Rize / ライズ (2005)

●^●　総合ポイント　4点／5点満点中

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●^●　レビュー

Crips, Bloods or CLOWNS!

1992年のロドニー・キング暴行事件後に起きた南ロサンジェルス地区での暴動の後、トミー・ザ・クラウンという男性が、パーティー用（主に子供向け誕生日会）踊るクラウンが次第に大きくなり、近所の子供達が居場所を求めて、トミーのダンススタジオに通い始めた。次第に更に大きくなり、新しい物を求めた子供達が、「クラウン」ダンスから「クランプ」ダンスへと進化させ、分裂を始め、LAには50以上ものクラウン＆クランプのダンスグループが存在する...

一行目は、このドキュメンタリーの中で、ダンスを披露しインタビューを受けた少年の言葉。悪名高いギャング軍団の「クリップス」と「ブラッズ」は、家庭が崩壊し行き場を失った少年たちの居場所となったように、この「クラウン」も少年たちの新しい居場所となった。前者の２つのグループと全く違うのは、戦うけれども、暴力という罪でなく、あくまでもステージの上での技術の戦い。また高校生くらいの男の子が、両親のいない小学生を面倒みたりと、彼等はあくまでもポジティブだ。しかし、彼等にとっても暴力という罪は、身近に存在する。「スポーツでゲトーを離れる」という事は、彼等全員に当てはまるものではない。しかし、スポーツとはまた違う健全でポジティブで身近な物が、「クラウン」や「クランプ」で、彼等は出口を求めて夢中になっている。
けれど、個人の利益を求めるものが出現し、罪という悲しい現実を見る事になる。

しかし、ダンスに夢中な彼等の心は、現実の壁を越え、大きくバウンスして昇っていく（RIZE）ようだ。

(Reviewed >> 12/30/05：DVDにて観賞)

●^●　トリビア

クリスティーナ・アギレラの「Dirrty」等のミュージックビデオや、写真家として知られるデイビット・ラシャペルが手がけたドキュメンタリー。以前のショート「Krumped」が、劇場版に長くなった。
ロサンジェルスのサウスセントラルで話題のダンス革命。

●^●　サウンドトラック

1. Rize - Flii Stylz
2. Break it on Down (Battlezone) - Flii Stylz & Tenshus
3. Fix Up, Look Sharp - Dizee Rascal
4. Coowin' Out - Flii Stylz & Dap
5. I Krump (w/dialogue snippet) - Flii Stylz
6. Sour - Christina Aguilera
7. Oh Happy Day - The Edwin Hawkins Singers
8. Get Krumped - Flii Stylz & Lil' C & Bloezarf
9. Make You Dance - Flii Stylz & Dap & Tenashus
10. Beazly - Flii Stylz
11. Ready to Brawl - Dap & Planet Asia
12. Recognize - Flii Stylz
13. By and By - The Blind Boys Of Alabama
14. Seek Ye The Lord - The Caravans
15. Amazing Grace - Alice Ridley
16. Rize Score Suite - A&J Music Productions, Flii Stylz & Red Ronin

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