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●● レビュー Night to remember for Living Dead womanバーバラ(ジュディス・オディア)とジョニーの2人は父の墓参りに来たが、怖がっているバーバラをジョニーはからかった。その時1人の青白い顔の男が突然ジョニーを襲い、ジョニーは倒れた。バーバラは何とか逃げ、近くの家に逃げ込むが、そこには人が死んでいた。暗くなった頃に、1人の男ベン(デュアン・ジョーンズ)が逃げ込んで来た。青白い顔の人々が家を囲むように増えていき、ベンは必死で家を守ろうとするが、バーバラは気力を失っていた。すると地下に隠れていた人々がベン達の前に現れて... ホラー映画のクラシック。お金は掛かっていなそうなのは想像出来るが、アイデアの勝負でいい映画に仕上げている。モノクロが余計にこの映画やゾンビ達の気持ち悪さを助長している。そうなってしまうだろうという予想も出来るがそれでも見せる面白さ。しかし最後だけは予想出来ずに、ショックを受けた。ジョージ・A・ロメロはベン役を黒人俳優にとは脚本を書いた時には思っていなかった。なので監督が意図するラストと私の感じたラストは違うのかもしれないが、私をそう感じさせたエネルギーをこの映画は持っている。黒人男性の人生の切なさを感じた。それも実に怖かったりする。 意図していないかもしれないが、デュアン・ジョーンズがキャスティングされた時点でこの映画の運命は決まっていた。そう感じてしまう忘れ難き作品。 (Reviewed >> 11/15/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 はぁ、これ見たらこれ→「Ganja & Hess / 日本未公開 (1973)」をまた見たくなりました。そうです。ホラー映画の黒人俳優の歴史を変えた(実際に変えたのはジョージ・A・ロメオかも)デュアン・ジョーンズ主演の作品。黒人が映画の主役になるのもまだ珍しかった時で、ホラー映画となるとオールブラックキャスト以外の映画では皆無。ロメオは最初の頃は黒人を主役にする事は考えてなかったらしい。だから役名は黒人ぽくないベンという名前。でも結果そうなった。そうなったからこの映画は面白いと思った。最後、主役が白人だったらこの映画の意義は一つ薄れていた。南北戦争の激戦地で多くの兵士が眠り、数多くのオカルト現象が起きる事でも有名なペンシルバニアが舞台。そこの墓地に眠る死者達がよみがえり、ゾンビとなって人々を襲う。多くの白人のキャラクターが意気消沈している中、黒人のベンは1人生き抜く為に奮闘する。元々、この役に黒人を考えていなかった為、劇中それについて触れられる事は無いのも面白い。でも最後の最後に...ぐぐぐ...切ない。もしあれが、トムだったら... クーパーさんだったら... あのいかにも偏狭ぽい男の人達はあんな風な決断をしただろうか??切ない。切な過ぎるのであります。気持ち悪い音楽とかモノクロとかが余計に気持ち悪いですね。1999年には国立フィルム登録簿入り。私の大好きな「Killer of Sheep / 日本未公開 (1977)」と同じ所で眠っている訳です。 それなのにさ、なんで黒人はホラー映画で真っ先に殺されちゃう要員になってしまったんでしょうか?ジョークになっちゃってるよね。「黒人男性はストリートで25歳まで生き延びるのも難しいが、ホラー映画で10分間生き残るのも難しい」とかね。切ないねー。だからあんまりホラー映画見ないのもあるのよね。苦手なのに大好きなオマー・エプスが出るからと我慢して「スクリーム2」見たのに、ジェイダ・ピンケット=スミスと共に最初の5分で死んだ時は暴れそうになった。しかもトイレって。あれは酷かった。でも「Scary Movie / 最終絶叫計画 (2000)」で茶化してくれたので少し復活したけど。 本当に色々と切ない。ああー、切ない。結局ラストのあのような結果になってしまった事が一番怖い。ゾンビじゃないね、敵は生身の人間ね、黒人にとっては。 (0780本目) |
●● トリビア ホラー映画の革命児ジョージ・A・ロメロ監督のデビュー作であり、当時にしては珍しく黒人俳優デュアン・ジョーンズを主役に起用している。ゾンビ映画の金字塔作品。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 * National Film Preservation Board, USA1999 Won National Film Registry |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 * 映画秘宝 2011年 09月号 怖い映画100!ブラック・ホラーの歴史にて |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0063350/http://en.wikipedia.org/wiki/Night_of_the_Living_Dead http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16437 |
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