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●● レビュー "We can be certain we'll find a way"(Reviewed >> 11/19/19:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 大人好みな屈折した高校物語『Luce』今年、一体何回ケルヴィン・ハリソン・ジュニアと書いただろうか?というくらい、今年は沢山の映画に出演していたケルヴィン・ハリソン・ジュニア。一番印象に残っているのが『Monsters and Men / 日本未公開 (2018)』の高校生役。主役3人のうちの1人。その前にも、『12 Years a Slave / それでも夜は明ける (2013)』や『The Birth of a Nation / バース・オブ・ネイション (2016)』にも出演していたらしいけれど印象は残っていない。『Mudbound / マッドバウンド 哀しき友情 (2017)』は、言われてみれば嗚呼!って感じで覚えている。とにかく、今年に入ってからやたらと名前を聞く若手俳優の1人だ。そして、今後も注目作への出演が続いている要注目俳優だ!そんなケルヴィン・ハリソン・ジュニアが主役のドラマ作品。オクタヴィア・スペンサーやナオミ・ワッツやティム・ロスという実力派ベテランたちが共演。監督は、『The Cloverfield Paradox / クローバーフィールド・パラドックス (2018)』のジュリアス・オナー。 高校生のリュース(ケルヴィン・ハリソン・ジュニア)は、学校のロッカーに何かを置いてから、講堂で学生や先生や親たちの前でスピーチをしていた。リュースのスピーチは大絶賛されたが、ウィルソン先生(オクタヴィア・スペンサー)だけは不満そうだった。帰り道で、そんなウィルソン先生の不満を両親(ナオミ・ワッツ&ティム・ロス)にぶちまけるリュース。リュースは故郷エリトリアの戦争孤児で、今の両親の養子になったのだ。成績優秀、陸上選手としても有望なリュースに育ての親の2人は満足していた。そして、後日ウィルソン先生から呼び出されるリュース。2人の関係が、育ての母を翻弄していく... これ観ていたら、オクタヴィア・スペンサー主演の『Ma』っていう作品を思い出して、背筋が凍った。今年に関しては、この作品と『Ma』のせいで、高校生が関わってはいけない人物ナンバーワンがオクタヴィア・スペンサー。高校生にとっての要注意人物。オクタヴィア・スペンサーって普通のオバサンぽく見えるけれど、こういうキモいというか危険人物演じるのが意外と上手いよね。とはいえ、この映画は『Ma』と違ってホラー映画ではありません。普通のドラマ作品です。とはいえ(2度目)、監督のジュリアス・オナーはホラー映画を沢山撮っているので、こんな感じでホラーぽくなったのかも。なんというかスリラー調というか、謎が多いまま物語が進んでいく。観客はナオミ・ワッツ演じる育ての母と共に、その謎を少しずつ解明していく。人は、肩書とかで簡単に人を信用してしまうことがあって、その恐ろしさみたいのが垣間見られる。かなり屈折したドラマ。 中々一筋縄ではいかない物語が、玄人好みの演技で語られていく。 (1730本目) |
●● トリビア 『クローバーフィールド・パラドックス』のジュリアス・オナー監督の最新作。2019年サンダンス映画祭に出展。ナオミ・ワッツやティム・ロス、そしてオクタヴィア・スペンサーなどのベテランに加え、『Monsters and Men』のケルヴィン・ハリソン・ジュニアが主演を務めた。戦争によって被害を受けた国の子供を養子に迎えた夫婦(ワッツとロス)。10年後にはアメリカの高校で立派なアスリート(ハリソン)に成長しており、先生(スペンサー)にも良い模範となると期待されていたが... 小劇場で上演されていた舞台を映画化。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt7616148/https://en.wikipedia.org/wiki/Luce_(film) Not available from Allcinema |
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