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●● レビュー ”You two deserve each other"クリスマスイブにシンディ・レラ(キタナ・キキ・ロドリゲス)は、出所し、仲間のアレキサンドリア(マイア・テイラー)と馴染みのドーナツ屋でささやかなお祝いをしていた。そのときに、アレキサンドリアから、彼氏チェスターの浮気の疑いを聞かされ、シンディは勢いよく店を飛び出してチェスターを探そうとする。一方、同じLAの街でタクシードライバーをしているのが、アルメニアからの移民ラズミック(カレン・カラグリアン)。3人の運命がクリスマスに交差していく... NYが舞台でアフリカや中東からの移民を描いた『Prince of Broadway』という佳作でも知られるショーン・ベイカー監督による作品。今回はLAが舞台。iPhone 5sだけで撮影したという。彼の作品は、最近は有名過ぎて余り描かれる事が無くなっていたNYのマンハッタンとLAのハリウッド通り近辺が舞台になっているのが面白い。そして2人の会話がいきなり余りにも下品なので、あっけにとられてしまうが、やっと3人の関係性が分かった辺りから、ぐっと引き込まれる物語。 そして最後にはシンディもアレキサンドリアも可愛い!と思えるほどに人の内面を映し出している作品だ。 (Reviewed >> 10/22/16:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 『Prince of Broadway / 日本未公開 (2008)』が中々だったショーン・ベイカーの作品。白人の監督ですが、今回も主役は黒人と中東からの移民。前作がニューヨークのど真ん中が舞台だったので、ニューヨークにこだわりがあるのかな?と思っていたんですよね。そんな感じの作品だったし。けれど、今度はロサンジェルスのど真ん中が舞台。ハリウッド周辺。しかも全編をiPhone 5sだけで撮影し、話題。これに出演のマイア・テイラーが色々な所で賞も受賞していて話題。と、色々と話題。最初はね、女性らしき2人が物凄く口悪く話している。なので私も「ヤダなー、怖いなー、変だなー」と稲川淳二になっちゃう。口の悪さにひいてしまいます。女性らしきと書いてしまったのは、一瞬ではトランスジェンダーとは分かりにくいほど完成度が高い。シンディ・レラの方は顔のアップだけなら女性にしか見えないもん!だから、こういう女性いるもんねと思ってしまったんですね。実際居るし。後の会話から、「あ、やっぱりトランスジェンダーなんだ」と分かった位。いや、すぐ分かれよ!っていう話なんですけど。 途中から急に2人が好きになっちゃう!私が落ちた瞬間は、シンディ・レラがアレキサンドリアのパフォーマンスの時間に気づき行った所かな。あの時から、「あらやだ、可愛い!」ってなりましたわ。そしてラストですよ。これは最高。あれ思い出した。イギリス映画で一番好きな『マイ・ビューティフル・ランドレット』。出る映画が全てが佳作となるダニエル・デイ=ルイスだけど、今でも彼の一番の作品は『マイ・ビューティフル...』だと思っている。その位、この映画のラストシーンは美しい。偶然にもこの映画のラストはランドレット(コインランドリー)。 (1507本目) |
●● トリビア 『Prince of Broadway / 日本未公開 (2008)』のショーン・ベイカーが、トランスジェンダーの2人とアルメニア移民のタクシードライバーを主役に描いた作品。全編をiPhone 5sだけで撮影したことも話題。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt3824458/https://en.wikipedia.org/wiki/Tangerine_(film) http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354906 |
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