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●● レビュー "They invented a game on top of the game"(Reviewed >> 2/9/19:VODにて鑑賞) |
●● 100本映画 普通じゃないNBA映画『ハイ・フライング・バード』私のツイッターをフォローしてくださっている方はご存知だと思いますが、私は現在オクラホマ・シティ・サンダーというチームが死ぬほど好き。ここ何年かは予定が無い限りほぼ82試合リアルタイムで観ている。今年は最初の方は日本への里帰りなどしていたので、1試合は見逃した。でも去年は全部リアルタイムで観た!という位のご贔屓である。私がNBAチームにハマるのは今で2度目である。1度目は、ペニー・ハーダウェイが在籍していた頃のオーランド・マジック。映画『Blue Chips / ハード・チェック (1994)』を見て、ペニーが「コーチ、ホームシックです」というセリフを言った時に、恋に落ちた。でも、その前からNBAは好きだった。マイケル・ジョーダンの頃からチョイチョイ観ていたし、ニューヨーク・ニックスに在籍していたアンソニー・メイソンを応援していた時期もある。ペニーに恋した瞬間は憶えているけれど、バスケットボール自体を好きになった瞬間は憶えていない。それほど私には身近だったのかもしれない。という、バスケへの熱い気持ちを語った所で、今回のこの不思議なNBA映画を! デトロイト・ピストンズ在籍のレジー・ジャクソンがNBAのプログラムについて語っている。そして、スポーツエージェントのレイ(アンドレ・ホランド)は、クライアントの1人であるNBAルーキーのエリック(メルヴィン・グレッグ)にお金の使い方について厳しく注意をしていた。しかしレストランを去る時に、レイのクレジットカードが使用できなくなっていた... NBAは今ロックアウト中で非常事態となっていたのだった。 最初から、若干分かりにくい。そして会話劇なので、更に追うのが難しい。しかもNBA映画なのに、気分爽快なダンクや華麗なパスなどのプレーを観られることもまずない。NBAの象徴であるプレーが、今日の写真のようにバックグランド的でしかない(写真のは厳密には大学NCAAの試合)。でもれっきとしたNBA映画なのだ。NBA映画らしく、現役選手のレジー・ジャクソン、カール=アンソニー・タウンズ、ドノヴァン・ミッチェルが出演している。そしてアメリカのスポーツファンなら知っているスポーツコメンテーターのスキップ・ベイレスとか、元NFL選手で今はスポーツコメンテーターのシャノン・シャープとかも出演。如何にもNBA映画にはありがちなカメオ出演が映画を盛り上げる。でも!やっぱりちょっと変わったNBA映画なのである。ドキュメンタリー以外のNBA映画となると、この前の『Uncle Drew / アンクル・ドリュー (2018)』や、ウーピー・ゴールドバーグ主演の『エディー 勝利の天使』みたいなコメディが主流だが、硬派なドラマ作品なのが珍しいと思った。架空のロックアウト中という出来事を描き、NBAやスポーツエージェントの裏を描いていて、最後はまるでスタイリッシュな強盗映画を観たかのような「してやられた」感というか、逆にレイの立場になって「やってやりました」という爽快感をも味わえる。『オーシャンズ11』のスティーブン・ソダーバーグ監督らしい映画。『Moonlight / ムーンライト (2016)』の原案となった舞台の劇作家タレル・アルヴィン・マクレイニーの脚本。他では味わえない何とも摩訶不思議なNBA映画を2人が生み出した。 OKCサンダーファンとしては、レジー・ジャクソンが元チームメイトのラッセル・ウェストブルックのことを「自由で楽しそうにプレーしているのに、それが成功につながっている稀有な選手」と語っていて、涙出そうになりました。レジーがOKCを去った時に、2人には色々とあったので、まさかそんな風に褒めるとは!私はOKCに居た頃からレジー好きだったよ。今の活躍も嬉しく思う。 と、やっぱり普通にNBA映画なんだなーと思ったり。何はともあれ、主演のアンドレ・ホランドが良かった。彼にはああいう役が合う。いかにも仕事が出来そうな聰明で賢い感じだからこそ、最後の「やってやりました」という爽快感に繋がっている。そういう引き出しのあるこの年頃の俳優が居て嬉しい。 一見全然NBA映画じゃないんだけど、意外としっかりとNBA映画。 (1676本目) |
●● トリビア スティーヴン・ソダーバーグが、iPhone 8で撮影したNetflix作品。架空のNBAのロックアウト中を描いた作品。主演に『ムーンライト』のアンドレ・ホランド。そして『ムーンライト』の原作者タレル・アルヴィン・マクレイニーが、初の長編映画脚本を担当した作品。共演には、TVシリーズ『アトランタ』のザジー・ビーツや、TVシリーズ『The Wire/ザ・ワイヤー』のソーニャ・ソーン、TVシリーズ『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクラン、Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス』のケイレブ・マクラフリン等。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト https://www.imdb.com/title/tt8128188/https://en.wikipedia.org/wiki/High_Flying_Bird http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=367047 |
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