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●● レビュー What Could I say?アメリカ上院議員のダンバーはアジアにあるチャンランという村に援助をし、娘のジューン(ジュディス・ブラウン)が現地で活動していたが、その地域一帯を支配しているラングーン(サム・ヒオナ)にとってダンバー親子は邪魔だった。ラングーンは援助停止を求めて、娘ジューンを誘拐した。ダンバーは軍の上層部に助けを求め、彼等は凄腕のジョーンズ(ジム・ケリー)を現地に送り込んだが... ジム・ケリーの当たり作「Black Belt Jones/黒帯ドラゴン」の続編である。そしてその黒帯ジョーンズの脚本を手がけたオスカー・ウィリアムスの監督作。となれば、期待できそうだが、そうは簡単にいかない。何とも言いがたい作品である。ジム・ケリーの脂の乗った時期に自身でファイティングシーンをコーディネイトした渾身の作品の筈なのだが、何せ面白くない。確かにファイティングシーンは、女性のアイリーン・ツーのカンフーとのコントラストは面白いが、あんなに訓練されていた敵が簡単にやられてしまい、熱い熱戦が見れないのがマズイ点。多分強くないといけないジム・ケリーのエゴが出たのかもしれない。刀でやられても血一滴出てこない。そしてジム・ケリーの三本の矢ごとく他の2人の助けを借りて3人で敵に挑むが、3人のシーンがイマイチである。キャラクターもつまらないしジョークもイマイチである。また対戦シーンでのコミカルな音響効果が観客の気持ちをげんなりさせる。 ジム・ケリーの「黒帯ドラゴン」は永遠だ。熱い心とカラテで悪をクールにぶっとばしたからだ。でもこのジョーンズは心ここにあらず、淡々と敵を倒すだけだった。そんなのジム・ケリーじゃなくても出来るだろうに... (Reviewed >> 5/8/10:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 ![]() 「スパルタンX」と書いたのは、誘拐から救い出すという点と男3人が協力し合い、それぞれのキャラがある点。それだけです。ジョーンズはアメリカからシカゴと呼ばれている男に協力してもらい、現地ではライノ(動物のサイ)と呼ばれている太っちょに協力を依頼する。このライノがコミカルで完全にジャッキー・チェン映画のサモ・ハン・キンポーである。そういえば、ちょっと前にWWEにライノというレスラーが居たが、あんな感じの雰囲気。いちようテキサス出身。となると、もう一人のスラっとした若い男前はユン・ピョウに見えてくるのです。となると、ジャッキー・チェンとユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーの映画に見えてきて、あんな感じのキャラクターにそれぞれが出来上がってるのです。まあでもあれだね。ジャッキーもサモ・ハンもカンフーも出来て一流のコミックセンスを持っているけれど、この映画の3人はそれが全然... ジム・ケリーのカンフーセンスはもちろん一流なんだけど、何せコミカルが全然ダメ。何か面白くしようとして、コミカルな音とか足してるのが痛々しい。ジム・ケリーは真面目にかっこつけて不思議な事をするから面白いのに、分かってないんだよね。 監督が「Five on the Black Hand Side / 翔んでる一家・反乱家族大奮戦 (1973)」や「Truck Turner / ブラック・ハンター (1974)」等のオスカー・ウィリアムス。当時の数少ない黒人監督。オープニングは先に書いたようにカッコイイんだけど、その後が... もう当時のアジアに対する無知な部分が丸出しでしたね。しかも架空の村が舞台だから、摩訶不思議度100%。撮影はタイで行ったようだけど、突然村人が一言だけ日本語で「気をつけてね」と言ったり、でもそれを中国系の役柄の人が分かっていたりと無茶苦茶。極東アジアと東南アジアがゴッチャになってます。アメリカ人には同じなのかもね。しかしオスカー・ウィリアムスは今では日本映画に凝ってるらしいです。今だったら、こういう細かい所もちゃんと作ってくれたでしょうね。 なんでつまらないかと言えば、簡単にジム・ケリーが敵を倒してしまうから。ぼろぼろになった主人公が死闘を繰り広げて、何とか勝って、観客と喜びを共にする...というのが、まるでないんです。一人カッコつけ相撲。ちなみにタイトルの「ホット・ポテト」は触れたくない話題の事。難しくて危険で扱いにくい問題という事です。頭デッカチとなったジム・ケリー自身が「ホット・ポテト」になってしまった作品ですね。でもあの鍛えられた肉体は素晴らしい。今だとあのシックスパックの肉体はなぜかR&B歌手の物になってますが、やっぱりカンフー映画俳優のものですよね。マイケル・ジェイ・ホワイトはムキムキすぎるので、ジム・ケリー位がバランスが整っていて丁度いい。 これを観るために4作パックのDVDを買ったのに、一番最後になってしまった... (本目) |
●● トリビア ジム・ケリー主演の「黒帯ドラゴン」の続編。その「黒帯ドラゴン」や「燃えよドラゴン」も制作したフレッド・ワイントロープとポール・ヘラー の2人が再び制作した。監督は「Truck Tuner」や「Five on the Black Hand Side」のオスカー・ウィリアムス。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0074646/http://en.wikipedia.org/wiki/Hot_Potato_(film) Not available from Allcinema |
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