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●● レビュー "Men are supposed to be made out of steel or something"年頃のシェルビー(コンドラ・ラシャド)は結婚式を明日に控えていたが、結婚後に仕事や子供の事でフィアンセのジャクソン(トニー・キトルズ)と喧嘩してしまった。しかし結婚式の朝にはちゃんと仲直りした。近くで美容院を経営しているトルービィ(ジル・スコット)の元に町の新顔アネル(アディペアオ・オデュイエ)がやってきて、仕事を貰った。トルービィの元にはシェルビーと、その母のマリン(クイーン・ラティファ)、友人で元市長の妻クレリー(フィリシア・ラシャド)、そして隣人で口やかましいウィザー(アルフレ・ウッダード)がやってきて、結婚式に備えていた。 元々は舞台、そして1989年に制作された映画「マグノリアの花たち」の黒人版リメイク。台詞や設定をちょっと変えただけで、ほぼ全く一緒という珍しいパターンのリメイク。オリジナルの面白さをそのままに少しだけコンパクトにまとめている為、非常に見やすいし分かりやすい。オリジナルで分かりにくかったトルービィとスパッドの夫婦の関係は、こちらでは非常に分かりやすく設定している。ただそれによって、トルーヴィを演じたジル・スコット十八番の被害者的なキャラクターになってしまったのは、若干残念ではある。そして元々舞台演出家のケニー・レオンが監督なので、オリジナル映画よりも、舞台ぽい作りで、密室が多くなっている。アルフレ・ウッダードの素晴らしさ、そしてアフェモ・オミラミのクレイジーで面白くて愛おしいお父さん役が印象に残る。 クイーン・ラティファの元々の強いイメージが原題の「鋼」のマグノリアたちをより一層に感じる事が出来た。オリジナルと同じ位面白くて、一部はオリジナルよりも面白い珍しいリメイク作品だ! (Reviewed >> 5/28/13:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 アメリカ南部を舞台にした有名な1989年の作品「マグノリアの花たち」のリメイク。南部といっても、ルイジアナの架空の小さな町が舞台。マグノリアはルイジアナの州花。オリジナルは、舞台。それを映画化したのが1989年の作品。その作品には、ジュリア・ロバーツ、ダリル・ハンナ、ドリー・パートン、サリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスが出演。ジュリア・ロバーツは、この作品でアカデミー賞にもノミネートされた程。ジュリア・ロバーツは苦手な女優だけど、この映画と前年度の「サティスファクション」だけは好き!そしてこの映画は、オール黒人キャストによるリメイク作品。1989年のは2時間近くあったと思うけど、この作品は1時間20分とTV映画なのでコンパクトになっている。しかし、内容は1989年のいい所取りで、さらにスッキリとスマートにまとめられているので見やすいよ。こちらの主役はクィーン・ラティファ、ジル・スコット、フィリシア・ラシャド、コンドラ・ラシャド、アディペアオ・オデュイエ、アルフレ・ウッダード。まー、アルフレ・ウッダードが良い!!!1989年では、名女優シャーリー・マクレーンが演じていたウィザー役。確かに黒人キャストなら、アルフレがやるべき!っていう程、素晴らしいキャスティングでしたね。フィリシア・ラシャドも中々。フィリシア・ラシャドがオリンピア・デュカキス演じた元市長の妻のクレリー役。そしてフィリシア・ラシャドの実の娘が、ジュリア・ロバーツ演じていたシェルビー役を獲得。お母さんに似て堅実な女優さんという印象。ジル・スコットが、これまた歌姫でもあるドリー・パートンが演じたトルービー役を演じている。そしてダリル・ハンナが演じていた町の新顔となるアネルには、「Pariah / 日本未公開 (2011)」でブラックムービー界の新顔となったアディペアオ・オデュイエが演じている。そしてシェルビーの母親マリン役には、すでに女優としての貫禄をつけたクイーン・ラティファ。制作も担当。 ルイジアナの架空の小さな町で、結婚式を控えていたのがシェルビーとジャクソン。しかし2人は前夜にシェルビーの仕事や子供を作るか否かで喧嘩してしまう。