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●● レビュー Ladies Firstヒップホップの文化が生まれて30年。その創世記から女性の存在を追っていく。 このドキュメンタリーでも誰が言っていた。ラップの世界は男社会だと。私が聞き始めた頃は正に男社会だった。ロクサーヌ・シャンテはもう伝説の人となって語り継がれていたし、何となく女性ラッパーはあんまり好きになれずに居た。そんな時にMCライトを聞いた。男社会に対抗する男勝りな声と言葉が印象的で唯一好きな女性ラッパーだった... 90年代にローリン・ヒルが登場するまでは。 女性ラッパー達がどうやって男社会で生き残って来たのか、そんな歴史が垣間見られる。女性ラッパーの誕生から、90年代の黄金時代にローリン・ヒルが現れ、そして今のニッキー・ミナージが登場するまでが、歴史に沿って分かりやすく見られる。ただ不満があるとすれば、時間が短い。もっと見たい。 女性はなぜ優遇されるのか?男社会で頑張ってる彼女達の話を聞くと、やっぱりどこも大変だと思い知らされる。頑張ってたんだな、彼女達。 (Reviewed >> 8/31/10:TVにて鑑賞) |
●● 100本映画 BETで放送された60分のドキュメンタリー。女性のラッパーについて、彼女達自身や業界の人々が語っていく。割りと前々から大々的に告知されてましたね。なので私は2時間位のドキュメンタリーだと思ってたら、たったの60分。内容的にももうちょっと見たかったと思わせるボリュームでしたね。この映画の監督したのが、エヴァ・デュヴルネ。彼女自身もアンダーグラウンドな女性ラッパー。ロサンジェルスにて「Figure of Speech」というコンビを組んでました。ま、彼女についてはこの次755本目でタップリと!ラップ界における女性はどうも昔から目の保養程度の扱いが主。女性ラッパー自体にしても、あんまりリスペクトされてなかったように思える。それでもラップが生まれた頃から、女性が少なからず活躍している。中でも一番有名なのが、ファンキー・フォー・プラス・ワンのシャ・ロック(Sha-Rock)ですね。彼女の存在は「ファンキー・フォー・プラス・ワン」にとっては大きかったと思う。「That's The Joint」はえらく可愛かった。その前にはレディBなんていう女性ラッパーも居た。そして、ロクサーヌ・シャンテ。ラップが好きなら、「ここはテストに出ますぞ」的な出来事。でもそれも一瞬の出来事。それ以降は80年代後半に入り、ソルトン・ペパやMCライトにクイーン・ラティファなんていう本格派が登場するけど、女性ラッパー達は何となくパッとしない時代が続く。90年代に入り、アイス・キューブの手助けでYo-Yo、デフ・ジャムではNikki Dとか登場するけれど、何となく消えていきましたね。あの頃ならモニー・ラブが可愛かった。そしてローリン・ヒル登場。リル・キムやフォクシー・ブラウンも続けて登場。さらには個性的なミッシー・エリオットも登場し、女性ラッパー黄金期を迎える。 私の場合どうも女性ラッパーはそんなに好きになれませんでした。上に書いたように女性ラッパーの冬の時代だったのもあるかもしれません。でも唯一好きだったのがMCライト。女性の魅力を排除してまでもラップ一筋に決めている姿が、無茶苦茶男前...いや女前か?とにかくカッコよかった。声も女性にしては太くてパンチがあるんだよね。うちの夫もMCライトを見る度に、「女性で唯一男性ラッパーとバトルしても勝てる女」と毎回言います(変な所が意見が一緒)。最近では、BETのアワードショーの名前を呼ぶアナウンスで有名。映画にも出ちゃってるし。まあでもいつになってもカッコイイ。ちなみにラー・ディガも好きだった。声が太い人が好き。レディ・オブ・レイジまでいってしまうと、もう「Next Friday / ネクスト friday (2000)」のキャラクターそのまんまのイメージで、和田アキ男みたいになってるし、詩も男だよね。その点でもMCライトはいいバランスだったと思うんですよね。 MCライトと言えば、これ↓。デーモン・ウェイアンズ爺の「Mo’ Money / モー・マネー (1992)」に使われてましたね。エロく。私もチョコレート味が好きです。そしてデーモン爺さんから絵本を2ドルで買いたいと思います。意味が分かる人だけ分かればいいです。 90年代に入って、ローリン・ヒルが出てきた時には普通に好きでしたねー。フージーズのアルバム買ったもの。ミッシーの底抜け明るいミュージックビデオとかも楽しんだし、リル・キムも整形し過ぎる前は可愛いなって思ってましたよ。あんなエロいのリル・キムだけに許された事だったし。「ハード・コア」は好きだった。 誰かが言ってましたが「(ラップ界は)男社会」。その中で生き抜いていくには、女を捨ててマイク一本で硬派に戦っていくのは中々難しい。そうなってくると、やっぱりリル・キム以降、多くがそうだったように女性のセックスアピールで生き延びていく方が簡単。でもそうなるとどうも短命になってしまう。業界を活性化するには、またローリン・ヒルみたいな存在が必要ですよね。でも彼女みたいな存在は中々出てくるものじゃないんですよね。すぐに出てくる程簡単じゃない。でもローリン・ヒルも最近になってようやく活動を再開しているので、面白くなるのでは?他の女性ラッパー達の活躍も楽しみですねー。 残念なのがギャングスタ・ブーとかミアXが漏れていた事。南部はトリーナだけだった。と、言うかKRSワンと結婚していたミス・メロディとかJJ Fadとかそれこそ「モー・マネー」のサントラに参加していたKRUSHとかは何してるんだろう?? (0754本目) |
●● トリビア BETで放映した女性ラッパー達の歴史を追うドキュメンタリー。監督はLAのヒップホップのドキュメンタリー「This is the Life」も撮っているエヴァ・デュヴルネ。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1705124/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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