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●● レビュー Ain't nobody gonna turn me 'round11歳になるシャイアン(ジャーニー・スモレット)と友達のレイチェルは、学校に行く前に目の前にあるブラウン教会の慌しい雰囲気に気がついた。教会にマーティン・ルーサー・キング牧師(クリフトン・パウエル)が来ることを知ったシャイアンは、キング牧師に会いたくて、学校に行かずに教会に行った。そこでキング牧師に会ったシャイアンは、キング牧師から夜の会合でマーチソングを歌うように頼まれて... この映画の舞台になった1965年から既に40年が経った今、未だあまり変わらないアメリカの恥しい姿を目の当りにしながら、キング牧師の訴えた「非暴力」の素晴らしさを再び考える時にあると思う。当時11歳だった(正確には9歳)シャイアンの姿を通して描く、非暴力の精神を貫いたキング牧師や多くの公民権運動者達の姿。そこには、非暴力への憤りを感じている若者の姿もある。その時の台詞が有名なキング牧師の「右頬を叩かれたら、左頬を出す」という聖書の言葉に「目には目をって言葉も聖書にはあるさ」と返す。そういう姿を目の当りにすると、いかに非暴力という精神を貫き通すのが大変だったかも十分に分かる。でも、なぜに非暴力という事が大切で優れているのかも、この映画では十分に目に見えて分かってくる。「君には、法が味方かもしれない。しかし、道徳心は我々の物で、いつか君はそれを承認しなくてはならない時がくる」という、キング牧師の台詞も心を打つ。 またこの運動で活躍した名も知られていない活動家達の姿も明らかになる。キング牧師の愛娘であるヨランダ・キングが、シャイアンの先生役で登場して、運動について語るシーンはとっても興味深い。当時のヨランダは、丁度シャイアンと同じ位の年だったのだから... 非暴力を貫き通した彼等の道徳心は、シャイアンが望んだ「自由」を手にした。その自由を苦無く手にしている筈の若者達の道徳心を考えるべき時にある。今だからこそ見ておきたい映画だ。 (Reviewed >> 9/30/07:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア キング牧師がセルマで活動した時に可愛がられたシャイアン・ウェブとレイチェル・ウエストの回想録「Selma, Lord, Selma」の映画化。シャイアン・ウェブには、「Eve's Bayou/プレイヤー」のジャーニー・スモレット。キング牧師には「Next Friday」のクリフトン・パウエル。監督は「The Blues : Warming by devil's fire」のチャールズ・バーネット。キング牧師の長女ヨランダ・キングも出演している。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Humanitas Prize 1999 Nominated 90 Minute Category : Cynthia Whitcomb >> Image Awards 2000 Nominated Outstanding Television Movie/Miniseries/Dramatic Special |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0171728/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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