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●● レビュー The World is still be here, and work... will keep going onサウスカロライナの小さな町で、公民権運動時に町で活躍した運動家ポール・マルコム(サミュエル・L・ジャクソン)が殺されてからもうすぐ40年が経とうとしていたが、未だ犯人は捕まっていなかった。当時の町の保安官ジャック・へロッドが隠滅していたからだ。ポールの息子ジョン(ダニー・グローバー)と結婚したサラ(アンジェラ・バセット)が先生をしながら、町の問題と戦っていたが、ジョンは父の死によって戦いの意欲を失っていた... サウスカロライナの小さな町で、登場人物が「クラッシュ」のように交差していく。面白い。「クラッシュ」は孤独な大都会LAが舞台だったが、こちらは本当にのどかな田舎。人が人と交わって助け合わないと生きていけないような小さな町。しかしこの映画の町の設定も歴史もすべて架空。1960年代の公民権運動の物語が、そんな架空の小さな町と現在に見事に絡み合う。イラク戦争によって足を失った若者の働き口の無い南部特有な過酷な現実や、公民権運動で命を奪われた男の息子の40年間の苦悩... 私達観客を感傷的にする。南部の古い教会や林等の牧歌的な景色がより一層に私達を感傷的にさせる。そして人種間の描き方も上手い。白人の描き方黒人の描き方も一辺倒じゃない。また黒人達が一方的にジャック・へロッドという白人男性を偏見の目で見ているのも面白い設定だと思った。 ただ最初に登場人物を把握するまでが少しゴチャゴチャとしていて観客としては大変である。 監督デビューとなるベテラン俳優のジャンカルロ・エスポジートは、この映画のインタビューで「南部の豊かな物語と歴史を語りたかった」と答えていた。この映画は実にそれを繊細に語り継いでいるように思える。小さな町、それが彼等の世界でもある。 (Reviewed >> 2/24/09:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 「Mo' Better Blues / モ’・ベター・ブルース (1990)」等で知られる俳優ジャンカルロ・エスポジートが初監督に挑んだインディペンデンス映画。ダニー・グローバーとアンジェラ・バセット、サミュエル・L・ジャクソン(クレジットなし)というベテランが主役て力添えをしている。RZAも俳優として出演。 ルーサーという片足を失ったキャラクターを演じているラルフ・グリーンは、故郷のニューヨークのブルックリンで銃により足を失った。その後に努力してスキーを始めて、アルペンスキーの身体障害者のアメリカ代表となった。アフリカ系アメリカ人としては初のアルペンスキーのアメリカ代表者。これが映画デビュー。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 >> Ft. Lauderdale International Film Festival 2008 Won Jury Award Seashell Best of Fest : Giancarlo Esposito |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0810880/http://en.wikipedia.org/wiki/Gospel_Hill Not available from Allcinema |
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