1179
Cast >>Brock Peters (Stephen Kumalo), Melba Moore (Irina), Raymond St. Jacques (John Kumalo), Clifton Davis (Absalom ), Paul Rogers (James Jarvis), Paula Kelly (Rose), Alan Weeks (Matthew), Ji-Tu Cumbuka (Johannes), H.B. Barnum III (Alex) ...
Director >>Daniel Mann
Writer >>Alfred Hayes, Maxwell Anderson (play), Alan Paton (novel)
Producer >>Ely A. Landau
Genre >>Musical
Country >>USA

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
"You don't understand here"
クマロ牧師(ブロック・ピータース)は、都会ヨハネスブルクに出た息子アブサロム(クリフトン・デイビス)を探しに列車に乗った。同じ列車には裕福な白人家庭ジャーヴィスの息子も乗っており、息子はクマロ牧師に話しかけた。ヨハネスブルクに住み商店を営む自分の兄弟ジョン(レイモンド・サン・ジャック)を訪ねるクマロ牧師。手がかりは殆ど無かったが、歩き巡った結果、息子は刑務所に居た事が分かった。そこで、イリーナ(メルバ・ムーア)と一緒に住んでいることが分かり、クマロ牧師はイリーナに出会った。アブサロムはその日おらず、イリーナがアブサロムの子を身ごもっている事を知った...

2度も映画化された南アフリカの普遍の名作「Cry, the Beloved Country」をミュージカルにした作品。ブロードウェイでも上演された作品。主演のブロック・ペータースは1972年のリバイバルで同じ役を演じている。何人もがこのクマロ牧師を演じてきており、カナダ・リーにジェームス・アール・ジョーンズ、そしてこのブロック・ピータースといずれも名役者。このピータースが演じたクマロ牧師は、牧師という事で威厳に満ち溢れており、それ故の苦悩がとても伝わってくる。彼の歌声にもそれが詰まっているのだ。優しさもある。甥のアレックスに歌うシーンが好きだ。物語も分かりやすく手が加えられている。都会生活の苦しさが滲み出ている。

面白いストーリーは多少イジっても名作。ブロック・ピータースの名演技と歌は、何度見ていても...結論を知っていても、感動的。
(Reviewed >> 10/8/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
タイトルは変わっておりますが、「Cry, the Beloved Country / 泣け!愛する祖国よ (1951)」をミュージカル仕立てにした作品。原作は南アフリカのアラン・ペイトン。ジェームス・アール・ジョーンズで「Cry, the Beloved Country / 輝きの大地 (1995)」としてリメイクもされている作品。

物語はお馴染み。片田舎から都会ヨハネスブルクに妹と息子を探しに行くのが、田舎町で尊敬を集めているクマロ牧師(ブロック・ピータース)。その向かう列車の中で、同じ町に住んでいる裕福な白人家庭の息子と話す。都会は大変だよ、と。ヨハネスブルクに到着し、兄弟のジョン(レイモンド・サン・ジャック)のところに行く。ジョンには「ここの事はクマロ牧師には理解出来ない」と忠告する。中々、息子を探しだすのは難しかったが、刑務所に居た経歴から、今の居場所を突き止めた。そこで待っていたのが、妊娠した女の子イリーナ(メルバ・ムーア)だった。息子は居なかった...

登場人物とか物語は大体同じではあるけど、原作とはちょっと違う所が映画よりも多い。映画ではヨハネスブルクに到着したクマロ牧師を助けるのは、牧師仲間。1951年版では、その助ける若き牧師を演じていたのがシドニー・ポワチエ!台詞の無いチョイ役を除くと、2作目にて大役!!でも今回は兄弟。「Cotton Comes to Harlem / ロールスロイスに銀の銃 (1970)」の棺桶エド事レイモンド・サン・ジャック(最近遭遇率高し!)が兄弟役を演じております。映画版や原作では、売春婦になったクマロ牧師の妹が出てきたと思うが、今回はそのような妹がいる設定のみで妹は出てこない。その代わり、彼女の息子アレックスが出てくる。ラストもクマロ牧師と白人家ジャービス家の家長が協力し合うという感じだったけど、このミュージカルでは会話はあるけど、交流する事はない。

でも、でも... ブロック・ピータースが演じたクマロ牧師が最強!町の人々に好かれている優しさの感じが伝わってくるし、牧師としての威厳とか真面目さとかイメージが掴みやすい。何しろ、あんなに歌まで上手いとは!ピータースは「アラバマ物語」のトム役が有名ですが、私は「Roots: The Next Generations / ROOTS/ルーツ2 (1979) (TV)」とかも好き。

あと、見所としては70年代にパム・グリア嬢になんとなく似ていたポーラ・ケリーが出演。なんと彼女は振り付けまで担当している。そのポーラ・ケリーと、同じく70年代にブラックスプロイテーションで大活躍していたアラン・ウィークスのバーでの踊りが見所!マイリー・サイラスで話題になっている「トゥワーク(Twerk)」。マイリーがやるもう30年も前から黒人の人々がやってますがな!!ポーラ・ケリーの見事なトゥワーク!

ちなみにこのミュージカルバージョンは、元が舞台。1949年には初演。その時には、ウィリアム・グリーブスや、「Blacula / 吸血鬼ブラキュラ (1972)」のブラッキュラのウィリアム・マーシャルやジュリアン・メイフィールドなどが出演したらしい。凄い面子。

ちなみに息子のアブサロムは、聖書に出てくる名前。ダビデ王の息子。そのダビデ王に叛乱を起こして、父の手下に殺された男でもある。

最近、ポール・ローレンス・ダンバーの「The Sport of the Gods」を読み終えた。その小説もこれと同じく田舎から都会に出て苦労し、息子が変わってしまう。全て現代ではなくて古典。でも、今、自分自身がその反対...都会から田舎にいる訳なんだけど、そっちも大変よ!無いねー。色々と無いよねー。徒歩15分以内に家以外は何にもない!夜とか真っ暗!あー、ディスコもねえ、何にもねぇー!おら、銭ためて東京でベコ飼うだ!色々と住んでみて学んだのが、住み慣れた我が家でリフォームが一番だと思います...はい。都会のせいじゃないと思うよ。あー、住み慣れた我が家をー、リフォームしよーよー!1人吉幾三。

所で、有名な音楽家クルト・ワイルのスティング等が参加したトリビュートアルバムはこの映画と同じ「Lost in the stars」。クルト・ワイルはこの映画の元となったミュージカルで音楽を担当したからなんですよね。という訳で、黒人映画には詳しくないけど、音楽には詳しい!という人は、クルト・ワイルのミュージカル...という方が分かりやすいかな?

 トリビア
2度も映画化されている南アフリカの劇作家・作家アラン・ペイトンの「Cry, the Beloved Country」をミュージカルにした作品。こちらも舞台から映画化になっている。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


Soundtracks not available

 関連記事

 リンク
Not availableNot available

 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0071773/
http://en.wikipedia.org/wiki/Lost_in_the_Stars_(film)
Not available from Allcinema

 関連商品(アマゾン)
DVD or VHS
from Amazon.com
Blu-Ray
Not Available
Video On Demand
Not Available
Book
Not Available
Soundtrack
Not Available
Not Available
Not Available
Not Available
Not AvailableNot Available
Privacy Information

ネットフリックス
Not availableNot available

Last Modified: 2013-10-08
>> HOME