2111
Cast >>Martin Lawrence
Director >>David Raynr
Writer >>Martin Lawrence
Producer >>Martin Lawrence, Robert Lawrence, Van Toffler
Genre >>Stand-Up
Country >>USA

 総合ポイント 3.75点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>4 音楽 >>3

 レビュー
"Keep your mouth shut and eyes open, Runteldat."
映画でも活躍するマーティン・ローレンスの”本業”スタンダップコメディライブの模様。子供のころの思い出が詰まった故郷ワシントンDCにて収録。

90年代の黒人コメディアンブームの立役者マーティン・ローレンス。TV放映され絶大なる人気を誇った『デフ・コメディ・ジャム』の司会者だった事がその理由だ。舞台上でのお客イジリから始まる観客の興奮の煽り方、コメディアンの紹介、舞台での立ち振る舞いに衣装、すべてが90年代のニューヨークの観客とマッチしていた。ブームの中心にいて当然の人だった。そのローレンスが『バッド・ボーイズ』や個人でも『ブルー・ストリーク』や『ビッグママ・ハウス』を成功させてのスタンダップツアー。観客の期待と興奮は高まる。そして個人的に、銃を振り回したり、クラブで暴行、そしてランニングで倒れ3日昏睡状態になるなど、トラブルが続いていた。その後のスタンダップである。冒頭に「自分の口で自分の物語を語りたい」と言っていたが、始まりはオーソドックスである。女性の話から酔っ払いの話など、普通のスタンダップである。その「普通の」スタンダップの時は、本当に普通。正直、ちょっと退屈な位だ。しかしラスト30分、自分が起こしたトラブルを自分の口で自分の物語として語り始めた辺りから、観客と一体化していくのを目撃した。ローレンスらしい「超ハイになったの当たり前だろ!」という語りで独壇場となった。リチャード・プライヤーが自分で起こした火事の後の伝説的なスタンダップライブ『Richard Pryor Live on the Sunset Strip』を思い出したほどだ。

ライフ・イズ・ハード... コメディ・イズ・ペイン... 人生も笑いも辛い。でもコメディアンはそれを笑いに変える事が出来るのだ。いや、それを変えられるのが、コメディアンなのだ。
(Reviewed >> 8/24/16:DVDにて鑑賞)

 100本映画
何かの陰謀か分からないのですが、ツイッターで2日続けてマーティン・ローレンスについて書いてしまったので、見るならマーティンかなーと。しかもマーティンのスタンダップコメディの事を書いたので、ならば彼のスタンダップをと手に取りました。感想書いてなかったし。

マーティン・ローレンスは、お父さんが軍人なので赴任先のドイツで生まれた。両親が離婚し、その後は母についてメリーランド州やニューヨークなどを転々。割りと思い出の地に近いワシントンDCの会場でのスタンダップコメディ・ライブ。マーティン・ローレンスと言えば『デフ・コメディ・ジャム』。もう何度も書いているけれど、90年代の伝説的なTV番組。タイトルでも分かるように、ヒップホップ・レコード・レーベルの「デフ・ジャム」が主催のスタンダップコメディの寄せ集め番組。なんていうか、スタンダップコメディのミックステープとでも言うと分かりやすいか...な?90年代の若手黒人コメディアンはこの番組に出演するのが目標で、彼らの登竜門番組だった。これでスターになったコメディアンには、クリス・タッカーやバーニー・マックにデイブ・シャペルなどが居る。まあこれに出た後のクリス・タッカーは本当に凄かった!そして、この番組は観客も物凄く熱狂的なリアクションだったのが有名。その観客を上手い事煽っていたのが、司会者のマーティン・ローレンス。観客vsマーティンも番組の目玉。そして必ず最後にデフ・ジャムのラッセル・シモンズが出てきて「ありがとう、さようなら」を言うんだけど、その雇い主のラッセルまでマーティンはイジっていた。という事で、マーティンの90年代黒人コメディへの貢献は計り知れない。まあ90年代のあの時代、日本に居たアメリカ黒人たちは必ず1-2本は「デフ・コメディ・ジャム」のビデオ持参して来てましたよねー。良く見せて貰ったものですよ。

今回は、あの事件の後の復帰スタンダップコメディ・ライブ。あの事件とは... 1996年にロサンジェルスの自宅近くで拳銃を振り回して暴れたり、1997年にはクラブで暴行、1999年にはランニング中に倒れて3日も昏睡状態に...の事です。まあなんていうか、今のクリス・ブラウンみたいな状態。もうちょっと軽いけど。どうしたの?って位にトラブル続きだった頃ですね。今じゃ、すっかり落ち着きました...と、『団塊ボーイズ』を見ながら思う(なんで出たんだろう?)。正直に書くと、それらを語る前までのスタンダップは割りとつまらない。オーソドックスというか、あれれ?というか... でも、それらの事件を自分の口でラスト30分で話すのだけど、そこからはもう凄い。さすがマーティン!と書いてしまうね。誰にでも分かるような空気の代わりよう。途端に観客と一体化していったのが、分かるのですよ。それこそ『デフ・コメディ・ジャム』の観客の熱気を思い出した。鳥肌もの。で思い出したのが、スタンダップコメディの神様リチャード・プライヤーの伝説ライブ『Richard Pryor Live on the Sunset Strip / 日本未公開 (1982)』!プライヤーの放火&火傷事件の後のライブ。やっぱりスタンダップコメディアンは自分の事を話させると伝説になるんだなーと。でもやっぱり神様には敵いませんけどね。神様はネタといいタイミングといい最高でした!

掛かる音楽がね、DMXで観客興奮→マーティンの語りでダニー・ハザウェイの「A Song For You」→またマーティンの10分近い語り→で、やっとステージ→ステージ終りでデスチャの「サバイバー」で盛り上げて→なぜかハワード・ヒューイットでしっとり→エンディングロールでアイス・キューブのFワードで煽り...と、つかみどころが無かったwww 何してくれてるの?それにしても、DMXでスタンダップコメディが始まるのは、黒人コメディアンあるある。観客を興奮させるのにいい曲なんだよね、DMXのは!!

 トリビア
『バッドボーイズ』でお馴染みのマーティン・ローレンスのスタンダップコメディライブの映像。監督は『学園天国』のデビット・ライナー。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0327036/
http://en.wikipedia.org/wiki/Martin_Lawrence_Live:_Runteldat
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322324

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Last Modified: 2011-09-07
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