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●● レビュー Mothers of Young Angelsシングルマザーのライラ(ヴァイオラ・デイビス)は、息子ステファン(アムル・アミーン)を事件で亡くした。警察はあまり捜査にやる気を見せてくれない。悲しみを処方された薬に頼るばかりである。そんな時に、同じように子供たちを失った母親たちの集い「マザーズ・オブ・ヤング・エンジェルス」を知る。藁をも掴む思いで、その集いに出席。そこでイヴ(ジェニファー・ロペス)に出会った。彼女も娘を失っていた。2人はお互い助け合う事にした。そして警察の代わりに、ライラはイヴと共に独自に捜査していくが... プロットを読むと、よくあるリベンジもの!っていう印象を受けてしまいますが、最後に凄い展開が待っている。そこまでの持って行き方が上手い。毎回テンポが良くて面白い娯楽映画を作っているチャールズ・ストーン3世らしい演出。ライラが銃の扱いがいきなり上手かったりするけれど、とにかく面白い物語にしている。見続けてしまう引き込ませ方をストーン監督は心得ている。何気に観ていた映画に、いつの間にかハマって最後まで見てしまうパターンの映画だ。演技派ヴァイオラ・デイビスと娯楽系ジェニファー・ロペスのコンビは意外とマッチしていてバランスが良い。 最後まで見逃せない。としか言えない。というか、最後まで前のめりで見てしまう事になるでしょう! (Reviewed >> 10/1/15:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 図書館で借りた。借りる気は無かったけど、なんか手前の良い所に飾ってあったので。図書館の館員は色んな人がいるのに、私が行くと大抵黒人のおばさん(失礼!)が処理してくれる。そのおばさんにこのDVDを持って行ったら、「これ面白かったわよ!J-Loじゃないみたい!」と言ってきた。あ、おばさんは、ジェニーでもジェニファーでもなく、J-Lo派か!やっぱり!!とか思いつつ帰宅。一旦忘れる。返却日に慌ててDVDをプレイヤーに入れた。アトランタ。青年が陽気に歩いていたら、何者かに撃たれ、そのまま地面へ。どうやらその殺された青年の母らしきライラ(ヴァイオラ・デイビス)のベッド脇には、沢山の処方された薬瓶が並んでいる。殺された青年よりもまだ若い男の子ジャスティン(ロン・コールドウェル)が話しかけにくるが、あまり聞かずに追い払う。警察に状況を聞きにいくが、捜査官は母の顔や名前すら憶えていない。全然進んでいないのが手に取って分かる。自分と同じように子供を失った母親たちが集う「マザーズ・オブ・ヤング・エンジェルス」の会に参加。そこでイヴ(ジェニファー・ロペス)に出会う。イヴも娘を失っていて、ライラよりも落ち込んでいたように見えた。その会でもスポンサーを見つけ、お互いを助け合う事も大事と聞いたライラは、イヴと組む事にした。イヴは執拗にライラの息子を殺した犯人を捜してリベンジすべきだと言う。なんとなくイヴと共に犯人を捜し始めるライラだったが... 普通の母親リベンジ映画に見えるでしょ?うふふ...いい感じで騙されるよ!なんていうか、全然良い映画じゃないんだけど、すげー良い感じで見れちゃうなーと思ったら、チャールズ・ストーン3世監督だった!『Drumline / ドラムライン (2002)』とか『CrazySexyCool: The TLC Story / 日本未公開 (2013)』などの監督です。テンポがいい映画を作る監督だけど、今回のこの映画はテンポが特に良い!って訳じゃないんだけど、なんだかいつの間にか映画が終わっていたという感じ(それをテンポが良いと言うのです!)。どこでどのようにかは覚えていないが、どこかで心を掴まれたんでしょうね。本当に娯楽に優れた映画を作ってくれます。 この前もエミー賞とか取っていたし、メリル・ストリープにもべた褒めされていたし、どちらかというと演技派という印象のヴァイオラ・デイビス。と、どちらかというと娯楽系のジェニファー・ロペス。バランス悪いんじゃないかな?と思っていたけれど、意外と合っていた!グイグイくるイヴを演じるジェニファーに違和感を感じつつも、最後はえ!と驚かしてもらいましたね。ほぉおおお!って感じでした。 日本でいう所の所謂バーターってやつで、ヴァイオラ・デイビスの実の旦那さんであるジュリアス・テノンが出てきた。デイビスの理解者で良い感じになる男性役で!妻の方が有名だと色々大変だと思うけれど、懐深いわー。偉いわー。 これ観終えて、テレビつけたら、オレゴンの大学での発砲事件がやっていた。子供のいる私はどうしてもライラ側に立ってしまう。自分の子供がこうなったら...なんて1ミリも考えたくないけれど、このような映画や事件に出くわすと、つい考えてしまう。ライラのようには到底出来ないし、私には目には目をという考えはない。しかもキリスト教徒でもないので、一生その犯人を許す事もない。私はその悲しみと憎しみを一生背負っていくんだろうと思う。絶対にライラの1000倍は泣く事になると思う。多分泣くばかり。オレゴンの大学の被害者の家族も1000倍泣いていると思う。被害者の家族に友達...無数の人々が1000倍泣いている。なんて酷い話だと思う。さよならすら言えなかった。 けど、いくらどんなにアメリカの母親たちが泣いたって、アメリカ憲法の修正第2条は中々変わらない。変えるべきなのは分かっている筈なのに。 (1414本目) |
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●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt3442990/https://en.wikipedia.org/wiki/Lila_%26_Eve Not available from Allcinema |
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