|
●● レビュー "Patty Cake is Taylor Swift, Miss Mary Mack is BEYONCE!"(Reviewed >> 5/9/18:VODにて鑑賞) |
●● 100本映画 ビヨンセがテイラー・スウィフトを救い...『ステップ・シスターズ』大学のフラタニティ&ソロリティが舞台になったステップ&ストンプを描いた映画は、ブラックムービーでは一つのジャンルとして確立したように思う。古くは『School Daze / スクール・デイズ (1988)』などがある。しかし『スクール・デイズ』はそれだけがテーマではなかったが、このジャンルのルーツとしては最初になると思う。そしてこのジャンルの火付け役は『Stomp the Yard / ストンプ・ザ・ヤード (2007)』になる。という訳で、ネットフリックスで配信されたこの作品を。 ウエストコット大(架空)にて黒人ソロリティの「セッタ・カイ・ファイ(TCP)」のトップとして君臨し、様々な学校での行事もテキパキとこなし、ハーバード大学の法律科に進むべく、全てを完璧にこなしてきたジャミラ(メガリン・エキカンウォーク)。しかしパーティ好きの白人女性が集うソロリティ「シグマ・ベータ・ベータ(SBB)」のパーティに誘われ行った所、次の日に大学で問題になり、学部長にお目玉を食らう。ならばと、その悪名高きSBBに、ソロリティの結束の助けとなる黒人ソロリティ伝統の「ステップ」でSBBの汚名挽回をジャミラは図るが、TCPからバカにされてしまい... と、ま、いわゆる「マジカル・ニグロ」や「マミー」系の映画ではあります。つまり、黒人が特殊能力などで白人を助ける映画が「マジカル・ニグロ」。黒人女性が白人女性をドメスティックに手助け&励ますのが「マミー」系映画。昔の映画ならば、それまでだったのですが、この映画はそれを通じて主人公が自分を見つめ直し成長している。今まで外に向いていなかった目が、外に向かった事で閉ざされた世界が見えた感じ。 そしてチャールズ・ストーン・3世のいつもながらのテンポ良さと軽快さで、気軽に観れてしまう。『セイ・エニシング』のあの有名なシーンは、色々な映画で真似されたけれど、今回のも最高だった。ケヴィン役のマーキー・リチャードソンは、『Dear White People / ディア・ホワイト・ピープル (2014)』などでも大学生役を演じているけれど、今回のケヴィン役が一番好き。メガリン・エキカンウォークも可愛かった。 アメリカにもある手遊び。その手遊びにも、白人と黒人は楽しんでいた曲が違うらしく、「”パティ・ケーク”がテイラー・スウィフトなら、”ミス・メアリー・マック”はビヨンセよ」っていうセリフが分かりやすくて面白かった。 (1641本目) |
●● トリビア 『ドラムライン』のチャールズ・ストーン3世監督作。女優・歌手のナチュリ・ノートン等が出演。女優としても活躍するレナ・ワイスがプロデュース。 全米公開が3/31/2017に予定されていたが、延期。公開日未定。→Netflixにて1/19/2018から配信開始。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
|
●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt5267472/https://en.wikipedia.org/wiki/Step_Sisters_(film) Not available from Allcinema |
|
|