュリエンと当時同棲していた女優のヴォネッタ・マッギーが相手役。二人の雰囲気が最高であるのは言うまでもないが、70年代のヴォネッタ・マッギーはどちらかというと可憐という言葉が似合う女優であったが、この映画では実に勝気な女性を見事に演じている。「The Mack」では当時黒人が搾取されていた麻薬問題に挑んだジュリエンが、今回は昔に戻り、黒人が搾取されていたものに立ち向かう。西部劇で黒人同士が愛を貫き、そして勇敢である。

しかもそれにスタイリッシュなゴードン・パークス・ジュニアの映像。美しいテーマ曲とスローモーションと、ジュリエンとマッギーの雰囲気に粋な台詞に、昔の写真の数々... 見事!夢のある西部劇でうっとりするのだ。
(Reviewed >> 2/9/13:TV放映にて鑑賞)

 100本映画
西部劇熱おさまらず。いやー、この映画最高!何がって全てが!「The Mack / 日本未公開 (1973)」のマックス・ジュリエンが主演で脚本書いてる西部劇。「俺たちに明日はない」みたいな感じ。でもラブストーリー。相手役が私が70年代のヒロインでパム・グリア嬢の次に好きなヴォネッタ・マッギー。なんでもジュリエンとマッギーって、この頃に同棲していた恋人同士だったらしい。その二人の熱々な感じがスクリーンには表れている。しかもね、タイトル曲を作ったのがラヴのアーサー・リー。もうね、これ以上のものはないでしょ!ってな位に、二人が曲にマッチしている。観た後は、この曲がずっーと繰り返し、私の頭に流れております。二人の川でのイチャつきシーンと共に。そしてこの映画の監督が「Super Fly / スーパーフライ (1972)」のゴードン・パークス・ジュニア。もう説明は不要ね。名前だけで、あの「Shaft / 黒いジャガー (1971)」のゴードン・パークスの息子って分かって頂けると思う。今回も写真やスローモーション等を使って、見事にオシャレで面白い作品に仕上げている。もっと長生きしてくれたら、面白い映画を一杯作っていただろうなーと思うと、本当に切なくなる。ジュニアは飛行機事故で44歳という若さでこの世を去っている。ゴードン・パークスがドキュメンタリーで息子を語るシーンがあるんだけど、胸がはち切れそうになる程悲しくなる。

ヴォネッタ・マッギーが演じたのがトマシーン。女性ながらにバウンティハンターで生活している。マックス・ジュリエンが演じたのが、ブッシュロード。殺人事件でお尋ね者。トマシーンはバウンティハンターだから、ブッシュロードがお尋ね者になっていたのを知る。トマシーンとブッシュロードは恋人同士だったが、喧嘩別れしていた。でもトマシーンは気になってブッシュロードを探し、二人はまた一緒になる。そして二人は銀行強盗でお金を稼ぐようになり、そのお金を食料に換えて、貧しい人達に配り始めた。しかし連邦保安官のブガティに追われる事になって...

トマシーンとブッシュロードはずっと逃亡生活。ブカティと二人のいたちごっこは、ルパン3世ぽい。でもトマシーンは女性。いつかは、落ち着いて生活する事を望んでいる。そんな彼女にもつかの間だけれど、落ち着く事が出来て... と、この西部劇、男性よりも女性の方が支持が高いと思う。トマシーンがとにかく魅力的。いつもは可憐なヴォネッタ・マッギーが、最高にカッコいい。でもやっぱり可憐。落ち着く事が出来た時の彼女の女らしさは、パム・グリア嬢には無いかなー。

ラストの終わり方も最高。とにかく最初に書いたように何もかもが最高。でもかなり切ないよ。そして私が大好きな「Cooley High / 日本未公開 (1975)」のグリン・ターマンも出演している。ジャマイカ出身のジョモっていう役。こういう明るい役が似合うよね。ラッキーな帽子を被っていて、それを外した直後に...切ない。

この映画、ずっと観たいと思っていた。正規版じゃないブートレグが売られているのは知っていたけど、ブートレグで観るのもなーと思っていたら、TVで放送!この映画が放送された「Bounce」っていうチャンネルが素晴らしいんだ!まあ、CM入るのが難点ではありますが、ラインアップが最高。この映画みたいにブートレグしか出てない映画や、ビデオ発売しかされていない映画とか、かなり放送している。Starzのブラック映画専門チャンネルより、全然使える!黒人向けのチャンネル増えているよね。BETにTV OneにBounce... 映画の選択だったらBounceが今の所一番のお気に入り。このBounceは、あのアンドリュー・ヤングとキング牧師の息子マーティン・ルーサー・キング3世、そして映画監督・プロデューサーのウィル・パッカーとロブ・ハーディが始めたチャンネル。楽しませてもらってます、あざーす!

 トリビア
「The Mack」で、ピンプを演じ、伝説的となったマックス・ジュリエンが主演・脚本をつとめた「俺たちに明日はない」のようなクライムウエスタンストーリー。

ちなみにジュリエンは、あの「クレオパトラ・ジョーンズ」の脚本を書いた事でも知られている。共演に当時ジュリエンと同棲していた女優ヴォネッタ・マッギー、「ダイバー」のグリン・ターマン、アカデミー助演女優にノミネートされ「The Mack」でもジュリエンと共演していたワニータ・ムーア等。監督は「黒いジャガー」のゴードン・パークスの実の息子であり、自身も「スーパー・フライ」で有名になったゴードン・パークス・ジュニア。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック
1. "Thomasine and Bushrod" - Arthur Lee

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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0072278/
http://en.wikipedia.org/wiki/Thomasine_%26_Bushrod
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Last Modified: 2008-06-26
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