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●● レビュー "Will you love me enough again?"夜、パリの病院に救急車で運ばれてきた白人女性フランシス(フランシス・ジレ)。彼女が生んだ赤ちゃんが黒人だった。遡り...フランシスは学校でハンサムな黒人医学生ダニエル(ゴードン・ヒース)に出会い恋に落ちた。2人の楽しい日々が続くが、そればかりではなかった。周りからの目線や反対など、乗り越える壁が大きかった... フランス産のエクスプロイテーション映画...だけでは済まされない不思議な作品だ。主人公のナレーション的な語りは時に詩的で、当時はまだまだタブーであった異人種恋愛について果敢に攻める社会派でもあったり、時には普通の普遍的な恋愛ドラマだったりする。けれど物語の筋があっちいったりこっち行ったりでゴチャゴチャな感じも受ける。ベッドシーンも足を絡ませたり、花が開いたりと抽象的で面白いし、ラストの雪のシーンも中々。だけど手放しで好評価を与えられる作品ではないのだ。夜のシーンの音楽はホラー映画みたいになぜか恐怖心を煽るし、とてもとても不思議な作品。 だけど、やっぱりラストは上手い。良い時と悪い時の温度差が激しい。不思議ちゃん系映画だ! (Reviewed >> 5/17/16:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 まずタイトルが目を引くよね。こうなんていうか、趣味の悪いエクスプロイテーションぽさがある。だって「私の赤ちゃんは黒人!」ですよ。まあ余り知識を入れないで観てみた。色々と突っ込みどころはあるし、最初から最後手前まで酷いのは酷いんだけど、ラストはやっぱり上手い!でも音楽が奇妙だった。夜のシーンは普通にデートしたりしているだけなのに、なぜかホラーぽい音楽w 誰か死んじゃうのかと思った。1961年の作品なので、アメリカでは公民権運動が始まっていた頃ですね。で、この頃はメルヴィン・ヴァン・ピープルズがフランスに居た頃じゃないかな?このちょっと後かな?位。主人公のダニエルは、アフリカから医学を勉強しに来た学生。オーランド・ジョーンズと、たまにデンゼル・ワシントンにすら見える中々ハンサムな男。一目惚れしちゃうのが、地元の白人女性フランシス。その2人が経験していく偏見と差別。なんだけど、やっぱり社会派!というよりは、エクスプロイテーション的な部分も大きく占めていて、エロいシーンもある。とは言え、タブーと言われていた2人のラブシーンが直接的にエロい訳じゃない。足を絡めるだけで、肝心な所は花が開く映像。なのに2人のモノローグが同じ時期にフランスで作られた日本が舞台の『二十四時間の情事』を思わす詩的な語り。と、やっぱり摩訶不思議な作品なのでした。まあでも監督の世界を変えたい感は伝わるかも。今日の写真はこの映画の主人公を演じたゴードン・ヒース。彼の経歴を調べたけれど、中々興味深い!(1477本目) |
●● トリビア クロード・ベルナール=オーベール監督のフランスで制作された作品。白人の女学生が黒人の赤ちゃんを産み、それで始まる色々なドラマが描かれている。アメリカではドライブインシアターで公開。 フランス語での原題は「Les lâches vivent d'espoir」。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0141532/http://en.wikipedia.org/wiki/My_Baby_is_Black Not available from Allcinema |
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