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●● レビュー He Shall Wipe Away Every Tear From Their Eyes...ジェイダ(シエナ・ゴーインズ)は息子ジャマール(ジェイソン・ウィーバー)と娘ジャスミン(ジェニファー・フリーマン)に恵まれ、夫と4人でLAの郊外にある高級住宅街で暮らしていた。しかし夫が交通事故で亡くなり、酒気帯び運転と判断され保険がおりずに、突然生活が苦しくなった。家も手放す事になり、一時ホームレスになる。やっと教会の助けを経て、あまり環境の良くない地区のプロジェクト(低所得者用住宅)に入る事になり... アメリカ国内でのタイラー・ペリーの興行的成功により、ゴスペル映画と言われるクリスチャン映画が多産されている今日。俳優のクリフトン・パウエルもそのジャンルに挑戦。監督デビューを試みた作品である。冒頭から聖母マリアとも思える女性が泣きながらシーツを頭から被り、何かを書いている映像から始まる。そしてヨハネ黙示録の引用。しかしクリスチャンではない者には伝わり難い。現代風に今のロサンジェルスを舞台に、様々な困難からどのように主人公が立ち上がっていくのかが描かれている。困難は一気に押し寄せて一瞬で人々をどん底に陥れる。しかし、歯を食いしばって愚痴などこぼさず頑張れば、いつかは神が手を差し伸べるというのがこの映画のテーマ。しかしやはり分かり難い。私が個人的にアメリカの問題だと思う事がこの映画でも描かれていた。救世主の登場を待つという事。確かにこの映画のタイトルでもある主人公ジェイダは頑張っている。でもどこかで救世主に頼っている部分があるように思った。ラストもしっくり来ない。罪を犯した者こそが、その罪によって裁かれるべきではないのか?その大事な部分が不明確である。ただオープニングから引っ張った現代の物書き聖母マリアの最後のオチは中々。 クリスチャンでない私がこのようなクリスチャン映画を見ると、やっぱりどことなく違和感や壁を感じる。宗教という物は人々にとって何なのか?私には恐怖すら感じる。 (Reviewed >> 3/16/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 「Menace II Society」や「レイ」等で知られる俳優クリフトン・パウエルが始めて監督に挑戦した作品。 各地で2008年春から限定公開される。アトランタでプレミアが行われた。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt1087457/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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