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Cast >>Kenny Young (Varon Thomas), Saadiqa Muhammad (Kiya Parker), Eric Lane (Tyco), Milauna Jemai (Tasha) ...
Director >>Carl Seaton
Writer >>Carl Seaton
Producer >>Phil James, Amberr Washington ...
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Very well-made indie everyone can enjoy and makes you think about it
とある月曜日。ヴァロン・トーマス(ケニー・ヤング)には、週末に結婚式を控えた忙しい月曜日だった。フィアンセのカイヤ(サディークア・モハメド)と幸せな朝を過ごしていたが、同居しているヴァロンの親友タイコ(エリック・レイン)を早く追い出すように言われた。そんな日に、ヘルスセンターの女性から電話がかかってくる。すぐにセンターに来て話がしたいと言われる。電話ではその用件が言えないと言われ、不審に思い、その言葉を無視した。後で分かった事は、エイズの疑いがあり、検査の結果が出るまでに1週間かかるという事だった。しかしそれから結婚までの1週間、ヴァロンにとってとんでもない日々となったのだった…

もともとはアカプルコブラック映画祭を主催し、今は名前を変えてアメリカンブラック映画祭を開催しているジェフ・フライデーが製作総指揮として参加しているインディ作品。監督はシカゴで活動しているカール・シートン。エイズをテーマにしたロマンスドラマ。思っていた以上に素晴らしい出来。主人公と友人の会話はリアリティがあり、しかも軽快で面白い。それでいて、エイズという重いテーマに真っ向から立ち向かう姿がいい。正しい知識が必要なエイズのその部分の大切さを悲劇とともに観客に問う。それを分かりやすくする為に、主人公と友人のキャラクターを際立たせているのも巧い。そしてなによりもさすがだと思わせてくれたのが、そのラストの巧さ。100%のハッピーエンドではないが、その状況での最高のエンディングが待っている。その見せ方の巧さも最高だった。黒人の社会問題を分かりやすい形で見せている。

こういうインディは大好きだ。黒人映画の始まりはインディだ。自分たちの問題を映画でいつも軽快に解決してきた。こんな素晴らしいインディがあるからこそ、黒人映画は繁栄してきた。その真髄が見れる。
(Reviewed >> 6/27/12:DVDにて鑑賞)

 100本映画
余り期待しないで観たが、これは面白かった!出来に若干荒削りな部分もあるが、物語自体が最高に面白い。タイトルの「一週間」は、主人公の男性ヴァロンが結婚するまでの「一週間」であり、この映画の最大のテーマであるHIV検査の結果が出るまでの「一週間」である。その「一週間」がドラマチック。結婚を控え、幸せな一週間となる筈だった。しかし一本の電話からヴァロンの一週間は豹変してしまう。意味も分からず受けた電話が、健康管理局からの電話で、詐欺だと思って無視しようとしていた。しかし何度も執拗に電話を掛けてくる。仕方なくフィアンセと健康管理局に行くと、信じられない話が待っていたのです。

エイズは黒人社会でも問題となっている。黒人専門チャンネルBETを見ていれば、「エイズの検査を受けろ」というコマーシャルがしょっちゅう流れる。そういえば、この前NAACPからメールが来た。アメリカの黒人は世界で第16位。アメリカの人口のたった14%が黒人なのに、新たに感染する人は44%と高いというメールだった。でも普通の人はそんなに危機感を持っていない。どこか別社会の話位に思っている人が多い。しかし今やエイズはアメリカだけでなくて日本でも急速に広まっている。でも80年代にマジック・ジョンソンがHIV患者である事を告白し、多くの人に認識され(当時の認識は誰もが勉強不足ではあったが)、話題になり討論された。しかし今は前よりも患者数は増えているのに、前のように注目される事はなくなってしまった。

エイズは何度も言われているように「正しい知識と予防」が大事だ。この映画でもそれがとても巧く表現されている。ヴァロンとヴァロンの親友の2人がHIV感染の疑いがあり、2人は検査を受ける。2人共に、同じ女性に「ひっかかった」のである。その女性は別名を使い2人と接触。2人共に気がつかず、一瞬の甘い蜜を吸う。それが彼らの悲劇となった。ヴァロンの親友は「正しい知識」がなかった為に悲劇となる。

そしてこの映画は職場の無意味な学歴ヒエラルキーも描いている。難しい問題にチャレンジしているが、台詞はごくごく普通の黒人男性を反映し、軽快で面白い場面もある。そういう見せ方がこの映画は非常に巧み。

感想にも書いた通り、こういう良質なインディ映画があるとブラックムービーは繁栄していくのですよ。もっと増えて!!

 トリビア
結婚を控えた男性のインディドラマ。「アカプルコブラック映画祭」等のブラックムービー系のアワードで数々の賞を受賞した。

 その他

 受賞歴
>> Acapulco Black Film Festival
2000 Won Best U.S. Film : Carl Seaton
2000 Won Lincoln Filmmakers Trophy : Carl Seaton

>> Black Reel Awards
2002 Nominated Theatrical- Best Independent Actor : Kenny Young
2002 Nominated Theatrical-- Best Independent Film

>> Urbanworld Film Festival
2000 Won Grand Jury Prize : Carl Seaton

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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0258854/
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Last Modified: 2009-09-26
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