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●● レビュー Queen to Cinderellaレスリー・ライト(クイーン・ラティファ)は35歳。恋人が中々見つからず、ブラインドデートをして意気投合するも毎回「いい友達にはなれそうなのだけど」と振られてしまう。レスリーはフィジカルセラピストとして病院に勤務し、古屋を買い自分達で改装し、両親(パム・グリア&ジェームス・ピケンズ)と従姉妹のモーガン(ポーラ・パットン)と共にニュージャージーに暮らしていた。レスリーはバスケットボールが大好きで地元NJネッツの大ファン。モーガンはNBA選手と結婚するのが夢で、レスリーとその為に試合に出かけていた。そんな時、レスリーは偶然にネッツのスター選手スコット・マックナイト(コモン)と出会い、週末のスコットの誕生日パーティに誘われるが... クイーン・ラティファお得意のシンデレラロマンスコメディである。ラティファはなぜかシンデレラになってしまうのが上手い。人が良くて報われないけれど、最後には幸せを掴んでしまう。この映画もRags to Riches(貧乏からお金持ちへ)の典型的な物語。クイーンの体格からはシンデレラなんて想像出来ないが、実に上手くこなしてしまい女性観客の心を鷲づかみにしてしまうのである。私もいつもそんなラティファに惹かれてしまう。それはきっとラティファは自分の欠点である部分をネガティブにも捉えていないし卑下にしていないからだと思う。言い訳もせず自分のあるがままを受け入れて貰おうとしている点が非常に共感を呼ぶ。でもあのベットシーンはやっぱり笑っちゃうかな... クイーンが完璧なシンデレラになっている映画。レスリーと同じ35歳以上で同じ境遇の女性達には思わず頷く台詞や場面も多い筈。 (Reviewed >> 10/29/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 クイーン・ラティファ主演のラブコメ。日本じゃ考えられないかもしれないけど、クイーン・ラティファはラブコメに良く出演する。そして意外にもハマってる。ラティファは化粧品のCovergirlのモデルであり、彼女がプロデュースしているラインまである。ちなみに歌手のリアーナもCovergirlのモデルを務めているけれど、ラインまでは無い。しかも憧れるスターの明かしである自分の名前の入った香水まで発売していて、今年もクリスマス前に新しい商品を発表している。多くの女性の憧れ的存在である事は間違いないだろう。彼女の体格は、日本人にしてみたら「少し太め」の部類に入ってしまうが、黒人の間では「骨太(ビックボーン)」の部類で収まっているのもある。骨太女性は結構多くて、きっとその人たちからの支持が絶大なのがラティファなのかもしれない。今はダイエットして体重を落としたが、ジェニファー・ハドソンもこの「骨太」の部類。そんな支持力のあるラティファが、ラッパーで俳優としても活躍しているコモンを相手役に選んで作った作品。ラティファはニュージャージー出身で、その故郷への熱い愛も感じました。というのも、コモンが演じるのがNBAのニュージャージー・ネッツに在籍するバスケットボール選手スコット。スコットは「俺はずっとレッド&ブルー、ネッツを離れるなんて考えられない!」という台詞があるんですね。まぁーーー、ネッツの選手だったら本当には言わないだろうなーという台詞です。ジェイソン・キッドの頃は良かったけれど、ネッツが優勝なんてまずありえないですから!!そのファンタジーな設定にNJへの愛を感じました。 コモンはセクシーでラブコメにはピッタリだわーと思いましたが、コモンの体つきはNBA選手には見えなかったかな??でも今回のこの役は、ミュージシャンである事もあってコモンが選ばれたのかな?とも思いました。今回は脇を固めた共演の人々も良かったですね。お金持ちの男性を射止める事に情熱を燃やす「ゴールドディガー」なラティファの従姉妹を演じたのがポーラ・パットン。「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / プレシャス (2009)」で注目を集めましたね。今回は全く違う役柄でビックリするんじゃないかと... ラティファのお母さんがパム・グリア嬢。このお母さんがいい人なんだけど娘の気持ちをイマイチ理解してない。コモンのお母さん役にフィリシア・ラシャド。男の子のお母さんというのが良く出てましたね。NBAの選手も多くキャメオ出演。ジョン・レジェンドまで一瞬出てきます。 物語はラブコメなのでラストまで簡単に読めてしまいますね。でもラティファが見事な位に35歳のシンデレラを演じているのですよ。ラティファの境遇には大きく頷いてしまう女性も多いかもとも思いました。ラティファのラブコメは嫌いじゃない。割りと面白いし好き。でも私だけかもしれないけれど... 何か見ている方が照れちゃうんだよね。ベッドでラティファがはしゃぐシーンは、主人公の気持ちは痛い程分かるんだけど...笑ってしまう。ラストもカッコイイんだけど、何か照れちゃう。昨日見た「Takers / テイカーズ (2010)」のマイケル・イーリーとゾーイ・サルダーニャのキスシーンはウットリだったのに。そういえば「Last Holiday / ラスト・ホリデイ (2006)」を見た時も照れた気がする... (0772本目) |
●● トリビア クイーン・ラティファとラッパーのコモンが主演のロマンチックコメディ。ラティファがスポーツ・セラピストを演じ、コモンがプロバスケットボール選手を演じる。その為、ドゥエイン・ウェイドやドゥワイト・ハワード、エルトン・ブランド等の選手やスポーツキャスターのスチュアート・スコットも出演している。 監督は女流監督で「Something New / 新たな恋の見つけ方 (2006)」のサナー・ハムリ。脚本には「Brown Sugar / ブラウン・シュガー (2002)」のマイケル・エリオット。そしてプロデューサーにはクイーン・ラティファのほかにやはり女流プロデューサーとして知られるデブラ・マーティン・チェイス。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1407061/http://en.wikipedia.org/wiki/Just_Wright http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339289 |
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