2159
Cast >>Bill Withers, Jim James, Angelique Kidjo, Tavis Smiley, Cornel West ...
Director >>Damani Baker, Alex Vlack
Writer >>
Producer >>Damani Baker, Alex Vlack, Jon Fine
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>N/A 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
Still Bill, and Forever Bill
1971年に「Ain't No Sunshine」を大ヒットさせたビル・ウィザース。それから数々の名曲を生み出し、グラミー賞をも獲得。しかし1985年を最後にアルバムの発表をやめてしまう...

ビル・ウィザースという名前を聞いただけで、数々の名曲が頭を駆け巡る。しかし一番忘れがたいのが、ドキュメンタリー映画「ソウル・パワー」での1コマ。モハメド・アリの世紀の一戦の前に行われたザイールでのコンサートのドキュメンタリー。モハメド・アリやジェームス・ブラウンというとっても濃いキャラクター達と食事をするビル。彼らの話を聞きながら黙々と食べる。人々の興奮が嫌でも伝わる中、ビル・ウィザースだけは落ち着いているように見えた。まさに「クール」という言葉が良く似合うシンガーだった。このドキュメンタリーでもなぜに彼が「クール」であるかがよく分かるドキュメンタリーである。まさに地に足がついたミュージシャン。言いたい事は言う。そんなビルが、この映画のボーナス映像で語っていた言葉が忘れられない。「俺達世代は『変革』の世代なんだ」。

そう、ビル・ウィザースは変革の男であった。家族の事を考え、アルバムを発表しなくなっても、彼は地に足がしっかりとついている。音楽を辞めた訳じゃないんだ。彼は音楽業界の何かを変えたのだ。今の彼の素敵な暮らしぶりを見るだけで、その変革が見えてくるのです。
(Reviewed >> 2/17/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
ビル・ウィザース。「Soul Power / ソウル・パワー (2008)」を観た時に、ジェームス・ブラウンやモハメド・アリというもっとも濃い個性の間に挟まれながら、とってもクールで落ち着いた態度に逆に目を引いた。あのカッコよさ、クールさは何なのか?このドキュメンタリーにその答えがあった。

ウェストバージニア州のスラブフォークという小さな炭鉱の町に生まれ育ったビル・ウィザース。13歳の時にその炭鉱で働いていた父を亡くして以来、家計が厳しくなり17歳にてアメリカ海軍に入る。海軍には9年居て、その間に歌を歌う事を始める。クラブとかで歌って、同僚にジョニー・マシス等を聞かせる事もあったそうだ。海軍時代にはグアムにも居たとの事。グアムに行けば、やしの実の数だけ女は居る!と聞かされたが、全く居なかったとの事。海軍を辞めて、ロサンジェルスに移って、そこでは有名な飛行機会社で働くも、時給3ドルだったとの事で、やっぱり女性にはモテず... でも働きながら、いつも曲を考えていたという。しかし会社から解雇。そうこうしている間にビル・ウィザース、33歳。しかし初のシングル「Ain't No Sunshine」が大ヒット。グラミー賞にも輝いている。続くシングル「Grandma's Hands」や「Lean On Me」も大ヒット。「Lean On Me」は、様々な人にカバーもされているし、知っている人も多い。なんていったって、あのモーガン・フリーマンが主演の映画「Lean on Me / ワイルド・チェンジ (1989)」のタイトルになっているし、映画でもビル・ウィザースのオリジナルではないが、カバー曲が効果的に使われている。70年代に頂点を極めて、80年代も順調でグローバー・ワシントンと共にあの名曲「Just the Two of Us」や「Lovely Day」を発表し、グラミー賞を獲得している。そんな中、1985年に突如レコーディングを止めてしまう。家族ともっと時間が欲しいと... なんとも男らしい決断。この辺りがビル・ウィザースのクールネスなのではないかと感じた。しかしこのドキュメンタリーはビル・ウィザースの自宅で撮影しているのだけど、とっても優雅な暮らしをしている。後に妻となるマルシアはビルと出会った時はまだUCLAでMBA取得を目指していた学生。家族でビルの音楽の著作権関係の仕事で、ビルの名曲を守っている。今は立派に成長した息子は弁護士になるべく、法律の学校に進み、娘はビルの血を引いたのか音楽家を目指している。

そんなビルも小さい頃から吃音でかなり悩まされ、28歳まで続いたそうだ。いじめられる事も多かったのかもしれない。人と出会った時に、その吃音を馬鹿にするかどうかで人を判断していたようだ。今でも吃音のチャリティなどには積極的に参加する。そして涙する事も多い。このドキュメンタリーではビルが涙する事が多いのです。とっても感受性が豊かだった事が分かる。だからこそあんなに沢山の名曲ばかり残していたのも分かる!

映画ではコーネル・ウェストとかタビス・スマイリーとかと話したりしている。これはDVDのボーナス映像になってしまうのだけど、俳優のBernie Casey (バーニー・ケーシィ)Jim Brown (ジム・ブラウン)、そして元NBA選手のビル・ラッセル(チャンピオンリング付)と自宅で語っている映像もある。仲が良いらしい。バーニー・ケイシーは最近は隠居気味なので、その姿が見れて嬉しい。その3人が集まった時にビルが一言「俺達は時代を変えたチェンジ世代を生きてきたからね」。事実変えてきた彼らが言うからかっこいい。





ビル・ウィザースのこのクールネスを見よ!

 トリビア
誰もが知っているあの名曲...更にはモーガン・フリーマン主演映画のタイトルともなった「Lean On Me」の作者ビル・ウィザースの過去と今を追うドキュメンタリー。
映画タイトルはその「Lean On Me」も収録されているビル・ウィザースのアルバムタイトルから。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


Soundtracks not available

 関連記事
* 映画秘宝 2014年 1月号 狂熱の音楽映画コレクション

 リンク
US Official SiteNot available

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1333117/
Not available from Wikipedia
Not available from Allcinema

 関連商品(アマゾン)
DVD or VHS
from Amazon.com
Blu-Ray
Not Available
Video On Demand
Not Available
Book
Not Available
Soundtrack
Not Available
Not Available
Not Available
Not Available
Not AvailableNot Available
Privacy Information

ネットフリックス
Not availableNot available

Last Modified: 2009-11-14
>> HOME