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●● レビュー "I always lose my memory when I fall in love."ジョージ(ジーン・ワイルダー)は妹の結婚式に出席する為にロサンジェルスからシカゴに向かう列車「シルバー・ストリーク」に乗車した。ボブ・スイートと名乗る男(ネッド・ビーティ)と出会い、列車の中でのナンパの仕方を教わった。しかしボブ本人は沈没。しかしボブが声掛けた女性ヒリー(ジル・クレイバーグ)はジョージと意気投合。ヒリーは美術史家の秘書をしているのだった。しかしそのヒリーのボスが列車の中で殺され、ヒリーの命も狙っている犯人達から助けるべく、ジョージは奮闘するが... 幾度も映画で共演しているジーン・ワイルダーとリチャード・プライヤーが一緒に始めてスクリーンに登場した最初の映画である。列車の中という狭い空間で行われると思いきや...色々なアイデアが詰まっていて面白い。ロサンジェルスからアリゾナを通ってシカゴに向かう途中で、結構の確立でジーン・ワイルダー演じる男が列車から投げ出されてしまうのが面白い。その度にあの手この手を使って、またシルバーストリークに乗り込む。途中投げ出された時にジョージを助けるおばさんのリタ役の人とかも強烈で面白い。キャシー・ベイツを彷彿とさせる。ネッド・ビーティも良い感じだ。アクションも意外と派手。残念なのは、リチャード・プライヤーが中々出てこない所かな? ブラックフェイスのシーンやNワードなど、色々と気になるところはあるものの、色々なアイデアと派手さがある面白いコメディ。さすが。 (Reviewed >> 6/20/13:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 大好きなリチャード・プライヤーの作品。彼が幾度もコンビを組んだジーン・ワイルダーとの初共演作品。でもさ、中々リチャード・プライヤーが出てこないんだよね!早くーと、じれったかった。ジーン・ワイルダー演じた男性ジョージが妹の結婚式に出席する為に、ロサンジェルスからシカゴを結ぶ列車「シルバー・ストリーク」号に初めて乗る。初めてだしーと、ファーストクラスを取ってワクワクしていたら、ファーストクラスは家族でも使えるようにと、お隣さんと繋がっていた(所謂ホテルのコネクティングルームみたいな)。しかも、綺麗な女性がお隣さん!ワクワク!!ラウンジに行ったら、でぶっちょの男スイートに話しかけられる。「初めてか?」と。暇だし、スイートを話していたら、スイートは「列車での女のナンパの仕方」を指南。列車はガタンゴトンと揺れて女性を刺激するから、ナンパしやすいんだ!と言った隙から、綺麗な女性に早速振られるスイート。その振った女性ヒリーが、ジョージのお隣さんだったのです。2人は食堂で一緒の席になって意気投合。シャンペンの力もあって、ジョージとヒリーは大人のいい関係に... って時に、車窓に殺された男が見え、そのまま列車から投げ出されたのを見てしまったジョージ。その男性こそが、ヒリーの上司である美術史家だった!!という事で、色んな事が起きていきます。でも、まだリチャード・プライヤーは出てきません。 列車という狭い空間で起こるんだけど、これがまたジョージが列車から投げ出される事!しかも、あのリチャード・キールに投げ出される!!ジーン・ワイルダー対リチャード・キールも面白いよ。で、投げ出された後に助けるオバサンも最高!超田舎臭いんだけど、滅茶苦茶カッコよかったりするパターン。なんていうか、「ウォーターボーイ」のキャシー・ベイツを彷彿させるオバサンだったね。で、何とかまたシルバー・ストリークに乗り込むんだけど、また投げ出されちゃう。勘違いシェリフとひと悶着あった後、やっとリチャード・プライヤーが登場。窃盗で捕まっていた男グローバー役。2人は何とかシェリフから逃れて、またシルバー・ストリークに乗り込む。 列車がメインなんだけど、飛行機や車のチェイスも出てくる。でも最後は列車がやっぱり主役。ど派手な列車アクションが見れますのよ。しかもロサンジェルスからアリゾナを抜けてシカゴに向かうので、アメリカはでっかいどう!を感じられる。サスペンスであり、アクションであり、そしてコメディ!! コメディという点で、この映画にはリチャード・プライヤーだけでなく、別の2人の往年の黒人コメディアンが出演している。スキャットマン・クローサーズとニコデマス・スチュアートが登場している珍しい作品。クローサーズは、列車のポーター役。この右上の写真にも居ます。スチュアートは、下↓のブラックフェイスのシーンで、ジーン・ワイルダーに靴墨や帽子を売る靴磨きのオジサン役。 でもNワードが不要なのに出てきたり、ジーン・ワイルダーがブラックフェイスしていたりと、首を傾げる部分もあるのは確か。でもブラックフェイスのシーンは、靴墨を顔に塗るのを嫌がるジョージにグローバーは「取れなくなっちゃうのが嫌なのか?」と意地悪にジョークを言う。当時過激なスタンダップコメディで知られていたプライヤーが言うからこそ意味。Nワード言われた時にも怯まない。逆に「お前の口を叩き割ってやる!」と反撃するのがグローバーだ。なぜだか分からないが、グローバーはジョージを救う事を決断する。この映画が公開されたのが1976年。あの「ルーツ」(本)が発売された年である。黒人と白人が友人になり、お互い助け合える事を、リチャード・プライヤーとジーン・ワイルダーは1991年の「詐欺師とウソつき患者」まで、2人はスクリーンの中で証明していたのだ。面白可笑しくね。だから余計に簡単に出来る筈でしょ!って彼等は語りかけている。 (1131本目) |
●● トリビア 名コンビリチャード・プライヤーとジーン・ワイルダーの作品。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 * Academy Awards, USA1977 Nominated Best Sound * Golden Globes, USA 1977 Nominated Best Motion Picture Actor - Musical/Comedy : Gene Wilder * New York Film Critics Circle Awards 1977 3rd place Best Supporting Actor : Richard Pryor * Writers Guild of America, USA 1977 Nominated Best Comedy Written Directly for the Screen |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0075223/http://en.wikipedia.org/wiki/Silver_Streak_(film) http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13936 |
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