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●● レビュー All that Jazz!! Blow your soul, just blow what's in you.アダム・ジョンソン(サミー・デイビス・ジュニア)は才能も人気もあるジャズ・トランペッターだった。しかし私生活は何か問題を抱えているような影があり、自暴自棄な生活を繰り返していた。友人で唯一の理解者ネルソン(オシー・デイビス)から頼まれて、往年のジャズトランペッターのスウィート・ダディ事ウィリー(ルイ・アームストロング)とその孫娘クローディア(シシリー・タイソン)に部屋を貸す約束をしていたのだったが... サミー・デイビス・ジュニアがあの当時に活躍していたクールでスタイリッシュなジャズマンを熱演している。あんなにカッコいいサミーを観たことがない!という程の渾身の演技。その彼の演技は、当時のジャズマンはあんなにカッコ良かった事を垣間見せてくれている。表情から衣装や台詞までが非常にスタイリッシュ。ジャズのクールさを見事に表現している。また共演者に恵まれた事もある。相手役のシシリー・タイソンはこの後に本当に天才ジャズマンのマイルス・デイビスと結婚してしまう程だし、その祖父役には伝説のジャズマンであるサッチモが演じ、天才ジャズマン同士がパーティシーンで話を交わすシーンは最高だ(気持ちを理解するアダムの表情もいい)。シナトラの息子がアダムの後継者として出てくるのも面白い。盲目のピアノマンを演じたジョニー・ブラウンは我々が覚えているTVシリーズ「Good Times」の役とはまた全然違っていて好演を見せている。 白人の後継者ヴィニーに向かって、アダムが言う。「何で黒人がジャズに長けているか知ってるか?」。トランペットとタバコを持ちながら、アダムがクールに答える。「お前さんの魂を吹くんだよ。お前さんにあるものを吹くだけだ。自然と出てくるもんなんだ」。あのアダムの表情こそ、ジャズマンの顔だった。 (Reviewed >> 2/24/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア サミー・デイビス・ジュニアが天才的なジャズ・トランペッターを演じている作品。共演もシシリー・タイソンにオシー・デイビス、ルイ・アームストロング、メル・トーメ、そしてラット・パックのピーター・ローフォード、シナトラの息子であるフランク・シナトラ・ジュニアと映画・音楽界から豪華で多彩な顔ぶれが揃った。 監督はショーン・ペンとクリス・ペンの父親で、テレビで主に活躍していた監督レオ・ペン。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. Main Title: All That Jazz2. Want to Be Wanted - Sammy Davis Jr. 3. Go Now 4. Someday Sweetheart - Louis Armstrong 5. Ain't I 6. Soft Touch 7. Claudia 8. All That Jazz - Mel Torme 9. Back Of Town Blues - Louis Armstrong 10. Night Walk 11. Whisper To One - Sammy Davis Jr. 12. Claudia 13. Crack Up (Playboy Theme) 14. All That Jazz - Mel Torme Soundtracks from Amazon.co.jp |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0060660/Not available from Wikipedia http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=869 |
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