|
●● レビュー Sugar coated, sweeter than Apple Jacks1971年ロサンジェルスの小さなアパートの朝。ミスター・チャーチ(エディ・マーフィ)と名乗る黒人男性がキッチンに立っていた。家長でシングルマザーであるマリー(ナターシャ・マケルホーン)は喜んでいたが、その娘シャーロット・”チャーリー”(ブリット・ロバートソン)はミスター・チャーチの存在に反発した。ミスター・チャーチはマリーの亡くなった恋人から6か月間面倒を見て欲しいと雇われていたのだ。マリーは乳がんで余命6か月だった。次第にチャーリーもミスター・チャーチに懐いていた。マリーは奇跡で6か月ではなく、6年も生き延びていた。ミスター・チャーチはその間もずっと2人を面倒みていたが... 『ドライビング Miss デイジー』のブルース・ベレスフォード監督作品。また似たような作品ではある。今回はあのエディ・マーフィが真面目に真剣に取り組んだシリアスドラマ作品。という事で、色々な色眼鏡で見てしまいがちの作品だ。批評家の評判はとても悪いが、観客の評判はそこそこ。確かにエディ・マーフィが演じた役は所謂「マジック・ニグロ」的な所はあるかな?とは思う。しかもミスター・チャーチに関しては割りとミステリアスで、最後の最後まで明らかにされない部分は多い。お父さんとの確執とか、ミスター・チャーチの性的嗜好とか色々と。匂わせる部分は多いのに。最後に明らかにされた秘密も「だろうね」位にしか思えなかった。だけど、『ドライビングMissデイジー』程に反発はされないかな?とは思う。それはミスター・チャーチ本人が望んだチャーリー達との距離で描かれているからだと思った。エディ・マーフィのシリアス演技は『ドリーム・ガールズ』で証明しているように、ここでも1人の男の生き様を好演している。 ミスター・チャーチとチャーリーの距離感が良い。そしてチャーリーも魅力的。かなり甘く味付けはされているので、この甘さが甘ったるくて苦手な人はいるかもしれないが、甘党にはピッタリな作品。 (Reviewed >> 11/6/16:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 我らのエディ・マーフィがタイトルの「ミスター・チャーチ」を演じている真面目ドラマです。監督は『ドライビング Miss デイジー』のブルース・ベレスフォード。っていうと、黒人映画ファンにはあまりいい予感はしない。しかもその『ドライビング Miss デイジー』に似ているストーリーという事で、逆にもう嫌な予感しかしない。でもエディ・マーフィが主役なら観たいし...と、多少我慢する事になりそうだけど、エディの為に我慢した。『ドライビング Miss デイジー』とか『グリーン・マイル』などの映画の黒人キャラクターは「マジカル・ニグロ(マジック・ニグロ)」などと言われている。黒人キャラクターが自分を犠牲にしてでも白人キャラクターを助ける人の事。まあ、言ってしまえば昔から良くあるパターンです。白人を主役にして、黒人を共演させれば、両者から搾取出来る。そして白人からの反発もないと、ハリウッドにとっては一石二鳥な設定だった訳です。でも時代と共に代わり、『ドライビング Miss デイジー』でかなり黒人側から反発されたけど、今でもちょいちょい目立たない程度にある。 確かに今回のエディ・マーフィが演じたミスター・チャーチはどこからともなく現れて、白人の主人公の女の子を救っている。彼女の人生は、ミスター・チャーチなしにはあり得なかった。そしてミスター・チャーチの過去は色々あったぽいが、そこはあまり触れられていない。いや、物語の重要なファクターだけど、明言を避けている。あのエディ・マーフィがマジカル・ニグロを演じているのは信じられない! が... そこまで嫌じゃない。ミスター・チャーチと主人公の女の子の距離感が良い。エディ・マーフィの真面目演技はやっぱり素晴らしい。1人の男の生き様として存在感があったし、見応えがあった。彼の役名通り、教会のように罪を許し、そして誰でも受け入れる器の大きさを感じた。共演した女の子も芯の強さを感じる好演だった。けど、別の作品でエディの真面目演技が観たい!とは思いました。 (1509本目) |
●● トリビア エディ・マーフィ主演の真面目ドラマ。『ドライビング Miss デイジー』のような友情物語。監督はその『ドライビング Miss デイジー』のブルース・ベレスフォード。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
|
●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt4196848/https://en.wikipedia.org/wiki/Mr._Church Not available from Allcinema |
|
|