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●● レビュー Captured Kobe今やNBAを代表するスター選手となったコービー・ブライアントを鬼才スパイク・リーが30台のカメラで1日を追う。 アメリカンフットボールと共に多くのアメリカ人男性の心を捉えているプロバスケットボールNBA。スター選手となれば、タブロイド誌をも賑わせる。バスケットボールに関連する本まで執筆していて、夜な夜なニューヨークのスタジアムに足を運ぶ熱狂的なバスケットボールファンのスパイク・リーが30台のカメラを設置してコービー・ブライアントを1日追いかけまくる。ニューヨーク・ニックスファンのリーが敵であるロサンジェルス・レイカーズのリーダーとなったコービー・ブライアントの映画を撮るのにまず驚いた。水と油の関係がなぜか火に油の関係となってアツい作品になっている。面白かったのが、試合中のブライアントにマイクをつけているので試合での生の声が聞ける事。そして後日そのフィルムを使い、ブライアント本人にナレーションさせているのが中々面白い。試合中での一瞬の駆け引きを本人が説明するのだからこの上なく生々しい。バスケットボールを真剣にプレイしている者達にとっては、教科書とも言えるだろう。ブルース・ボウエンとのやりとりも面白い。バスケットを愛する男(スパイク・リー)は何が観客を求めているかを良く理解している。 実は私は生粋のアンチコービー・ブライアントだ。彼がプロとして誕生した後すぐに苦手になった。理由はハッキリ分からない。生理的なものかもしれない。私が水なら彼は油だ。しかしそんな私でもそんなに苦痛に感じずに楽しむ事が出来た。コービー・ブライアントという男はドラマ映画にしたらつまらない男だと思う。しかしドキュメンタリー映画としては最高に面白い男だ。それはきっと彼が唯一無二の魅せるプレイヤーで誰も彼を演じる事など出来ないからだ。 (Reviewed >> 1/04/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 感想の方にも書いたのですが...私はアンチコービー・ブライアントです。ファンの皆様ごめんなさい。でもどーーしても生理的に受け付けないのです。イタリア語を話してしまう所とか苦手なんです(素晴らしい事なのに)。あの気の強そうなお嫁さんも苦手です。でもコービーのお父さんの方は好きなんですけどね。お父さんはまだ日本リーグの東京チームのコーチをしているのでしょうか??多分阪神ファンが巨人を嫌いな位、私はコービーが苦手なのです。でもそんな私でも苦手意識を感じずに見ることが出来ました。監督はスパイク・リー先生。スパイク・リーはバスケットボール好きで知られていますが、もちろん故郷のニューヨークニックスファンなので、コービーのドキュメンタリーを作るとは意外でしたね。今のニックスにはドキュメンタリーが似合うスター選手が居ないのもあるのかもしれませんが... スパイクのコービーへのアプローチの仕方が面白いですね。バスケットボールのドキュメンタリーと言えば(何度も書いてますが)、やはり「Hoop Dreams / フープ・ドリームス (1994)」です。何年もかけて撮り続けたドキュメンタリー。でも今回のはたった1日で撮ったドキュメンタリー。コービーのとある1日を追ったんです。でもスパイクは30台もカメラを用意して撮ってます。試合のあるとある1日で見えてくるコービーの姿。試合中のコートの映像だけではなくて、ロッカールームまでカメラは入り込んでいます。コーチのフィル・ジャクソンも特別に許可したそう。そして特別と言えば、試合中なのにコービーだけにはマイクがついてます。試合中の生の声が残されているんですよ。生々しいですね。口が悪くなる事もあって面白かったです。私とは同世代のマイケル・フィンリーをオヤジ扱い。「50歳まで試合に出るつもりか?」とか言ってしまいます(私はフィンリーと同世代なのでちょっとカチンときます)。 この前大学のNCAAの試合を見ていたら、解説者が「声出しはバスケットの基本」と言ってましたっけ。コービーは割りと声を出してるんですよね。若いころは(それこそシャックが居た頃)は一番若いのでそんなに上から目線で指図とか出来なかったけれど、今のレイカーズはコービーのチームになっているので、躊躇することも全然無いでしょうね。やり易いでしょう。割りと外国人プレイヤーと会話する事が多いのが面白かったです。パウ・ガソルとかサーシャ・ブヤチッチがお気に入りなのかも??イタリア語が流暢なだけに、他の外国語への吸収力もいいんでしょうね。彼の名前自体が日本語からとってますものね。後はコービー自身が後日ナレーションの声を足していて、試合中の説明をするのも面白いです。バスケットファンならたまらないですね。 これも感想に書いたんですが、コービーはドキュメンタリー映画の抜群の素材。ドラマ映画だったらつまらないと思う。そういうアプローチの仕方がスパイク・リーの上手さです。魅力的な人間像というより、プレーを華麗に見せる最高な選手。コービーのドキュメンタリーを撮ってくれと言われたスパイクがそこを重点にしたのがいいですね。30台もカメラを設置してコービーの魅せる技を逃さなかった。逆にこのドキュメンタリーではコービーにしつこく付きまとっていた嫌な男ブルース・ボウエンとかはドラマ映画になる男でしょうね。プレーは汚いが、人物像は素晴らしい人なので(とか書いて、コービーも際どいプレーは多いもんね)。90年代で言えば、マイケル・ジョーダンはドキュメンタリーで見たい選手、スコティ・ピペンとかチャールズ・バークリーはドラマ映画で見たい選手。ま、それ故に「ネクスト」マイケル・ジョーダンと言われて続けているんですよね。ジョーダンはジョーダンだし、コービーはコービーなのに。 でもこの映画で私がコービー好きになったかといえば、それはまた別な話... 私の苦手意識は相当酷い物かもしれません。というか、ここまでコービーに思いやりを持って書いた自分が信じられない位。うちの夫が日本語を理解出来てこれを読んだら、私は即効に病院に連れて行かれるよ、「どこか悪いの?」って。私も頑張りました。許してください。でも映画は本当にこんなにコービーが苦手な私でも(それこそ粗を探してやろう位の意気込みだったにも関わらず)、バスケットボールにファンにはたまらない作品です。なにせバスケットボールおたくのスパイク先生が撮っているので、ファン心を押さえてありますね。 (0656本目) |
●● トリビア NBAのスーパースター選手コービー・ブライアントをスパイク・リー監督が追ったドキュメンタリー映画。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1261843/http://en.wikipedia.org/wiki/Kobe_Doin%27_Work Not available from Allcinema |
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