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Cast >>Markees Christmas (Morris Gentry), Craig Robinson (Curtis Gentry), Carla Juri (Inka), Lina Keller (Katrin) ...
Director >>Chad Hartigan
Writer >>Chad Hartigan
Producer >>Martin Heisler, Sara Murphy, Adele Romanski , Gabriele Simon
Genre >>Drama
Country >>USA
Release (US) >>08 / 19 / 2016
Release (JP) >>08 / 20 / 2017

 総合ポイント 4.25点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
"You got a whole new flavor to like."
13歳のモリス(マーキス・クリスマス)は、父カーティス(クレイグ・ロビンソン)がプロのサッカークラブのコーチをしている関係で、ドイツのハイデルベルクという中都市にいた。黒人どころかアメリカ人もいない町で、ドイツ語も話せず、学校で孤立していた。ドイツ語を教えてくれているインカ(カーラ・ジュリ)の勧めもあって、ユースセンターに行くことになった。そこでドイツ人のケイトリン(リナ・ケラー)に出会い惹かれてしまう。少し大人ぽくて不良のケイトリンに戸惑いながらも、お得意のラップとジェイーZの物まねで近づいていくが...

サンダンス映画祭にて評価を受けたインディ作品。アメリカ人がドイツでのカルチャーショックを感じながらも馴染もうとする。父と息子の絆は強い。最愛の妻と母を失った2人故の事。この父は父でありながら、モリスのたった一人のドイツでの友達になろうと努力している(努力しているつもりもないかもしれないが)し、父にとってもモリスはドイツでの唯一の友人だったりもするのだ。2人がすれ違った時にそれを更に感じてしまうのだった。モリスとケイトリンの淡い恋がメインの映画ではあるが、私は父と息子のこの関係性がとても好きだ。何しろ2人にはユーモアが溢れている。この関係性は絶対に崩れる事はない。

アイスクリームの味を店で間違えられた時に父は「これは新しい味に出会えるチャンスじゃないか!」と息子にキメ台詞。でも息子は「でもなんの味に間違えられたか分からないから、次頼めないよ!」と冷静。この人たちは、お互いが必要なのだ。
(Reviewed >> 8/22/16:VODにて鑑賞)

 100本映画
最近、本当ーーーーーーーに90年代のラップを映画に上手く取り入れているなーと。『Dope / DOPE/ドープ!! (2015)』といい、インディですけど『Big Words / 日本未公開 (2013)』といい、そしてこの映画といい... この映画はジェル・ザ・ダマジャの「Come Clean」からいきなり始まる。クレイグ・ロビンソン演じるお父さんが、ラッパーになりたい13歳の息子モリスに「どうだ、最高だろ?」と聴かせているのだ。息子は「中々だな」というが、お父さんの求めていた「すげー!」というリアクションじゃない。息子は「まあいいけど、遅い」と言い出す。父は「趣味悪いお前は外出禁止令!」と言い、息子を撃沈。もうこのやり取りで好きになった、この映画が。この映画はそんな親子が、父がサッカーのプロクラブのコーチなので、ドイツの中規模の街ハイデルベルクに居る。お母さんは居ない。2人だけ。物語はそんなラッパーになりたい13歳の息子が、ドイツで孤独に感じカルチャーショックを感じながらも、恋を経験していくストーリー。そちらがメインだけど、父との関係も大事。そんな父を完全にコメディ班に居る筈のクレイグ・ロビンソンが好演している。父も寂しい思いをしているのは同じ。大人なので子供にはそんな所を絶対に見せていない。しかも、自分の子供の事を見ていないようでちゃんと見ている。だからちゃんと息子が進む道に明かりを照らしてあげている。友達のような感じでありながら、実はちゃんと線引きしているのだ。言葉使いも悪いけれど、彼は立派な父なのだ。でも「どうだ!凄い父だろ!」っていう感じでもなく、テレクラに電話しちゃったり、暇なのに息子の送り迎えしなかったりと、割りと率直で弱い人間味のある現実的な所も好き。という訳で、クレイグ・ロビンソンの父親ぷりがとにかく最高。息子も本当に彼の息子ぽくて良かった。黒人への偏見とかも描いているけれど、まあそこはオーソドックスなので、わざわざ取り上げなくてもいいかな。モリスにドイツ語教えている女性も良かった。この映画、とにかく大人が良かった。で、最後はクレイグ・マックと言えばこれ!の「Flava In Ya Ear」。この映画は色々なFlavor(味)が核となる部分。

 トリビア
コメディアンのクレイグ・ロビンソンが出演のインディペンデンス映画。サンダンス映画祭に出展され、クレイグ・ロビンソンが特別審査員賞のドラマ部門、そして監督・脚本のチャド・ハーティガンが脚本賞を受賞した。
サッカーのコーチをしている父の仕事の関係で13歳の黒人の男の子がドイツへ。なかなか馴染めない所で、同じ年頃の女の子に恋をして...

 その他

 受賞歴
* Sundance Film Festival
2016 Won Special Jury Prize : Dramatic : Craig Robinson
2016 Won Waldo Salt Screenwriting Award : Chad Hartigan
2016 Nominated Grand Jury Prize : Dramatic : Chad Hartigan

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt3652862/
https://en.wikipedia.org/wiki/Morris_from_America
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Last Modified: 2016-02-09
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