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●● レビュー 悪循環 イブラヒム(M・ゲイ)は、2人の妻と共に毎日やっと暮らしていたが、フランスに居る従兄弟から、大金の郵便為替が送られてきた。従兄弟の手紙には、自分の母親とイブラヒムでそのお金を使って欲しいと書いてあった。イブラヒムは、早速郵便局に行ってお金に換えようとしたが、身分照明書のないイブラヒムは換金出来なかった。郵便為替は15日間保管され、過ぎるとフランスの従兄弟に戻されるという。市役所に向かったが、生年月日をまともに知らないイブラヒムは、まともや路頭に迷う。そんな中、イブラヒムの家を買おうとしている者が現れて... 我々の日本からは遠い国セネガルで作られた作品だけれども、とっても身近に感じる作品だ。それでいて、セネガルの問題を鋭くついている。 人がいい時を過ごしていて、お金巡りもいいときって、人が周りに集まる。所が一度自分に甘え、運に見放されてしまうと、トコトン悪運に付きまとわれてしまう時がある。悪循環から出るのは、中々難しい。そのように日本でもありそうな話でありながら、識字率40.2%*1(2006年の情報なので当時はもうちょっと違うかも)という問題にも迫る。さらには、行政を攻めるポリティカルな部分も見える。それだけでなく、人々のモラルにも迫ろうとするその鋭さが、面白い。監督のウスマン・センベーヌは、作家もこなすので、物語が非常に面白い。 「うん、そうそう」と思いながらも、「へ~」と思わせる部分も多い映画。 *1:2006 World Almanac (Reviewed >> 8/12/06:DVDにて観賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア アフリカ映画の父と呼ばれるウスマン・センベーヌの作品。セネガル等で使用されているアフリカの言葉「ウォロフ語」にて初めて撮影された映画でもある。タイトルの「Mandabi」とは、郵便為替の意味。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0063268/http://en.wikipedia.org/wiki/Mandabi Not available from Allcinema |
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