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●● レビュー New Orleans is NOT over...2005年8月26日、アル・コリンズ(フォレスト・ウィッテカー)率いる高校のバスケットボールチームのペイトリオッツは新学期に向けて、地区の身体検査を受けていた。コーチもチームもそこで初めてハリケーン・カトリーナがやってくることを知ったが、本当に来るとは誰も思っていなかった。しかし8月29日、カトリーナは大きな被害を残していった。1ヵ月後に戻ってきたコリンズコーチは変わり果てた姿にショックを受けたが、選手のJJ(ジャッキー・ロング)が練習の再開を懇願してきた。その姿を見て、コリンズはチームを立て直す事で、カトリーナの復興を目指すが... 分かりやすいスポ根映画である。劇場公開されると思っていたら、色々な噂が流れ、インターネットでもリークされ、不幸な道を辿ってDVD発売された。となると、劇場公開されないB級映画とレッテルを貼ってしまう。確かにその不幸なDVDを手にとって見てみると、恐ろしい程にカットされたシーンが多い事が分かり、製作者達の苦悩は見え隠れしている。しかし物語そのものを見てみると、そんなに悪くはない。確かに良くはない。負け犬達が最後のクライマックスの試合で、ハーフを挟んでとたんに強くなるタイプのよくあるスポ根映画だ。しかし、我々はニュースで散々あの悲惨なハリケーン・カトリーナの映像を見てきただけに、観客はどうしてもあの時のニュース映像がフラッシュバックしてきてしまい、思わず涙が出てくる。これがまた、上手い具合にちょっと笑ってしまう微笑ましいエピソードもあるだけに、余計にほんのり涙が出てしまうのだ。またニュースでは見えてこなかったもっと悲惨な状況も出てくるのでショックも受ける。 多くの賞を取るような素晴らしい映画ではない。でもきっと人々の心の片隅に残る映画である。ニューオリンズには彼等が彼等がずっと守ってきている伝統があるのだ。だからそう簡単には死なないのだ。ニューオリンズの根性とスポーツの根性が上手い具合に重なっている作品。 (Reviewed >> 2/28/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア フォレスト・ウィッテカーが実在するバスケットコーチを演じる。そのコーチは、ルイジアナの高校(ジョン・アート高校)バスケットボールチームのコーチで、ハリケーンカトリーナ直後にも関わらず優勝に導いたコーチ。監督は「バーバーショップ」等のティム・ストーリーで、脚本は「The Great Debaters」でウィッテカーと組んだロバート・エイゼル。 ラッパーのリル・ウェインの本格的映画デビュー作。今現在(2010年2月)のオフィシャルサイトではフォレスト・ウィッテカーと共に並んで大きくクレジットされているが出演シーンはそんなに多くない。 イルマ・P・ホールはクレジットされているが、出演していたシーンが全てカットされている。 タイトルが「Patriots」から「Hurricane Season」に変更。 全米公開日が11/14/08→12/25/08→March/2009→?/2009年に変更。 DVD発売前にインターネットで全ての映像がリークしていた。また劇場公開する予定と出演者達は聞いていたので、説明もなくDVDの発売になったことを出演者達は一様に憤慨したコメントを出した。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1172998/http://en.wikipedia.org/wiki/Hurricane_Season_(film) Not available from Allcinema |
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