1849
Cast >>Dhoruba Bin Wahad
Director >>John J. Valadez
Writer >>
Producer >>Peter Miller
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 4.25点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>N/A 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
"Why I have to refuse to surrender to my enemy"
(Reviewed >> 8/23/17:DVDにて鑑賞)

 100本映画
「我々は戦う事を諦めない!」あるブラック・パンサー党員の叫び『Passin' It On』

トゥパック・シャクール自伝映画『All Eyez on Me / オール・アイズ・オン・ミー (2017)』の冒頭で使われたのがブラック・パンサー党員ドルーバ・ビン・ワハドのスピーチ。なぜかそれをマルコムXだと思っているバカな批評家もいる。トゥパックならマルコムの前にブラック・パンサー党員のスピーチ使うだろうに、本当にバカ!あの人たちは無知過ぎる。単純すぎる。何も分かっちゃいない。という訳で、ブラック・パンサー党のドキュメンタリーを。

ブラック・パンサー党と言っても、この映画はそのドルーバ・ビン・ワハドと、彼が属していたニューヨーク支部についてのドキュメンタリー。この作品では触れられていないが、トゥパックのママのアフェニ・シャクールもそこに属していて、ドルーバやこの映画でもインタビューを受けているジャマール・ジョセフの先輩であり彼らに教え込んだのがアフェニ。アフェニが逮捕される事になった「パンサー21」なども語られる。しかし、主役というかメインはドルーバ・ビン・ワハド。彼自身もインタビューを受けている。ドルーバはブロンクスで生まれ育ち、マルコムXと同じく刑務所内で転機を迎えて、ブラック・パンサー党に傾倒。ドルーバはパンサー党員となった後にも逮捕されているが、パンサー21とは無関係の事件なのだが関係なくもない。パンサー21を追う地方検事を狙い、検事の家を警備していたNY市警の2人に発砲した罪。2人は重症を負った。で、ドルーバが逮捕されたのが黒人向けナイトクラブで、そのナイトクラブでドルーバはマシンガンを持ち、客を全裸にして虐待していたらしい。なんでもそのクラブでは、警官たちが賄賂を貰う場所として有名で、クラックなどの麻薬売買が見過ごされていたという事で、麻薬なんかするな!という意味で虐待していたらしい。分かるような分からないような... 複雑。

何はともあれ、このドルーバ・ビン・ワハドという人が、とてもナチュラルなスピーチスピーカーというのは分かった。オバマ大統領もそうだったけれど、人に話を聞かせるのが上手い。恐らくアフリカで尊敬されていた語り部「グリオ」とはこういう人たちなのだと思う。言葉選びから話し方が上手い。生まれ持ったもの。

なんでもこれはジョン・J・ヴァラデスというラティーノ系監督の卒業プロジェクトだという。今もドキュメンタリーを撮り続けている。この作品には、あの『Slavery by Another Name / 日本未公開 (2012)』のサム・ポラードが制作総指揮で参加したり、『Symbiopsychotaxiplasm: Take One / 日本未公開 (1968)』の伝説的なドキュメンタリー監督ウィリアム・グリーブスの撮った映像がアーカイブで使われていたりする。この作品自体はPBSにて放送された。

あの時代の力を持って推し進めていく「ブラックパワー」的な革新派のリーダーって、ストークリー・カーマイケルとかエルドリッジ・クリーヴァーとかみんなアフリカやキューバとかに亡命したけれど、ドルーバも亡命じゃないけれどアフリカのガーナに長らく住んでいたみたいで、DVDにはボーナス特典でガーナでインタビューを受けている映像があった。今は、アメリカに戻っている。

で、最初に書いたマルコムXの演説だと思っているアホが、続いて「(マルコムXの演説を使用したという事は)トゥパックがブラック・パワーの英雄という事を述べており...」とか書いていて、本当に無知で嫌になる。マルコムXはブラック・パワーの象徴みたいに使われるけれど、実際にブラック・パワーが台頭した頃には暗殺されてこの世には居ない。なのでブラック・パワーについて公言する事はなかった。「ブラック・パワー」を連呼したストークリー・カーマイケルやブラック・パンサー党でマルコムの思想が受け入れられただけの事。直接的な関係性はまるでない。何なら「ブラック・パワー」という言葉自体は、作家リチャード・ライトが1954年に既に使っている。イメージとかステレオタイプだけで語らないで欲しい。という事で、いかにアメリカのメインストリームでも黒人映画がステレオタイプやイメージだけで語られているのか、よく分かる例でもある。

 トリビア
ブラックパンサー党員ドルーバ・ビン・ワハドの19年の禁固刑で刑務所に入っていたが、判決が覆されて晴れて自由の身になった。そのドキュメンタリー。

 その他

 受賞歴

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http://www.imdb.com/title/tt0107787/
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Last Modified: 2011-07-22
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