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Cast >>Nate Parker (Rome), Lindsey Haun (Jewel), Allen Maldonado (Mercury), Elijah Kelley (Ben) ...
Director >>Charles T. Kanganis
Writer >>Charles T. Kanganis
Producer >>Charles T. Kanganis, Neil Bagg
Genre >>Musical
Country >>USA

 総合ポイント 3点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>3 演出 >>3 音楽 >>3

 レビュー
"Sweeter than Splenda"
ローム(ネイト・パーカー)は黒人コミュニティにある教会の牧師の息子。しかしフラフラしているので父は毎日のように怒っている。好きな子が居てアプローチしていたが、どうやら弄ばれているらしい。友人のDJマーキュリー(アレン・マルドナルド)の手伝いで、誰かお金持ちの子供の16歳の誕生日パーティに迎えに行った。そこでそのパーティの主役ジュエル(リンゼイ・ハーン)と目が合い、2人は一瞬にして恋に落ちてしまった。彼女の姉とその彼氏に引き裂かれたが、2人はラスベガスに逃避行してしまう...

タイトルでも分かるように「ロミオとジュリエット」のリメイクinロサンジェルス。ライバル同士ではなく、ビバリーヒルズvsサウスセントラル、もしくは黒人vs白人...という非常に分かりやすい単純というか単細胞な設定。しかも、ラップのミュージカルなのだ!これはブハっ!と笑ってしまった。それにさすがに「ロミオとジュリエット」は誰もが知っているお話しなので、そのままに進んでいくのも無理があるかと。女の子が16歳なのは、どうしても引く。前々からネイト・パーカーには、こんな役が似合うとは思っていたので惹かれる部分はあるのだけど、それでもやっぱり無理がある。マーキュリー、凄すぎだなとか、色々と突っ込む所が多過ぎる。

ネイト・パーカーの悲劇の男も良かったし、相手役も可愛かったんだけど、けど...けど...笑っちゃうんだよね..やっぱり、バズ・ラーマン上手かったんだね!と...
(Reviewed >> 9/15/16:DVDにて鑑賞)

 100本映画
タイトルからも分かるようにシェークスピアの「ロミオとジュリエット」が元。ロサンジェルスに舞台を移して、レッツ、ロミオとジュリエット!!ロミオをコンプトンの黒人にして、ジュリエットをビバリーヒルズの白人にすれば面白いじゃん、絶対に!!という単純な思考で生まれた気がしてならない。しかも、ミュージカル仕立てにしてラップにして毒も麻薬にすれば、絶対に若い子食いつくでしょ?みたいなノリ。物語の説明はしない。「ロミオとジュリエット」なんて、ほぼ全員が知っている話でしょ?ほぼあの話通りに進む。ただ、この映画ではモンタギュー家とキャピュレット家みたいな確執はない。ロミオとなるロームの家はコンプトンにある教会の牧師で、ジュリエットとなるジュエルの家は...これは言わないけど、良い所の子。両者は割りと協力していたりする。まあそこの部分が無いからこそ、黒人vs白人(人種)、貧しい者vs豊かな者(階級)になってしまい、面白くなかったなーと。あ、ハッキリ書いちゃったよ。

ロミオことロームを演じたのが、まだ若きネイト・パーカー!『Beyond the Lights / 日本未公開 (2014)』の時にも書いたけれど、こういう王子様的な役はピッタリ。超える壁が高い程、役を王子様にするのが上手い役者だ。この映画でもキュンキュンした。やっぱり王子様だなーと。けど、今、彼の周りは不穏な空気が漂っている。パーカーが大学時代に起こした事件が問題になっているのだ。大学でレスリング選手として活躍していたが、友人と2人でパーカーの交際相手の女性をレイプしたと起訴されたが、パーカーは無罪、もう1人の友人は有罪になったが、友人も後に無罪となった。それを経て、大学卒業したパーカーはモデルとなり俳優への道に進み、今や『The Birth of a Nation / 日本未公開 (2016)』でオスカーの監督候補か?と言われるまでになったが、これが発覚してからはオスカーも難しいような雰囲気が漂っている。で、パーカーは、ロマン・ポランスキーやウディ・アレン(アレンは起訴された訳ではないが)等の過去に事件を起こしながらも、数々の賞に輝いている監督たちがいるのもあって、そういった事件と作品を切り離して考えるべきなのか?否か?が、討論されている。でもネイト・パーカーのが他とは違うのは、彼の事件は俳優になる前の事だし、無罪にはなっている点。でも女性の家族がネイト・パーカーの映画や顔を2度見たくないというのは分かる。裁判の記録を元に書かれた長ーーーーーーい記事を読んだけれど、正直、あれがレイプだったかどうかは分からない。第3者には決して裁く事が出来ないと思った。けれど、その後にネイト・パーカーや友人ではない全く関係ない人達が、彼女を追いこみ、所謂セカンド・レイプ...みたいな事はあったとは思った。

って関係ない事で長くなった。映画はあんまりなんでね。なんていうか、粗筋が陳腐。ロミオって、惚れやすくて情熱的ではあるけれど、人思いというか情には厚い男だったじゃないですか!この映画でのロームは何かお父さんに怒られてばかりで、のらりくらりで、将来が全く見えなかったし、友達にも恨まれるわで...設定がミスだらけなんだよね。っていうか、現代なら絶対に君らロミオとジュリエットの話知っているのに、そうなるかーーーーー!!!!!と思った。やっぱりバズ・ラーマン監督もレオナルド・ディカプリオも凄いと思ったよ。

ネイト・パーカーが意外とラップ出来るのが新鮮だった。どうせ口パクで別の人が...と思ったけれど、口パクではあるが本人がちゃんとラップしているらしい。けど、色々ともうこういう王子様的な役は難しくなるのかな...残念(´・ω・`)。

 トリビア
シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を現代のロサンジェルスに置きかけて、インターレイシャルカップルを描いたインディペンデンス作品。「The Great Debaters」のネイト・パーカーが主役。「Hairspray/ヘアスプレー」のイライジャ・ケリーが共演している。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0773306/
https://en.wikipedia.org/wiki/Rome_%26_Jewel
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Last Modified: 2008-12-10
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