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Cast >>Salli Richardson-Whitfield (Maye), Tracie Thoms (Tiffany), Omari Hardwick (Troy), Michole White (Fran), Beverly Todd (Amanda), Dijon Talton (Raven) ...
Director >>Ava DuVernay
Writer >>Ava DuVernay
Producer >>Ava DuVernay
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
I was lost, I am found I walkaway, walkaway...I will follow
メイ(サリ・リチャードソン=ホイットフィールド)は、亡くなった叔母アマンダ(ビバリー・トッド)の遺品の整理をしていた。アマンダには娘フラン(ミチョール・ホワイト)が居たが仲たがいしており、アマンダが病気になってからはメイが世話をしていた。しかしフランが家に戻ってきて、メイと衝突する。そしてメイはアマンダを失ってから自分自身の問題とも向き合っていたのだった。

エヴァ・デュヴルネの初長編作品。デュヴルネはLAのアンダーグランドな女性ラッパーだった人。最近はキャリア変更して、プロモーション関係の仕事を経て、映画監督になった。彼女が活躍したLAのグッドライフを舞台にしたドキュメンタリー「This Is the Life / 日本未公開 (2008)」は彼女にしか出来ない佳作だった。今回はちょうど監督のデュヴルネと同じ世代の女性が向き合っていく人生。失った後にさらに人生の選択をしていかないといけない。デュヴルネの演出は徐々にメイという女性の殻をはがしていき、彼女の事を知っていく。それは実に淡々と語られていく。迷いが無いようだ。断固として語られていくのも清々しい。
そして元音楽家らしいデュヴルネらしい音楽の会話も楽しい。それもまた主人公を知る術となる。

またデュヴルネは彼女にしか出来ないようなオリジナリティある作品を作り上げた。女性にしか出来ない事、そしてデュヴルネしか出来ない個性と才能。
(Reviewed >> 9/3/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
これは評判も良くてずっと見たかった作品。実際に面白かったですねー。なるほどこんな感じか!と。淡々とした感じは「Ballast / 日本未公開 (2008)」にも似てるけど、あの映画みたいな事件は起きない。物語自体が淡々としている。最初はなんだかさっぱり分からないんですよ。でも徐々に主人公とかその周辺の事情が分かってくる。起承転結がはっきりとしていないと分からない人たちには辛い映画かもしれないですねー。いきなりの台詞が「ヨシュア・トゥリー世代なんだから」である。うん?である。U2ファンだった私(一様ファンクラブに入っていた時期もあった程)はもしかして...でもまさか黒人映画に?である。そしたら、主人公の叔母アマンダがミュージシャンでドラマーだという事を後で知る。そして後になってもU2の話になって主役のメイが「ボノとエッジね」と言うと、叔母はドラマーという事もあって「失礼ね、ラリーの名前を出さないなんて!そしてアダムも居るわよ!」とやり返す。叔母は初期の「ウォー」とか「ボーイ」とか知らないなんて...と憤る。面倒な叔母だが、そんな叔母を大好きだったのが主役のメイ。最初は叔母だとは知らなかった。雰囲気から親子なんだと思ってた。と、後から後からなるほどねーと思わす手法なのがこの映画の特徴。



叔母のアマンダは乳がんで亡くなってしまった。残された遺品をメイは整理していく。メイは叔母の為に活躍していたメイキャップアーティストのキャリアを一旦置いて、一緒に住み世話に専念していた。でもアマンダには娘フランが居た。でもフランとは喧嘩ばかり。またフランはフランで母とメイの関係に嫉妬もしていたのもあって、頑なになっていた。とは言え、メイからしたら、やはり娘ではないので、アマンダに踏み込めない部分もあったりしたのですね。かなり深いドラマです。アマンダが居なくなり、フランと衝突し、そしてこれからメイはどうしていくのか... 色々な事がある中で、メイは次第にやるべき事が明確に分かってくるようになるのです。最初は希望が持てなかったものこそ、実はそこに未来があったりするんですよ。Easy come, Easy go(悪銭身につかず)なんですよ。

主人公を演じたのがサリ・リチャードソン=ホイットフィールド。最近は「Black Dynamite / 日本未公開 (2009)」でも活躍してましたが、今回も本当に素晴らしかった。彼女の憂いに沈んだ顔が寂しげでしたね。美人だから絵になる。フランの息子レイヴンとの会話で、ナズかジェイZか?というのも面白かったですね。2人はそれで心を打解けていく。

それにしても監督のエヴァ・デュヴルネの半端無いグッドライフカフェ愛に嬉しくなっちゃいますね。彼女は「This Is the Life / 日本未公開 (2008)」も監督していた。この映画でもレイヴンが「グッド・ライフ・ラブ」というTシャツを着ていたり、アマンダの家には「This is the Life」のポスターがあったりした。綺麗な映像も多かった!

 トリビア
元ロサンジェルスのアンダーグランドなラッパーだったエヴァ・デュヴルネが監督の作品。ドキュメンタリーは撮っていたが、ドラマ長編は初挑戦となる。主演には「Posse / 黒豹のバラード (1993)」のサリ・リチャードソン=ホイットフィールド。そのリチャードソン=ホットフィールドは、成功したアーティストで叔母が病気になり看病の為に休みを取るところから物語は始まる。

2010年のアーバンワールド映画祭の閉幕作品に選ばれた。

タイトルはU2の曲から。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2011 Won Best Female Performance of the Year : Salli Richardson-Whitfield
2011 Won Best Director of the Year : Ava DuVernay
2011 映画秘宝 私が選んだベスト10 2011年度4位

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1624426/
http://en.wikipedia.org/wiki/I_Will_Follow_(film)
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Last Modified: 2010-09-28
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