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●● レビュー "Idolater! Your soul is required in hell! "ラッキー(ウェズリー・スナイプス)は刑期を終え、監獄を後にした。刑期中に世話になったケースワーカーの女性と付き合っていたが、ハリケーン・カトリーナのせいで全てを失った。ニューオリンズを後にし、昔住んでいて、悪名を馳せていたニューヨークに戻った。再起しようと頑張っていたが、昔の仲間がラッキーをストリップクラブで嵌めた。500000ドルを手にし、ストリップクラブで働いていたアンジェラ(ジャッキー・キノネス)の車で2人は逃げた。その頃、「ノコギリ歯殺人鬼」と言われているシリアル・キラーが奇妙な殺人を繰り返していた。その事件と、そして昔の怨恨でラッキーを執拗に追っていたのが警察官のデービス(マリオ・ヴァン・ピープルス)だったのだ。 分かるかなー、分かんねーだろうなーと、松鶴家千とせになってしまう。「ニュージャック・シティ」のリユニオン映画である。マリオ・ヴァン・ピープルスに監督の話がやってきた時に、既に主演にはウェズリー・スナイプスが決まっていたという。ならば!とピープルスは監督の話を受ける。何はともあれ「ニュージャック・シティ」は90年代のブラックムービーのブームを牽引した金字塔映画である。ウェズリー・スナイプスは、実在したニューヨークの麻薬キングピンだったニッキー・バーンズをモデルにしたニノ・ブラウンを演じた。そしてニノ・ブラウンを執拗に追うのがマリオ・ヴァン・ピープルスが演じたストーン。2人には長い歴史がある。今でも追うストーンに、今でも逃げるブラウン。台詞にもそれを思わせる部分が多々あって、「ニュージャック」ファンには涙モノだ。しかも「ニュージャック」でニノ・ブラウンを殺した老人役のビル・コブスまで出てくるのだ!! ネタ元を知っている人には色んな意味で涙モノ。彼等がまた組んだのは本当に嬉しい。でもファンだからこそ、もっと派手にそしてお金掛けて豪華にリユニオン映画を作ってまた歴史を作って欲しかったと思ってしまうのだ。 (Reviewed >> 4/16/13:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 ウェズリー・スナイプス出所祝いナイト4夜目。つーか、この映画もっと早く観ておけば良かった。前にレンタル落ちの中古を見つけて、買ったと思っていたら買ってなかった。多くの人には分かんねーだろうなーという作品。アメリカの批評家には「ボーインズ・ザ・フッド」系の映画で云々と書いていた全くの勘違い親父が居た。どこに「ボーイズン」の要素あった??え??違うんだよ!「New Jack City / ニュー・ジャック・シティ (1991)」でしょ!!なんでそれが出てこないのー!!完全に「ニュー・ジャック・シティ」の同窓会。主演がウェズリー・スナイプス、監督がマリオ・ヴァン・ピープルズだもん。しかもさ、それだけじゃないんだよね。マリオは完全にそれを意識しているし、台詞とかにもバンバンそれを仕込んでくる訳。まあ設定もそうだよね。名前こそラッキーに変わっているけれど、長年何か悪さして監獄暮らし。出所するけど、全てを失い、昔住んでいたニューヨークに戻る。そこでは若いストリートの連中が、なぜかラッキーを憧れの目で迎える。本人は立ち直ろうとするけど、周りがそうはさせてくれず、ハメられる。で、なぜかヒスパニックのストリッパーと逃亡。トムとジェリー、仲良く喧嘩しな!状態で、そのストリッパーと喧嘩しながらロードムービー。彼等が向かった先には、ノコギリ歯殺人鬼が居て、なぜかしがないダイナーで彼等が遭遇。追っていたのが、ストーンじゃなくって、マリオ・ヴァン・ピープルズが演じているデービス・キャプテン。しかもデービスはラッキーとの間に長い歴史があるようで、ラッキーを執拗に追っている。ほーら、「ニュー・ジャック・シティ」だよね!しかもラッキーが立ち直ろうと頑張っている時に世話しているのが、ビル・コブス演じるコブさん。ビル・コブスは「ニュー・ジャック」で、最後にウェズリー演じたニノ・ブラウンに向かって発砲した男。さらにさらに、台詞でラッキーの事を「ミスター・アンタッチャブル」なんて呼んだりする。「ニュー・ジャック」のニノ・ブラウンは、実在したニューヨークの麻薬キングピンであるニッキー・バーンズがモデル。そのニッキー・バーンズのニックネームが「ミスター・アンタッチャブル」なんだよね。ここまで分かる人はアメリカの黒人でも5割位かな。あそこはぶっちゃけ分かり難いから「ニノ・ブラウン」でも良かったと思うけどね。 シビル・シェパードとジェームズ・ヒロユキ・リャオの奇妙なカップルも面白かったね。でも障害者の息子という以外に彼等の動機がイマイチ不明だった。なので「ニュー・ジャック」同窓会では不要だけど。この映画の時間軸が「The Intouchables / 最強のふたり (2012)」と全く同じ!カーチェイスから始まって、それから遡って、またカーチェイスに戻る。「最強のふたり」の時には上手いなーと思ったその手法も、この映画ではイマイチ上手さを感じなかったね。でもハロウィーン時期に設定したのは面白かったね。だからこそ被り物とか変装しても変に思われなかった。 確かにB級。でも、ヴァン・ピープルズが加わった事で、別の要素が生まれた。だからこそ余計にもうちょっとお金を掛けて、じっくりとこの同窓会を盛り上げて欲しかったね。「ニュー・ジャック」はそれに値するだけの名作だからね。あ、メルヴィン・ヴァン・ピープルズももちろんカメオ出演。スイートバックがニノ・ブラウンにアドバイスしているのは涙モノだ!分かるかな?分かんねーだろうなー (1108本目) |
●● トリビア マリオ・ヴァン・ピープルス監督・脚本・出演のクライムストーリー。主役にはウェズリー・スナイプス。DJクルーやスタイルPなどのミュージシャンも参加。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0489070/http://en.wikipedia.org/wiki/Hard_Luck http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328064 |
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