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Cast >>Paddy Considine (Graham), Sally Hawkins (Jill), Noah Taylor (Lloyd), Craig Roberts (Oliver Tate), Gemma Chan (Kim-Lin), Yasmin Paige (Jordana) ...
Director >>Richard Ayoade
Writer >>Richard Ayoade, Joe Dunthorne (book)
Producer >>Marj Herbert, Andy Stebbing, Mary Burke
Genre >>Comedy
Country >>UK
Release (US) >>06 / 03 / 2011

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
How deep is the ocean?
ウェールズのスウォンジにすむ15歳のオリバー・テイト(クレイグ・ロバーツ)。学校ではどちらかと言うといじめられっ子であり、いつも妄想を繰り返していた。クラスの女の子ジョーダナ(ヤスミン・ペイジ)が気になる。そんなオリバーの気を知ってか、ジョーダナはオリバーを呼び出してキスをする。そんな時、オリバーの家のすぐに下にオリバーのママの昔の恋人が引っ越してくる...

イギリス...ゴホン、失礼...ウェールズ...いやグレートブリテン島らしいブラックユーモアのある作品である。彼らはいつだってこの難しい微妙な年頃の男の子のコメディを作るのが上手い。独特の陰気さが、余計に面白さを引き立てている。日本の海と一緒で綺麗な訳じゃない海景色が余計に、この映画の悲劇と喜劇を演出している。落ち込み過ぎている主人公の少年と少年のパパ。この感じは彼らにしか演出出来ない。

アメリカが底抜けに明るいなら、このグレートブリテン島は底抜けに暗い。でも見ている観客の心まで暗くはしない。そこが彼らの上手さである。
(Reviewed >> 10/26/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
イギリスが制作のウェールズを舞台にした青春映画。リチャード・アイオワデが監督デビュー。アイオワデ監督はナイジェリア人のお父さんとノルウェー人のお母さんの間にロンドンで生まれた。イギリスの喜劇のTV番組で活躍している俳優であり脚本家でもある。そのアイオワデが初監督に挑んだ作品。実はこの作品も私が「The Catch / 飼育 (1961)」を観た東京国際映画祭で公開された。でもアメリカでDVDが出る事を知っていたので、観には行きませんでした。日本では監督の名前がリチャード・アヨエイドになっているが、アイオワデの方が正しい。



この映像の0:55位でもプロデューサーのベン・スティラーがそう呼んでいる。そのもうちょっと後の方が分かりやすいかな?8ヶ月間発音を間違えていたが...と自分で話している。そう、この映画、なぜかアメリカのベン・スティラーがプロデューサーとして参加しているのです。でもカメオで出ているので探してみてください。ベン・スティーラーも昔は「リアリティ・バイツ」なんていうジェネレーションXのパンクな青春映画撮ってたものね。でもベン・スティーラーらしさは微塵も感じません。それよりもやっぱりイギリス色が強い。ちなみにこの主人公のお母さん役を演じたのが「Desert Flower / デザート・フラワー (2009)」で主人公のワリスの友人マリリンを演じていたサリー・ホーキンス。「デザート・フラワー」の方が魅力的。

これはアメリカのDVDだけなのかな??DVDが始まる前にこの映画の主人公オリバー・テイトからアメリカ人への手紙が添えてある。「これはウェールズでイングランドの隣。キャサリン・ゼタ・ジョーンズやトム・ジョーンズの出身地。君達はまだ僕の国には侵略してないよ」って書いてある。笑った。ここからちょっと心を鷲掴みにされましたね。イギリスの青春映画って、良いですよね。古くは「小さな恋のメロディ」とか「オリバー」とか「さらば青春の光」とか「あなたがいたら」とか色々。つい最近なら「リトル・ランボーズ」とかも面白かった。アメリカの青春映画は底抜けに明るくて、主人公が前向き。でもイギリスはちょっと違う。たいてい斜めから見てる感じ。この映画の主人公は暗いし、ヒロインはそんなにルックスは可愛くないけど、超斜めな所が可愛い。不良ぽい感じ。イギリスってこういう女の子好きよねー。主人公のオリバーは暗い男の子で落ち込みが酷い。でも15歳になったので童貞は卒業したい。でも暗い。虐められる事もしばしば。気になる女の子は所謂、尻軽ではあるのだけど、オリバーに君は尻軽じゃないよと言って彼女の気をひいて、付き合う事に。でもオリバーは下心ありあり。オリバーは両親が倦怠期気味なのも察知していて、両親の寝室の証明の明るさで彼らが仲が良いかが分かってしまう程に親をスパイ。15歳って改めて面倒な年齢だなーって思わせてくれます。金八並みに。オリバーも面倒。童貞は捨てたいけど、彼女の気持ちなんて分からない。それよりも両親が離婚してしまうのが嫌だという気持ちの方が強い。彼女が他の男と一緒に居る所を見てもなにも出来ないけれど、お母さんが他の男と出かけている方が気になっちゃって、そっちの方は行動出来る。まだまだ子供。その面倒な15歳をアイオワデ監督はお洒落にスクリーンで演出してますね。暗いんだけど、観客は暗くならないような爽やかな映画。ラストも15歳の面倒さと可愛さが出ていて最高!

 トリビア
イギリスの俳優・コメディアンで、監督や脚本も手がけているマルチな才能を発揮しているリチャード・アイオワデの長編デビュー作品。
若干暗めの15歳の少年オリバーは、次の誕生日までに童貞を捨てる事、そして母と母の昔の恋人が再熱しないように四苦八苦する物語。
アメリカでは6月3日から限定公開される予定。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2011 映画秘宝 私が選んだベスト10 2011年度5位

 サウンドトラック
1. "Stuck on the Puzzle (intro)"
2. "Hiding Tonight"
3. "Glass in the Park"
4. "It's Hard to Get Around the Wind"
5. "Stuck on the Puzzle"
6. "Piledriver Waltz"

Soundtracks not available

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 リンク
US Official SiteJP Official Site

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1440292/
http://en.wikipedia.org/wiki/Submarine_(2010_film)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341088

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Last Modified: 2011-05-16
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