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●● レビュー We are all instruments. We are all meant to play our partサン・ラー(サン・ラー)は、音楽で人々を解放し黒人を宇宙に戻すためにやってきた。しかし、オーバーシアー(レイ・ジョンソン)がそれを邪魔しようとして... この映画を見ていて「自由」、「自然」、そして「絶望」という3つの言葉が頭に浮かんだ。サン・ラーはその彼の音楽が現すように「自由」である。彼の発言もまた「自由」である。この映画での彼の台詞はすべてサン・ラーによって書かれたという事。それ故に「自然」を感じる。彼のような独特の雰囲気を不自然に作るアーティストも多いけれど、彼は本当に「自由」で「自然」だ。その彼がこの地球はダメだからと宇宙に思いを馳せる部分に私は「絶望」を感じた。しかし子供達という未来に期待を託し、彼等が活躍する辺りに希望が生まれる。 またこの映画は映像やその作り方で遊び心を忘れてないが、実に政治的でもある。サン・ラーの敵となるのが、オーバーシアーという男。このオーバーシアーは奴隷時代には奴隷の見張りという言葉でもあった。そのオーバーシアーが現代的で欲に支配され、欲で支配しようとしている。 我々はみな楽器であり、それぞれのパートを演奏する為に生まれてきたという。美しい衣装や遊び心のある映像等で目を楽しませ、サン・ラーの自由な曲や台詞で耳で楽しませ、それだけでなく脳も楽しませてくれる。我々の想像力と行動力はサン・ラーが示したように天文学的に果てる事はない。 (Reviewed >> 10/09/08;DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 独特の魅力を放つジャズ・ミュージシャンのサン・ラーが主演のブラックスプロイテーション・SF作品。公開は1974年だが製作は1972年。 カルト人気となり2004年にDVDが日本でも発売されている。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. It's After The End Of The World2. Under Different Stars 3. Discipline 33 4. Watusa 5. Calling Planet Earth 6. I Am The Alter-Destiny 7. Satellites Are Spinning 8. Cosmic Forces 9. Outer Spaceways Incorporated 10. We Travel The Spaceways 11. The Overseer 12. Blackman - Love In Outer Space 13. Mysterious Crystal 14. I Am The Brother Of The Wind 15. We'll Wait For You 16. Space Is The Place Soundtracks from Amazon.co.jp |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0072195/http://en.wikipedia.org/wiki/Space_Is_the_Place Not available from Allcinema |
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