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●● レビュー Oh yes we drunk their blood!ヒッピー軍団「サタンの息子と娘たち」が、ダム建設で人が居なくなった町に辿り着き、夜に彼らの儀式が行われた。軍団の1人と仲良くなったシルビアが、その儀式を覗き見していた。シルビアに怒ったリーダーのホーレス(バスカール)が命じてシルビアはレイプされた。軍団とシルビアの家族の間でイザコザとなり、シルビアの弟ピートは、軍団に殺された犬の血を彼らが食べるミートパイに混ぜた。その夜、彼らはゾンビと化して... 不思議と人を惹きつける魅力のある作品だ。私は怖い物に弱い。でもそんな私でも割りと平気に見れたし、なぜか怖いゾクゾクとは違うゾクゾク感を感じた。物語は幼稚だし、何か大きな意義がある訳でもないし、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」みたいにホラー界に大きな功績を残した訳でもない。でもチャールズ・マンソンの「ファミリー」を思わせる奇妙だけどカラフルな(多人種という意味で)軍団が麻薬によって奇妙な行動をしていくのは、やはり時代を反映しているのかと思う。60年代後半から70年代の混乱した雰囲気がとてもある。また無垢の象徴である子供が大人達を陥れていく点も面白い。 奇妙な魅力のある映画。いやその奇妙さがこの映画のたまらない魅力なのかもしれない。 (Reviewed >> 10/29/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 「Night of the Living Dead / ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生 (1968)」みたいに黒人俳優が映画の歴史に絡んでいる訳でもないし、ブラックムービーじゃ全然ないし、無名のジョージ・パターソンという黒人俳優が1人出演しているだけだけど、何となく気になったので見てみた。前々から言っている通り、ホラー映画は心臓が極小の為苦手。夫がいる時じゃないと見られない。既に寝た夫を隣に用意して万全の体制で挑んだ。なのに...怖くはなかったね。スプラッター系でもこれなら平気。私にとっては「スター80」の方が怖かった(なんで?)。でもアメリカの映倫MPAAがヌードではなく暴力シーンで初のX指定した作品。チャールズ・マンソンのファミリーみたいなヒッピーグループが過疎化した町にやってくる。このグループのリーダーがインド系。そして全員がLSDで頭がおかしくなっていて、訳分からない儀式の映像から始まるんです。鶏の血をアジア人女性の裸に浴びせたりしちゃう。そしてそれを覗き見していた女の子が、このグループから仕返しでレイプされちゃう。レイプしたのが、その黒人で1人だけ出ているジョージ・パターソンともう1人の男性。なのに...パターソンは後で少し台詞があるんだけど、その台詞はオネエ系だった。どっちや! ちょっと太めの弟が死んだ狂犬病の犬の血をミートパイに混ぜて復讐。この弟の顔がザ・アメリカンの弟だね。ぴったし。またパイっていうのもいいよね。アメリカぽいもの。しかしやる事は非常に残酷。鶏の血は大丈夫だったヒッピー達も、さすがに狂犬病には勝てない。しかもみんながみんなすぐに発症。よだれダラダラでした。 と、ホラーに関してはかなりローテンションで冷静に冷酷に見てしまいます。これくらいツッコミどころがある方が魅力的だったりします。一番好きなシーンが口のきけない一番ウブそうな女の子が親切にしてもらったオバサンの手をミートスライサーで一気に...その後の手を持つ少女の顔が非常にクール。このシーンの写真が日本版のジャケットに使われてるみたいですね。分かる気がする。あのシーンはゾクっとした。 というか、つべこべ言わずに「Night of the Living Dead / ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生 (1968)」を早く見ます。 (0773本目) |
●● トリビア デヴィッド・ダーストンのB級ドライブインシアター系のホラー映画。チャールズ・マンソンのマンソン・ファミリーをアイデアに起用している。 アメリカではタイトルが似ている「I Eat Your Skin」と2本立てでドライブインで公開された事が多かったが、2つの作品に関係性はないが、「I Eat Your Skin」はこの映画のプロデューサーのジェリー・グロスが権利を後から買っている。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0067229/http://en.wikipedia.org/wiki/I_Drink_Your_Blood http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10943 |
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