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●● レビュー "The Power that this man had"ボクサーの世界チャンピオンであったモハメド・アリの姿を、電話の会話や会話テープ、そして家族・弟・対戦相手などのそれぞれの話を元に紐解いていくドキュメンタリー。 毎回書くけど、モハメド・アリの話は尽きないし飽きない。しかしさすがにもうネタ切れでしょ?とさすがに思ったが、やっぱりそんな事なかった。やっぱり何回見ても何回聞いてもモハメド・アリの物語は飽きないのである。モハメド・アリの面白さはやっぱり預言者的なところだったと思うのだけど、今回はそんなモハメド・アリの部分にも迫る。娘達や息子のモハメド・アリの話はやっぱり聞いてみないと分からないし、やっぱりそのままの人なんだと安心もする。そしてライバルだったジョー・フレイジャーの息子の話には思わず涙が出そうになる。マイク・タイソンと一緒に出演した『アーセニオ・ホール・ショー』の映像や、ジョージ・フォアマンの負けたんだと認めるインタビューに男の強さを感じ感動して震える。 モハメド・アリ、やっぱり彼が持つパワーは偉大だ。これからまだまだ彼を知り、そして感動し続けていくだろう。彼の輝きは尽きない、そして飽きない。こんな絵になるアスリートが居ただろうか? (Reviewed >> 11/20/14:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 モハメド・アリのドキュメンタリー。83本目くらい?というか、実際に何本あるのか分からないけれど、とにかく多いのがモハメド・アリのドキュメンタリー映画!その度に毎回書いてはいるけれど、アリはドキュメンタリーにぴったりな男である。だからこそ色んな監督がアリのドキュメンタリーを作り続ける。撮りたい男、モハメド・アリ。今回はモハメド・アリが後で聞き返すと絶対に楽しいから!と録り溜めた録音テープ、そしてアリと関わった人々のそれぞれの「物語」と共に、モハメド・アリという人物を追っていく。 って、モハメド・アリの解説はしない。って要るの?モハメド・アリの事を知らない人なんて居るの?って位、全世界で知られ、そして愛されている人物である。私が生まれた頃にはカシアス・クレイではなく、もう「モハメド・アリ」だった。そのアリがボクサーを引退した1981年には、もう小学校には上がっていたので、現役の記憶があっても不思議ではないが、正直現役の記憶はない。しかしそんな私でも小さい頃からモハメド・アリという名前を知り、それが偉大なボクサーであった事は知っている。どこでそれを知り、いつそれを知ったかという記憶はない。それだけ自然にすんなりと入ってきた情報だ。多分、今の10代でも同じだと思う。 何が?なぜ?そこまで人々がモハメド・アリに魅了されるのか?ボクシングでの強さ、何があっても復活してくる強靭で圧倒的な強さ...はもちろんだけど、やっぱり飽きさせないその言動と人柄にもある。アリの口調や話は何回聞いても飽きない。しかしやはりその言動や人柄も、ボクシングで何度も復活してきて自分の言動を見事に実現してきた強さがあったからこその魅力である。並大抵の努力や我慢じゃなかった。そんな自分の魅力をアリは自分自身知っていたように思える。今は有名になる為に絶対に必要なPRチームなんてアリには要らなかった。セルフプロデュース出来る男だったのだ。だからこそ、録音テープを録り続けた。普通の人は会話をただ録音するのが面白いなんて思わない。アリは分かっていたのだ。そしてそれが実際にこのように公に出て、最高に面白いのだ!娘や息子に優しいアリ、そして人生を教えるアリ。最高だ。 それだけでなく、アリの側近である娘や息子、マネージャーにトレーナー、そして仲の良かったジム・ブラウンまでアリとのストーリーを語っていく。ジム・ブラウンの話は面白かった。アリが徴兵拒否して窮地に陥っている中、ジム・ブラウン(NFL)やビル・ラッセル(NBA)やカリーム・アブドゥル=ジャバー(NBA)、ジョン・ウーテン(NFL・会の発起人)等の黒人アスリートが集まり、アリの本心を本人から聞き、彼等はアメリカ国民から非国民扱いを受けていたアリをサポートとした。この時にはカリーム・アブドゥル=ジャバーはまだルー・アルシンドーだったから、カリームもモスリムに改心する事に影響受けたんじゃないかな? さらにソニー・リストンの息子の話は泣けるね。あの試合の裏側を知るソニー・リストンの息子とモハメド・アリの娘の話がリンクした時、。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!ってなるよ。泣けると言えば、マイク・タイソンのアリ・ストーリーも泣ける!最近、マイク・タイソンが映画で私を泣かすんですけど... それに加えて、『Ali / アリ (2001)』でも使われたサリフ・ケイタの「Tomorrow」が最高過ぎで!この曲は70年代のアリにどんぴしゃなサントラだね! それにしてもアリの話は尽きない。多分これからまだまだ150本位はいけるでしょ!この作品には他にもいっぱーいツボがある。それだけ輝き続ける人だ。 (1301本目) |
●● トリビア モハメド・アリのドキュメンタリー。アメリカでは10/10/2014から限定公開予定。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt4008652/Not available from Wikipedia Not available from Allcinema |
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