でも結婚式の前になんとか仲直り。そんな混乱していた所にやってきたのが、アネル。トルービーの経営する美容院に働く為にやってきた。雇われてすぐにシェルビーの結婚式の為に働く事になる。トルービーの美容院には、シェルビーとお母さんのマリン、そして近所のウィーザーとクレリーもやってきた。シェルビーはゆくゆくはジャクソンとの間に子供が欲しいと望んでいたが、なぜかそれを頑なに否定するのがお母さんのマリンだった。シェルビーは糖尿病を患い、しかも肝臓機能が低下しており、医者から子供は作らない方が望ましいだろうと言われていたからだった... 女性ならこれ見ると号泣するんじゃないかな?って、私が号泣したわ!おかあーーーさーーーーん!!ってなるよ。そして自分も母として、マリンと同じように思うだろうなって感じる。サリー・フィールドは可愛らしいお母さんだったけど、クイーン・ラティファはその体格からも強さと優しさを感じるお母さん。まあこう言っては申し訳ないけど、やっぱり今だったら「ビック・ママ」的であり、昔だったら「マミー」的。だけど、それが余計にタイトルの「スティール(鋼)」のような強さを強調していたかな。生命維持装置を外す為に夫のジャクソンがサインしないといけないシーンがある。1989年のは、普通にサインしていたけれど、今回のではマリンが用紙とペンをジャクソンに差し出しサインするように促す。このシーンが何気にマリンの強さを強調していて好き。 台詞も殆ど変えていないけど、時代によって変わった物もあって面白い。結婚祝いのお祝いでは、1989年ではせっかく貰ったビデオデッキを返すのは嫌!だったけど、今回はプレイステーション・ヴィータだった。 後、マリンの夫でシェルビーのお父さんのドラム役のアフェモ・オミラミも最高でした!オリジナル越え。いや1989年版のトム・スケリットも良かったけど、アフェモ・オミラミのお父さんはさらにチャーミングで、クレイジー!!破壊力は「Friday / friday (1995)」シリーズのパパ役ジョン・ウィザースプーン並!!でも可愛い。お父さん、頑張れ!って思っちゃう。そして1989年の時はフィーチャーされなかったけど、この映画ではちょくちょく出て来る牧師さんが、なんとあのドクターJ!!ジュリアス・アービングなりよ!!NBA界の偉人。近々、NBA制作のドキュメンタリーも放映予定。楽しみ。わーお! 映画にも2回もなった位なので、オリジナルの舞台も人気。南部では特に人気かも?フリーペーパーを何気に読んでいたら、うちのローカルな劇団が今度この舞台を上演するらしい。写真で見る限り白人の人ばかりだったけど。でも1989年版も今回のも含めて、ドリー・パートン以外は南部訛りじゃないんだよね。1989年版のドリー・パートンも素晴らしい。3度目があるなら人種混合で、マリンにクイーン・ラティファ、トルービーはドリー・パートン、クレリーはオリンピア・デュカキス、シェルビーはジュリア・ロバーツ、アネルはダリル・ハンナ、ドラムはアフェモ・オミラミ、ジャクソンはトニー・キトルズ、サミーはランス・グロス、ウィーザーはアルフレ・ウッダードとシャーリー・マクレーンのダブルキャストで!って、ウィーザーが2人も居たら、かなりやかましいわ!!でもその位、両者は素晴らしいのよね。女性の強さと可愛さがタイトル通りに、ぎゅっと凝縮されている作品。なので本当は男性にも見て欲しい作品! (1124本目) |
●● トリビア 1989年に公開された「マグノリアの花たち」のオール黒人キャストのリメイク。元々は舞台劇。クイーン・ラティファが主演で、制作も担当。トニー賞に輝いたフィリシア・ラシャドが出演し、娘で女優のコンドラ・ラシャドと共演を果たした。 テレビプレミアは2012年10月7日を予定している。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt2328749/http://en.wikipedia.org/wiki/Steel_Magnolias_(2012_film) http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349435 |
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