1970
Cast >>Alan Wone (Sugarpop/Charles Williams), Clifford Shegog (Humungus), Michelle Johnson (Twyla), Vaughn Cromwell (Christy), Curtis Bush (Montana), Bryan O'Dell (Frank), Eric Kohner (Gratz), Khalid Muhammad (Himself), Bruce Glover (Chief Reed), Kym Whitley (TV interviewee) ...
Director >>Jamaa Fanaka
Writer >>Jamaa Fanaka
Producer >>Bert Caldwell, Jamaa Fanaka, Beatrice Gordon, Robert L. Gordon Jr., Bryan O'Dell, Winifred Ushery
Genre >>Action
Country >>USA

 総合ポイント 3.25点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>3 演出 >>4 音楽 >>3

 レビュー
Boyz N the Hood meets Airplain! ???
みんなからシュガーポップと呼ばれているチャールズ(アラン・ウォン)は、ミリタリーの士官養成学校に通いトップの成績で、名門のウェストポイントへの入学が認められていた。その間の休暇に故郷のロサンジェルスのサウスセントラルに戻る。そこでは兄のフランク(ブライアン・オデル)がドラックの売人として幅を利かせ、大きな組織を牛耳っていた。しかしグラッツという男がそれを乗っ取ろうとし、組織の裏切り者ロックを送り、フランクを執拗に攻撃し始める...

完全に前年の「ボーイズ’ン・ザ・フッド 」を意識した作品。シュガーポップが帰ってくる通りが、ドウボーイやトレが居そうなストリート。でもそこには監督のジャマー・ファナカらしさがあって、底辺の人々の叫びがある。シュガーポップは頭を使う。自分の同胞である町の人々をドラック漬けしない為にもドラックでお金を儲けるのではなくて、白人のように株でお金を儲ける。ファナカらしい前向きさが見える。
ただ、やはりどうしてもウルトラライトエアプレインでドライブバイシューティングは、コメディにしか見えない!途中の葬式もいくら故人の願いとは言え、軽すぎて笑ってしまう。

エンディングでは、1991年...所謂ブラックムービーの黄金時代に黒人監督によって制作された作品のタイトルが並ぶ。ジャマー・ファナカはそれを完全に意識して作った筈。ジャマー・ファナカらしさも健在。完全に80年代が抜けきっていないところもそう。しかし、以前のファナカはそのコミカルならしさは、非常に魅力的で愛すべきものだった。今回のファナカは下手に笑うしかない。これを最後にファナカが映画を作ってない事が何よりも物語っている。
(Reviewed >> 9/11/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
最近ちょっとハマっておりますチョいエロ監督ジャマー・ファナカの作品。ジャマー・ファナカについては散々書いてきましたが、いちようこれが最初という人の為にちょっと。チョいエロ監督なのですが、非常に頭は良くUCLAに在籍。70年代に黒人が映画がやりたいと集まったのがUCLAで、チャールズ・バーネットやハイレ・ゲリマやジュリー・ダッシュを輩出。後で書くけど、本人の自伝によればパム・グリアもUCLAに入りたがっていた。UCLAに出入りしてみんなが映画を撮っているのを観察していたらしい。他のUCLA組が芸術志向に向かう中、ジャマー・ファナカは割りとエンターテイメントを追求(多分本人はそう思ってないかもしれないけど)。出てきたのが70年代という事もあって、割とブラックスプロイテーションに近い作品を作ってた。でももちろん質はいいけどね。何となく90年代に流行ったフッド映画のはしりを20年も前に先走っていた感じかな?そこで、この映画がその90年代のフッド映画が現れ始めた1992年に作ってる。今度は逆にファナカがそっちに寄せちゃった感じ。元々そうなんだから寄せる必要なのに!無理しちゃったから、80年代クサさが残ってしまってる。曲とか映像の感じが「マイアミバイス」ぽい。1990年から1992年に出来た黒人監督によって作られた作品タイトルをエンディングに流してる。UCLAのクラスメイトだったチャールズ・バーネットの「To Sleep with Anger / 日本未公開 (1990)」とかやはりUCLAの仲間ジュリー・ダッシュの「Daughters of the Dust / 自由への旅立ち (1991)」とか更にはジョン・シングルトンの「Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)」とかヒューズ兄弟の「Menace II Society / メナース II ソサエティー/ポケットいっぱいの涙 (1993)」とかマティ・リッチの「Straight Out of Brooklyn / ストレート・アウト・オブ・ブルックリン (1991)」とかがずらっと並ぶ。確かに彼があげた作品はブラックムービーの歴史でも何回も語れている歴史的な作品。し・か・し...この映画だけはそのリストには混ざってませんから!

何だろうなー。最初に書いた通り、とっても80年代チック。悪い訳じゃない。歴史には残らないけど、ジャマー・ファナカぽい魅力ある作品だと思う。ミスターTみたいなマッチョ系のヒューマンガスとかオネエ系ギャングスタのクリスティなんていう濃い2人のキャラは最高だった。主役も可愛い子ちゃんで、クリス・ブラウンそっくり。しかもブルーアイ。
下の写真は左から主役のシュガーポップ、真ん中がヒューマンガス、右がクリスティ。


凄いでしょ??濃いでしょ??ファナカの映画はこうやってキャラクターが濃いから面白い。主役のクリス・ブラウンそっくりさんは、軍の学校をトップで卒業。その後に陸軍の士官学校への入学が決まっていた。その間に故郷のロサンジェルスのサウスセントラルに戻ってくるのです。そこでは兄がドラック売買などをして街のトップとして君臨。大きな組織も操作していた。しかし兄が殺されてしまって... と、普通に聞こえるでしょ?これが凄いですよ。ドライブ・バイ・シューティングはこの当時に作られたフッド映画では何度も見た光景だけど、この映画はなんとウルトラライト飛行機でドライブ・バイ・シューティング!!笑うしかないでしょ?しかも兄の葬式はなぜか武富士のCMみたいなダンスでお別れ。途中で監督のファナカがラップしてるし...(汗)。兄は明るい葬式がしたいと言っていた設定なんだけど、だけど!!明るすぎ。でも主役が軍の学校で訓練していた設定なので、銃とかに慣れている設定は上手かった。その主役が兄とは違った形で街のトップに君臨してくのは、ファナカらしい前向きなメッセージ。でもフッド映画にしてはリアリティに欠けている。いやかけ離れてるかなー。ファナカのファンタジーが炸裂し過ぎた感じですね。

ところで「Next Friday / ネクスト friday (2000)」のアイス・キューブのエロいおば役だったキム・ホイットリーが近所でテレビインタビューされるチョイ役で出てた。IMDBでもクレジットされてない。

そしてファナカはトゥワイラという女性の名前が相当好きなんでしょうね。主役の恋人がトゥワイラ。「Welcome Home Brother Charles / 日本未公開 (1975)」に続いて2度目。自分の娘にまで付けてる名前だからね。

 トリビア
80年代にインディペンデンス映画を制作していたUCLA映画科卒業のジャマー・ファナカ監督の作品。

 その他

 受賞歴

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http://www.imdb.com/title/tt0105487/
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Last Modified: 2010-05-12
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