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●● レビュー "Wade in the water, God's a-going to trouble the water"1954年、老人は男(ブラッドリー・ウィットフォード)に話し始めた。ワード・アレンという男の物語。老人の名前はクリスマス。クリスマスの日に生まれたからだ。そして老人の記憶と共に1918年にまで遡る。水面にはスパニッシュモスの枝が勢いよくしなっている川で、クリスマス(キウェテル・イジョフォー)とワード・アレン(ジム・カヴィーゼル)は猟をしていた。クリスマスは奴隷としてジョージア州サヴァンナに生まれ育った。アレンの猟の相棒だったのだ。ワードは美しい女性ルーシー(ジェイミー・アレクサンダー)に出会うが... 深南部ジョージア州サヴァンナ。スパニッシュモスにサヴァンナ川の映像と感動的なスコアはピッタリと息が合っている。今ではスポーツ化している猟も、この当時は食べていく為の物であり、腕のある物が尊敬されたのだ。ワード・アレンはイギリスで学んだ事もありインテリであるが、猟の才能がずば抜けていた。何かトラブルになっても自分で弁護し、自由を勝ち取るだけの弁も立った。クリスマスという元奴隷とも平等に接する事の出来る男。美しい女性ルーシーの心も奪う。しかし彼はお酒には弱かった。お酒を飲んでしまうと、人が変わってしまうのだ。 という所までは良く分かった。しかし結局の所、何を中心に描きたかったのか良く分からなかった。クリスマスとの友情?ルーシーとの愛?それともアレンの才能??天才ハンターの何を描きたかったのか? で?という言葉が観客の脳裏を駆け巡るであろう。 (Reviewed >> 9/21/15:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 キウェテル・イジョフォー。その名前だけで私をワクワクさせる罪な俳優の一人。そんなイジョフォー様が、『12 Years a Slave / それでも夜は明ける (2013)』よろしく奴隷(正確に書くと今回は元奴隷で、それでも...は本当は奴隷じゃないんだけど)を演じているというので見ちゃいますよねー。共演はキリスト様を演じた事のあるジム・カヴィーゼル。カヴィーゼルが演じるのは、物凄く学があるけれど、カモ猟で生活しているワード・アレンという1910年ごろにアメリカのジョージア州サヴァンナ川に実在した男を演じている。なんでもロンドンに渡り、ラテン語や文学を学んだインテリ。けど、カモ猟が得意。多分、全米一。カモを闇市場みたいな所で売っていた。当時はそういう肉を食べられるのが限られていて貴重だったからだ。まあお酒には弱い人で、しょっちゅう法のお世話になる。でも学も弁も立つので、自分で弁護w。しかも裁判官はそんなアレンの事が好きなのか、いつも無罪www。そんなアレンのカモ猟をいつもお供しているのが、元奴隷のクリスマス(キウェテル・イジョフォー)って訳ですね。という事で、奴隷解放されたばかりの黒人元奴隷とカモ猟しているアレンの友情を描いて...いくのかと思いきや、アレンが早々に美しい女性ルーシーに惚れてしまう!という事で、アレンとクリスマス、そしてアレンとルーシーの関係を描きつつ、アレンという稀代のハンターの人生を追う!...のかと思いきや... まあどれも中途半端に描かれているんですよね。本当はアレンとクリスマスの当時にしては変わった関係性を描きたかったんだろうけど、いまいちクリスマスについての描写が少ないので、その部分のインパクトは薄い。ならば、ルーシーとの関係を主に...と思っていると、ラストが物凄くアッサリ!え?いいの??それで??という感じ。うわ~最高にロマンチック!となる事は決してない。ならば、アレンの生き様を!!!と思うけれど、これもやっぱり最後が曖昧でえ?となってしまう。結局の所、アレンの功績みたいのが分からず仕舞。 で、この映画には原作本がある。この映画では、その本を書いた著者に95歳(105歳だったかも?という説も)まで生き延びたクリスマスが、アレンの話を聞かせるという風に描かれている。なんかいい所をこの著者役の人が全部持っていった感じも受ける。だから曖昧なんだよね。そしてそのキウェテル・イジョフォー様の95歳のメイクアップが酷い!あれはないわ。 でもなんだかキウェテル・イジョフォー様がこの映画の中でめっちゃ歌ってます!まあそれが見れた&聞けただけでも良しとするか...どうか... あ、スコアはめっちゃ感動的! (1410本目) |
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●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1797487/https://en.wikipedia.org/wiki/Savannah_(film) Not available from Allcinema |
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